貧乏でもレースができた頃　その11

現役中のこの時期は、来年の参加計画を
考える時期だったように思う。
飽く迄も来年は「ｘｘをやりたい」という希望
の段階という意味で。

1988年の今頃、KP61のN2に乗っていた先
輩が「風の当たるマシンに乗り換える」とい
う事で、売却を考えているという。

社長曰く「できれば、チームの誰かが乗れれ
ばいいけど、居なければ売却かレンタカーで、希望者に貸し出す」と
いうようなことだった。

スポット参戦で1～2回乗りたいと言ったことが社長の耳に入り、買い
取りの方向へ進んだのが12月頃だったように記憶している。

ランニングコストに関しては、「結構掛るよ」という大雑把なところで、
タイヤが1セット幾らで、エンジンのOHが幾らでとかは、普段の会話の
中でなんとなく聞いていただけ。
請求金額の総額は、同じ日に請求書を貰えば分かる、横に並んで書く、
OXファイナンスの申込用紙だから（笑）

OHの回数などもはっきりではないが、ほぼ毎日のように入り浸っていれ
ば、なんとなくわかっているような気になっていたけど、正直なところ、
金銭面では無計画の成り行きの見切り発車でのチューニングカーデビュ
ーを迎えるのは、櫻の開花より少し前のこと。