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2016年02月27日

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティその2

鈴鹿サーキット パドック裏 駐車場
パドック裏の駐車場には数々のショップやメーカーのブースが軒を連ねており、それらに混じってレーシングスーツを着たにゃん・にゃん・にゃんの3人が先程セレモニーラップを披露したFK2シビックタイプR無限バージョンの前でポーズを取り撮影会が行われている中、MPTFのブースが有り多くの客がブース内に置かれて居る2台のデモカーとスペック表を見入っていた。1台はEG2デルソルでもう1台は希少かつ存在その物が幻で貴重な車、AE86コンバーチブルモデルが展示されており、コンバーチブルモデルを観ながら多くの客達が会話を交わす。
「凄いな、噂でしか聞いた事しかない車が目の前に有るなんて信じられん」
「そんな車をデモカーにするとは勿体ないと言うべきか、凄いと言うべきか様々な意味で判断に迷うな」
「まあ、武骨なロールバーも不思議と格好良く見えるのは自分だけか」
「というか、このコンバーチブルモデル確か……AE86のラインナップに無いモデルだろ。どんな理由で販売したんだ?」
「又聞きの又聞きだから、これってトヨタは一切関わって無い筈だ多分」
「はあ、トヨタが一切関わって無いだと、其処んところ詳しく教えろや」
「正確にはトヨタの上層部が一切関わって無くて、東京のトヨタオート多摩という販売店が勝手に作って独自に販売した車だからな。一応コンバーチブルにするんで前後にタワーバーを装着して他にも色々とボディ補強した上で販売した筈で一説によると販売台数は100台有るか無いかの車だからな」
「1販売店がそんな事をして、上層部からなんか言われなかったのか?」
「何も言われなかったらしい、その結果トヨタオート多摩は此に味を占めたらしくて噂話の類いだがAE92、チェイサーのコンバーチブルモデルを製作し販売したとかしないとか」
「それ、本当か?」
「又聞きの又聞きの話だからな、何処まで本当かどうかは分からないが実在して欲しいと思いたい」
「それ、分かるわ」
「エンジンも結構レアでマニアックなヤツを載せているな。というか、良く手に入れたよな」
「確かにフォーミュラトヨタ用のドライサンプ型4AGを載せるとは、一体全体どんなルートで入手したのか知りたいわ」
「それにただ載せるだけだと扱いにくいからな、ホンダのB16B型エンジン以上の超高速回転型エンジンだからな、多分ファイナルギアをローギア化して加速性を良くしてパワー&トルクバンドを上手く使える様にしているだろうな」
「後はストリートでも使用できる様ある程度デチューンしている様だな」
「同感だな」とそんな会話を聞きながらMPTFのブース内で店番の牧島亨が宇佐美美樹子に声を掛ける。
「なんやかんや言いながらも結構注目されていますよね。AE86コンバーチブル最も車とエンジンの入手経路を知り、そこからレストア兼デモカー製作は結構大変でしたからね目から汗が止まらない苦労が有ったからな」そう言うと、製作時における苦労を思い出していた。牧島亨に宇佐美美樹子が励ますように言う。
「でも、亨君と旦那が苦労したお蔭で作業依頼、もしくは見積りの話し、それに小物類も結構売れているから財政的には大歓迎よ私は」そんな会話をしている時に親子連れの客が声を掛ける。
「女房と長男を連れて水城勇也、只今見参ですけど店長は何処に?」そう言いながらブース内を見回すと本来なら居る筈の店長が居ないのを尋ねる水城勇也だった。
「いらっしゃいませ水城様、家の父は今パドックの方で和人さんの車を診ています。後それからお子さん結構大きくなりましたね。確か今年小学校入学でしたよね?」そんな水城勇也の疑問に娘の宇佐美のどかがそう答えると同時に子供の事も聞いてきた。
「のどかちゃん、良く覚えているね最後に息子を見せたのは1年以上前なのに、それはそうと和人君も走るのかい?」
「はい、ロータリー部門で走る事に成ったんですけど、ただ和人さん今はちょっと色んな意味でショックを受けていて目に光が有りません」そこまで娘の宇佐美のどかが言うと、パドック内で手伝いをしていた。佐倉さやかがその後を続けて言う。
「ちょっと家の兄貴の車、少し気の毒いや、結構面白い事に成っていてパドックの隅で踞っていますよ」そう佐倉さやかが言うと、ある事を水城勇也は思いだして言う。
「そうだ最初に言うのを忘れていたが、のどかちゃんとさやかちゃん高校合格おめでとう。聞いた話だけど一緒の高校だって」
「はい、私は推薦を貰って、さやかちゃんはスポーツ推薦で同じ高校に通う事に為りました」
「そうか、のどかちゃんは結構成績が良かったし、さやかちゃんはバスケで一応全国大会迄行ったからね。確かベスト8迄進んで敗退したんだよね」
「そうです。でも、そのお蔭でスポーツ推薦を貰えたので嬉しかったです」
「うん、うん、それは良かった。良かった。で、和人君の車が気の毒?面白い?どういう意味なのか教えてくれない?」
「それでしたら、パドック迄行けば分かりますので、このパドックパスを着けて下さい。それを着けていればパドック迄入れますので、直接確認して下さい」水城勇也の疑問に宇佐美美樹子は3枚のパドックパスを渡す。
「分かった。パドックに店長と和人君も居るのか」
「他にも、田仲君や、杏子ちゃんと清人君も居て、勿論家の店のインテリコンビも居ますよ」宇佐美美樹子はそう答える。
「そうか、分かった。早速いってみるよ。多分遅れて藤澤君も来るから所で綾森さんや、立花さんは?」
「あの2人も来ようとしたら、綾森さんは仕事の都合上どうしても駄目で、立花さんは茶道関係の会合で出席出来ないという事で、2人共来たかったと愚痴を言っていたとか」牧島亨はそう答える。
「それはお気の毒に、ロータリーで思い出したが黒田さんのFC3Sもでますか?」
「黒田さんも都合がつかないんで、残念ながら今回は出ていませんよ。出ていたら面白かったのにね」そう宇佐美美樹子が言う。
「同感です。黒田さんのFC3S1種の化物ですよ。チューン費用がFD3Sが新車で3台は軽く買えるくらい掛かっていますからね。お金持ちの考えている事はさっぱり理解できん。それじゃパドックの方に行って和人君の車、拝見しますか」そう言って女房と長男にパドックパスを渡して首からかけるとパドックの方に向かうとする。水城親子に宇佐美美樹子が声を掛ける。
「水城さん、和人君の車見ても成るべく笑うのは堪えて下さい。難しいと思いますけど」そのアドバイスを聞きながらパドックに向かう水城親子であった。
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック内
サーキット上を走る1台のNC型ロードスターをパドック内のモニターで観ながら、宇佐美和人は呟く。
「なんというか、シュールな光景だな東山さん」
「言わんでくれよ。宇佐美君や」そう返答するのはターンパイクでドリフト走行をしていた。ND型ロードスターのチューンを施したショップである。ガレージユニコーンの代表東山行人である。
「まあ、店長がそう言うのも分かりますけど」
「とときら学園の新コーナだというが二番煎じにしか思えん」
「確かに〇ンキッキーズを思い出しますね」
「〇ンキッキーズの〇チャピン〇ャレンジの良く言えば新バージョン、悪く言えばパクリか」
「〇チャピンならまだ理解できるけど、あの体型で良く運転出来るわ」荻村瑞希、野島大樹、田仲真二、周防清人、綾森杏子の順でそう言いながらモニターを観ると、ヘルメットを被り四点式シートベルトで身体を固定したぴにゃこら太がガレージユニコーンがターボチューンを施したNC型ロードスターを鈴鹿サーキット上を走らせていた。スタンドの方からは「あの体型で運転できるのか」、「あのブサイクが走るのは不思議」、「様々な意味で奇跡を見ているかも」、「ぴにゃこら太がんばれー」そんな声の中MPTFのパドック内で荻村瑞希が野島大樹に尋ねる。
「おい、野島君ぴにゃこら太の完熟走行は後1周だよな?」
「ええ、その後ロータリー部門のレースを行ってから荻村さんと俺、東郷あいさんのBRZと原田美世がさんが運転する86、それからR35GTR計6台による模擬レースの予定ですよ」
「それぞれの車に同乗者を乗せてな」
「その点に関しては羨ましい限りですよ。荻村さんと野島君は良いな。又、アイドルを乗せての走行ですから」
「そんなに言うんなら代わってやろうか?」
「遠慮するなよな。万が一の事態が発生したら洒落にもならん、ファンから殺されるぞマジでその覚悟有るのなら代わってやるぞ」田仲真二の発言に荻村瑞希、野島大樹がそう返答すると周防清人が田仲真二に楽しそうな声で言う。
「もしくは和人君のRX-8みたいにしたらどうですか?DC2インテRを」その発言に田仲真二は答える。
「それは全力で断る」するとその発言が聞こえたのか、パドックの隅で踞っていじけていた。佐倉和人が暗い声で呟く。
「田仲さんも、俺と一緒のカラーリングにしましょうよ。旅は道連れと言うじゃないですか」その返答に野島大樹が答える。
「和人君、気持ちは良くわかるがドイツの文豪ゲーテは『涙と共にパンを食べた者でなければ人生の味は理解できない』という名言を残している。これも人生の1つの味だと思って素直に諦めろ、荻村さんと僕も又、アイドルを乗せて運転するから結構精神的につらいものがあるよ」
「野島くんの言う通り、それも人生だ。ぴにゃこら太の完熟走行が終わったらロータリー部門のレースを行うから集中力を高めとけよ」
「ぴにゃこら太の名前を言わないで、これが終わったらピニャコラーダを浴びる程、飲んでやる」暗い声でそう言うと又、隅で踞る佐倉和人だったが、そこへ水城親子が来た。
「よう、頑張っているか?」水城勇也は言うと、店長が返答する。
「水城さん、ようこそ今日は親子連れですか」
「ええ、それはそうと何でも和人君のRX-8が凄い事に成っていると聞きましたが?」その質問にパドックに居た全員がRX-8を指差し、それを見た水城親子は一瞬笑うのを堪えたが直ぐに耐えきれるずに笑い出した。
「何ですか、そのRX-8にでかでかとぴにゃこら太のイラストが!」そう佐倉和人のRX-8は、ルーフ部にぴにゃこら太の顔が、両方のドアにSDサイズのぴにゃこら太が、そしてボンネットにはぴにゃこら太の全身像、フロントバンパーとサイドステップには緑色の文字でぴにゃこら太号と貼られていた為に事前に笑うのを堪える様に言われていたのにも関わらず水城親子はその場で大笑いしてしまった。
「水城さん、それ以上笑うのはちょっと」そう言う店長だったが、店長の方も必死に成って笑いを堪えながら言う。
「悪い、悪い、それはそうとどうしてこうなったんですか?教えてくれないか?」水城勇也は笑うのを押さえながら店長に尋ねる。
「いやね、山本さん勤めている会社、美城プロダクションご存じですよね」
「ああ、知っているけど」
「そこが企画し放送しているとときら学園という番組内のコーナで、ぴにゃこら太チャレンジというのが立案された結果栄えある第1回のチャレンジがぴにゃこら太サーキットチャレンジに成ったんです」
「それで?」
「そしたら、ぴにゃこら太が大好きな確か……何てユニットだったかな?」
「フリルドスクエアですよ」周防清人が店長に助け船を出す。
「そう、そのユニットの中の子の1人がぴにゃこら太の事が大好きなんですよ」
「店長、話が段々見えて来たよ。要はその子がぴにゃこら太のイラストが描かれた車が見たいと言い出したのか?」
「その通りです。それでぴにゃこら太のイラストはカッティングシートで製作する事に成ったんですが、問題はどの車に貼るかで揉めに揉めまして結果的にはロータリー部門のレース参戦車両に貼る事が決定したんですが、問題なのは貼る車両はどの車にするかで一悶着が有りまして最終的にはロータリー部門にエントリーするドライバー達がじゃんけんで決めたんですよ。勝ったドライバーがぴにゃこら太のイラストを貼る事になった結果」
「和人君が勝ってしまいこの格好に成ったと、変な所で勝負運が有る、いや、無いな和人君」そう水城勇也は言うと、改めてRX-8を見るが又、笑いが込み上げて来るのを必死で押さえながら佐倉和人に言う。
「和人君、ある意味結構貴重な体験だと思うし、それに考案したアイドルからサインを貰える可能性もあるから、それ程落ち込む事はないと思うよ」
「それでしたら、水城さんのEP3が俺と同じ状態の事を想像してみて下さい」その発言に水城勇也は想像した結果、返答する。
「和人君ごめん、ちょっとキツイやそれ」
「でしょう、おまけに万が一クラッシュしたらどんな事を言われるか、その事を考えるだけでも気が重い」そう佐倉和人は返答した直後に場内アナウンスが流れる。
「皆様方、ぴにゃこら太のサーキット走行どうでしたか?この後にはロータリー部門のレースが行われますので、ロータリーサウンドに酔いしれて下さい」そのアナウンスを聞いた東山行人は思わず呟く。
「とやかく言いながらも、ちゃんと走れたのは凄いな。次はお宅の番ですよ」
「分かってますよ。それじゃ和人君準備良いかな?」
「店長、急な体調不良を発生したんで出走取り止めたいんですけど出来ますか?」
「和人君、折り返し地点はとうの昔に過ぎ去っているんだ。覚悟を決めろ」
「店長の言う通りだ、確かヘレン・ケラーの言葉だが次の言葉を残している『勇気をもち障害に挑むか、それとも勇気をもたずに棒をふるか』だ、勇気をもって取り組めば世の中何とかなるもんだ」店長の後を野島大樹がそう言う。
「まあ、先程も言ったが素直に諦めろだ」荻村瑞希がそう締め括る様に言い。
「和人君1つアドバイスしてやる。自己暗示をかけるんだ。あれはぴにゃこら太号じゃない自分の愛車とそう思い込んで乗り組むんだ」水城勇也がそう言うと、それを聞いた佐倉和人は少しの間考えるとゆっくりと立ち上がり愛車のRX-8に向かいながら小声で同じ言葉を何度も言う。
「あれはぴにゃこら太号じゃない、あれは自分の愛車だ。あれはぴにゃこら太号じゃない、自分の愛車だ。あれは…」そう言いながらRX-8に乗り込む佐倉和人を見た。水城勇也は思わず言ってしまう。
「まさか、本当にやるとは」
「ですけど、和人君がやる気になってくれて良かった。良かった水城さん助かりましたよ」店長はそう答える最中に綾森杏子が呟く。
「でも大丈夫かな?」
「何が大丈夫なんだ杏子?」
「何て言うか。あの状態で走ると物凄いパフォーマンスを発揮するか、盛大な自爆をするか、この両極端な結果しか予想出来ないんだけど」それを聞いた一同の中で店長が言う。
「多分、大丈夫だと思うよ。和人君いざという時には自分をしっかり取り戻すタイプの人間だから大丈夫だよ」
「だと良いんですが」そう返答するが、それでも不安感が拭えない綾森杏子だったが、今回に限っては彼女の心配は無用だった。レースの結果から言うとRX-8、12台出走中完走台数10台の中の3位でゴールしたのだ。前を走る車のスピンやクラッシュも発生するなか見事なオーバーテイクを所々で決めて、実力で掴み取った3位で有り。この結果には店長を初めとした一同が皆驚いた程の結果だった。

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティその3に続きます。





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Posted at 2016/03/06 14:49:53

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