B11のブログ一覧

先々々回の「ゴミ写」に続く企画ものを一つ．

昨年秋，我々グループで写真展を開催した際，

「ながらスマホ防止キャンペーンイベント」

として後援をいただき，そのイベントの一環として私が講演を行った．
今回はそれを再録．



San Francisco 2016



最初に背景を．
「ながらスマホ」による事故は年々増加しており，その防止は喫緊の問題．
キャンペーンの一環としてながらスマホが世界の街でどのような状況なのか，何処まで許されるのか，どう対策を取ったらよいのかを写真として示したいと思った．
そこでこれまで撮った写真を見直し，スマホを扱う人物が写っているものを選び出したところ...

結果は驚くべきものだった．出てくる出てくる，もう選択に迷うほど．



１．Wien 2017

ケルントナー通りで立ち止まり，スマホを操作する女性．
この時間は歩行者専用道路であり，セーフかな．












２．Singapore 2016

舗道の天井に写ったスマホを使う人．セーフ．












３．Strasbourg 2016

ロシアから来た（と思われる）グループ．モデル？　　使い方はセーフ．












４．Milano 2014

犬の散歩屋．歩きながら，犬を監督しながらの通話．　アウト．












５．Strasbourg 2016

街角でスマホの地図機能を使って道を尋ねる人．　多機能化の象徴的な絵．セーフ．












６．_Nagoya 2014

自転車運転しながら．これは危ない．完全なアウト．












７．Paris 2011

バスの窓から．運転席でこれはダメでしょう．アウト．












８．London 2013　　場所，判るかな？

そう，アビー・ロード．
世界一有名な横断歩道を渡りながらスマホ．絶対アウト．












９．New York 2013

ブロードウエイの有名な劇場，Booth前にて．モデルかダンサーか．
歩きスマホはアウト．












10．Milano 2014

シルエットを撮った一枚．見直せばこれも歩きながら通話でアウト．












11．New York 2013

スマホの重要機能の一つがカメラ．
マンハッタンクルーズにて，摩天楼の夜景を撮る人達．自撮りもあり．　セーフ．












12．Chicago 2016

これもカメラとしてのスマホ使用の一例．微笑ましい．　セーフ












13．Singapore 2016

地下鉄オーチャード駅．
ホームでのながらスマホは，転落事故で非常に危険．
オーチャードは列車到着時以外は完全にクローズドとなっており，安全性が高い．







「ゴミ写」は，撮影者（私）が意図して撮ったものばかり．
ところが今回のながらスマホの場合，殆どが普通に街のスナップを撮ったら偶然写っていたもの．
年代を見ると2010年過ぎよりボツボツと目立ち初め，ここ数年で爆発的に増えている．
ながらスマホは決して日本だけの問題ではなく，世界中の街角に共通する問題だった，
何とも驚くべき状況．

被害を防ぐには，啓蒙活動だけでは不十分．
オーチャード駅で見られたような，ながらスマホをしていても事故を起こさないという，
フェイルセーフ的な対策を可能な限りとることが望まれる．






14．Nagoya 2014





今や我々の生活に欠く事ができないスマホ．
賢く安全に使って，豊かな暮らしに役立てば良いな．

パリのパッサージュ，第二回目はパッサージュ・デ・パノラマ．
証券取引所の建物の北に入り口がある．
先回のヴィヴィエンヌとは少し違った雰囲気．



（手書きのお洒落な地図は，やはり素敵なDecollageのHPから）




１．パッサージュ・デ・パノラマの入り口付近．

天井は三角のガラス屋根だが，通路の幅がヴィヴィエンヌより狭い．
床も年季が入っている．












２．入ってすぐに貼ってあったポスター．

どうやらシャーロック・ホームズものの演劇らしい．
フランス人もホームズが好きなんだ．












３．年季ものの時計













４．ラルブル･ア･カルネ

お洒落な雰囲気のサロン･ド･テ．食事も出来るようだ．












５．ミュシャ（風？）のポスター．

いかにもパリ．
床がかなり痛んでいるのが判る．













６．様々なステッカー

どれも観光関連のものみたい．ガラス割れてるし．












７．カーヴ・フィッティング

今回の一押し．
レストラン前でメニューを真剣に品定めする紳士．
膨らんだお腹のカーヴがナイフのそれと一致（＾＾）
やらせ？　いえいえ偶然．こんなことあるんだねー．












８．出口付近

アイスクリームのお店が目立っている．
通りを挟んだ向こうにもう一つのパッサージュ，ジュフロワの入り口が見える．












９．出口の右手

劇場のネオン（Theatre Varietes）が見えるが，これは有名な俳優，ジャン・ポール・ベルモントのお兄さんの経営だそうな．












10．カフェのメニュー

鏡の上に書かれている．おっしゃれー！












11．早速遊んでみる

日本じゃ絶対撮れない絵，出せない雰囲気．




パッサージュ・デ・パノラマ，
ヴィヴィエンヌとは違った少し没落感のあるアーケードだが，その分人間味が感じられた．
パッサージュシリーズ，またいつか続けたい．



ツアコンはお馴染みB11でした．

今回は少し趣向を変えて過去写真から．
時は2014年，場所はフランス・パリ．

セーヌ河右岸には，パッサージュと呼ばれる街路が複数ある．
パッサージュを一言で定義すれば，「元祖アーケード街」
時代は産業革命，未だパリの街が舗装されておらず．雨が降るとぬかるんでいた頃．ガラス屋根と大理石舗装の商店街が次々と作られ，市民の人気を呼んでいた．
それがパッサージュ．

（手書きのお洒落な地図は，DecollageのHPからお借りしました）



第一回はパッサージュの中でも最も優雅とされる，ギャラリーヴィヴィエンヌ．


１．入り口

彫刻と飾り門扉，アールデコ調の照明がお洒落．












２．明かり取りの円形天窓













３．そしてヴェネチアンスタイルのモザイク大理石フロア

パリのエスプリが溢れている．












４．行き交う人々

向かって歩いてくるオヤジの顔，なんか良いよね．












５．老舗のワイン屋，ルグラン・フィーユ・エ・フィス

ここには日本人女性ソムリエが居るそうな．












６．味のある看板













７．出口に繋がる階段付近

奥に見える螺旋階段と飾り柵がお洒落．












８．出口からパッサージをを望む．

途中に見える白いパラソルは，有名なサロン・ド・テ，「ア･プリオリ･テ」












９．出口のアーケードとパリジェンヌ

路駐の青いクルマはプリウスではありませんか．












10．出口を外から

お母さんと息子.....たぶん.....
（ただ，フランス人は油断できないからなー）











11．ヴィヴィエンヌを出たところ付近の花屋













12．そして本屋

この積み重ね方は半端じゃない．断層にはブタが挟まっているし．





パリの文化とエスプリの詰まったパッサージュ．
次回「パッサージュ・デ・パノラマ」編に続く．



ツアーガイドはB11でした．

以前から本ブログをご覧いただいている方々はご存じのとおり，
ゴミ・ゴミ箱を被写体にした「ゴミ写」は私の街撮りのテーマの一つ．

きっかけは，「ゴミがキレイに撮れれば，街中の大抵のものは撮れるようになるだろう」と思ったこと．
その後，人間の生活に密着したゴミは，生活を写すテーマとして面白いということも判った．


今回はこれまでの「ゴミ写」をまとめてみた．






１．2010 北見

北国の街角．吸い殻が溢れている灰皿を発見．
不思議に街に溶け込んでいた．













２．2013 London

リーゼント・ストリートのショーウインドウ前に積み重ねられたゴミ袋．
照明の色温度の差で，袋が青っぽく写る．












３．2014 Paris

ゴミ箱に無造作に突っ込まれたスチロールケースとボール紙．
通りの向かい側のショップと通行人を入れてライブ感を出す．












４．2011 Chicago

舗道に捨てられた紙コップ．「earthchoice（地球の選択）」というエコな名前が皮肉．
写真的には木の枝の影が面白い効果を出している．
写真集第一集に収録したが，今回は最新のソフトウエアでレタッチ．












５．2008 名古屋

ウインドウ前に分解した木箱などが置かれている．おそらく楽器の梱包材か．
Nancyとあるが，場所は名古屋．知る人ぞ知る中古ギター屋さん．












６．2014 Milano

深夜近く，人通りの絶えたアーケードに出されたゴミ．
ゴミが有る事で通りの寂しさが一層増している．












７．2013 New York

セントラルパーク付近の木漏れ陽と緑色のゴミ箱．
道路には吸い殻が「散りばめられて」いる．












８．同じく2013 New York

タイムズスクエアに向かう途中のゴミ集積．
歩行者をスローシャッターで絡ませる．ごっついトラックがいかにもアメリカ．












９．2014 Chicago

若者達のグループが去った後，バス停に残されたマクドの紙コップ．
モンローが見ているよ．












10．2016 Chicago

落ち葉をゴミに入れる事には異論もあるだろうが，シカゴのような大都会では明らかにゴミ．
突き刺すような雨が寒さを伝える．












ここからは最近の作品の再録．

11．2017 Wien

風に舞う紙屑の連射．既に何回かブログに載せた．












12．2018 Nancy

ヨーロッパでは透明なゴミ袋が義務づけられているので，写真的には苦しい．
この時は珍しく入っているゴミの色合いがとてもキレイだった．
芝生の緑とも良く合っている．













13．2017 Chicago

道路に貼り付いたニュースペーパー．
すり切れて良い感じ．











14．Nancy 2016

舗道に散らばったパンフ．
おそらく配達時にドアに挟んで行ったものが落ちたのだろう．
旧市街の舗道にカラフルな印刷物が意外と合っている．




以上，「ゴミ写」だが，現時点で意外と「絵になっている」のではないか．
一言で「ゴミ」と言っても，様々な対象・状況がある事も判った．
取り組み方にもよるがこのジャンル，将来的に発展も期待できるかも．

今後も地道に撮り続けていきたい．

先月の台北の続き．

今回はバスから見た夜の街と，最終日に歩き回った昼の街角から．









１．バスに乗って．















２．台北の街に出る．

微妙に日本に似ており，微妙に日本と違う．













３．フロントウインドウに写る街

マジックアワーの空とネオンの対比．












４．窓から流し撮り

タクシーはトヨタが圧倒的．












５．窓から逆方向流し撮り

少し難易度が上がって，対向車線を走る車・バイクを流し撮り．
走行方向と逆なのでなかなか難しい．












６．手摺越しのフロントウインドウ

なんだかんだで被写体を見つけ，結構退屈しない．












７．眼鏡の投光

クルマを降りる時に偶然見つけた．












８．ぶちまけられた水

夜市にて．











ここからは台北の昼の街．

９．「望右」とかいてLook Right．

とにかく意味は通じるから面白い．












10．荒れた舗道

横断歩道の白線も，間隔が日本より広い．












11．軒の影

鋸の歯のように，凸凹があるのが面白い．













12．カフェの三人組

歩き疲れて入ったカフェの陽気なお姉さん達．
保育所の資金稼ぎの事業だそうな．
コーヒーは旨かった．



今回の訪問では，これまで必ず行っていた鼎泰豊（ディンタイフォン）の本店に行くチャンスが無かった．残念．
代わりにマッサージに行けたからまあいいか．