ついに，遂に，サグラダ・ファミリア

これまでの人生で，一度はこの目で見てみたいと思った場所・建物がいくつかある．
万里の長城，モンサンミッシェル，タージマハル，自由の女神，グランドキャニオン，ナイアガラの滝などは実際にみる事ができた．

しかしながらサグラダ・ファミリア大聖堂は，ピラミッド，カッパドキアなどと並んでこれまで目にする機会がなかった．
サグラダ・ファミリアを見る事．これが今回の旅の最大の目的，








１．生誕のファサード．

ガウディ存命中に完成した唯一のファサード．
最もサグラダ・ファミリアらしさが感じられる場所．
イエス生誕から幼少期の出来事が一面に刻まれている．
ここを見られただけで感激！












2．天使の合唱隊の部分．

日本人彫刻家，外尾悦郎氏によって完成された．
背景には内戦で受けた損傷と修復の跡が見て取れる．












3．工事中の正門を横から．

何本もの高層クレーンが並び立ち，ドリルの音が響く．
サグラダ・ファミリアのもう一つの顔が，まさに「工事現場」．












４．希望の門のカタツムリ













５．樹木をかたどった柱とシュロの葉を模した天井．

これまで数多くの大聖堂を見てきたが，こんな内装は何処にもなかった．
まさにOne and only！












６．ライオンキング？

形だけでなく，採光も独特．
とにかく明るい．












７．ステンドグラス

デザインは抽象的で，色のグラディエーションが美しい．












８．ステンドグラス光の床への反射

美しい光芒の投影．密かに狙っていた題材だったが，この時間は床だけだった．
タイミングが余り良くなかった．












９．受難のファサード

生誕のファサードの対側に有る．
キリストの受難がテーマ．
作られたのが新しいので，明るくシンプルで，直線も使われている．













10．受難のファサードを下から．

磔刑にされたキリストの下の人物，21世紀少年に出てくる「トモダチ」に似ていないだろうか？












11．右側の塔にはエレベータが設けられており，予約客は上まで登ることができる．

「まさに工事現場」ということが良く判る．
イチゴの塔なども日本人外尾悦郎氏作だそうな．












12．下りの螺旋階段

これが結構な曲者で，足下が危うい上に目が廻る．
後半の径が小さくなった階段が特に危ない．












13．階段を下りきったところ．

堪らずベンチに座って一休み．






サグラダ・ファミリア．
予想通り，というか予想以上に素晴らしかった．
スケールもだが，他とは全く違うその独自性．
改めてガウディの卓越したイマジネーションに打ちのめされる．
アートを志すものには得るところが多いだろう．









14．受難のファサード・夜景

夕食後，タクシーを飛ばして再度サグラダ・ファミリアへ．
ライトアップされた尖塔は昼間とは違った姿を見せる．












15．生誕のファサード・夜景

表面の汚れが長い年月を表している．












16．池に映った生誕のファサード

水面にはさざ波があり，綺麗な水影は得られなかった．


工事真っ最中のサグラダ・ファミリアだが，現地でもRC構造化された現在建築部分には批判があるとのこと．
時代の流れを感じれば仕方がないのかもしれない．

完成は８年後．
それまで生きる事ができるか．奇跡的に生きたとしても来る元気があるだろうか．
「若さ」を本当に羨ましく思うのはこういう時．