バルブクリアランス調整の準備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
先週、やっとバルブクリアランス調整が出来るようになり、15ヶ所クリアランスNGだったので、今日はクリアランス調整の検討を行いました。先週の測定結果から、手持ちのシムで6枚足りないことが解りました。そこで、手持ちのバルブリフタの厚さバラつきを利用すると手持ちシムで調整出来るようになるのか、まずは手持ちのバルブリフタの厚さを測定してみました。
結果、写真のように最大と最小で0.05mmほど差があるものの、手持ちに無いシムをカバーできるほどの寸法差ではありませんでした・・・。ちなみに、写真にある数値は、2.23mmのシムを装着してシムとバルブリフタの厚さを測ったものです。
どうしようかな・・・?
2
今回、概ねシムは薄いものに交換する結果となっております。そこで、ハイカム用に加工したシムを薄く加工して、調整できないかと思い試してみました。というのは、ハイカム用のシム加工、結構面倒だし時間も掛かるし、今出来上がっているものを生かすことができれば、そのほうが楽です。
そこで、もう使わなそうなシムを装着したバルブリフタを両頭グラインダー砥石の側面に当てて、研磨してみます。結果、写真のようにまだら模様に研磨されて、かつ均等(平面)には研磨出来ず、研磨時に発する熱がすごくてやけどしそうになります・・・。この方法、ダメですね。
3
次に考えたのが、バルブリフタのバルブと接触する面を研磨する方法。ここは、バルブリフタの内面に凸形状に形成されていて、面積も小さいので、加工は楽そうです。試しに写真のような状態で加工してみると、上手く加工出来そうです!
4
ということで、どれ位加工すれば良いか、計算してみました。シムとバルブリフタを実測して、クリアランスの測定結果と適正値から研磨量を算出します。これを元、にバルブリフタの凹部中央にあるバルブと接する凸部を研磨、バルブを載せてマイクロメータで測定して、規定値に入れていきます。当方、卓上ボール盤に砥石をチャックして作業しているので、研磨量は感覚です。が、慣れてくると押し込み力や時間で切削量が大体解ってきます! この作業、ハイカム用のカムを製作するより楽です。1時間少々で、16個加工完了。概ね、+0.01~0の範囲に収めることができました!
5
加工したバルブリフタの加工部は、写真のような感じです。加工部が小さいので、加工ムラは気にならない程度です。シム調整で手持ちシムが足らなくなったときは、この方法で調整すると時短と経費節約になるかもしれませんね。でも、邪道でしょうか・・・?
6
完成しました!
しばらく放置して、常温下で再度寸法測定、狙った値との差を確認すると、加工時に測定した数値との差はほとんど有りませんでした。よしよし、これでハイカム用シム加工をしないですみます・・・。
7
続いて、ハイカム用に加工したシムのバリ取りをします。前回、バルブクリアランスが測定できるか早く確認したくてバリ取りせずに作業を行い、カムに傷をつけております・・・。
写真上がバリ取り前、写真下がダイヤモンドヤスリでバリ取りしたシムです。加工して外周に段差を付けていますが、その角部を丸めました。16個加工すると、1時間位は掛かりましたが、来週サンドペーパーでもう少しなだらかにしようかと思っております。
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最後に、ハイカム用シムで傷が付いたカムを磨きます。耐水ペーパを使い、#600⇒#800⇒#1000⇒#1200の順で磨いていくと、なんとか傷を消すことができました。写真上が磨く前、写真下が磨いた後です。
こんな事をしているともう夕方、カム磨きは全部は終わらず、この後はお風呂や夕飯の準備もあり、今日はここまでで終了です。出来れば、バルブクリアランス確認まで終わらせたかったのですが、来週完了したいと思います。
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