足回り交換1

今さらではありますが、CL1/CL7の足回り交換についてです。
足回り交換といっても、純正から車高調、車高調から純正のように、純正がからむ場合は少々難易度が高いです。
初めて作業される場合は、2人で臨むことをおすすめします。

① 準備
タイヤを外し、ジャッキアップしてウマを掛けます。
ここが足回り交換で最も重要なところなのですが、必ず両輪（左右とも）ジャッキアップしておきます。
理由はスタビライザーの影響を少なくするためで、片輪のみだとアームが下がらず、ショックAssyの取り出しが非常に難しくなるためです。

ウマはどこに掛けてもよいものではありません。
CL1/CL7の場合はサブフレーム取付ボルトがよいでしょう。
順序が逆になってしまいますが、作業前日あたりに洗車（フェンダー内の洗浄）をしておくと砂まみれにならずに済みます。

② ダンパーフォークの取り外し
逆Uの字でドライブシャフトを避けながらショックとロアアームを繋いでいるものがダンパーフォークです。
2本のボルトを取り外しますが、これらの高トルクで締め付けられているボルトを緩めるときは、メガネレンチやスピンナーハンドルを用い、ラチェットレンチは使わないようにします。ラチェットレンチは本締めや緩め一発目には使うべきものではないためです。

まずはショック側のボルトを緩めます（14mm）。

次にロアアーム側のナットを緩めます（17mm）。
こちらはボルト＆ナットですから、一発目が緩んだらボルト側が回らないようにしておきます。
ナットが取れたらボルトを抜くのですが、荷重が掛かって抜けにくいことがあります。
ロアアームを下げるようにしてやれば、抜き取ることができます。

2本のボルトを緩め、取り外したらダンパーフォークがフリーになります。長期間使用した状態だと固着している場合もありますが、その場合はCRCなどをスプレーしてからハンマーでダンパーフォークを軽く叩いてやります。
写真の状態になったら、ショックをずらしてダンパーフォークを取り出します（全長の短い車高調の場合はそのままでも大丈夫です）。

アッパーマウントのナットを緩め、残り1個だけの状態にします。
ショックが動かず、うまくダンパーフォークが取り出せない場合は、この状態にしてからやってみましょう。

③ ショックの取り外し
ここが一番難しいところです。
アッパーマウントの残った1個のナットを外してからショックAssyを取り外すのですが、簡単に「取り外し」と言っても、ロアアームが邪魔をしてなかなか取り外すことができないからです。
基本的には力技でロアアームを下げるしかありません。
よくやるのが「ブレーキローターを踏みつけておいて、その隙に取り出す」です（これが2人作業を推奨する理由です）。
それでも難しい場合は
・ スタビライザーのリンクを取り外す
・ ロアアームの取付を少し緩める
を順に行って、少しでもロアアームが下げやすくなるようにしてやってみてください。

最初に書いたように純正の取り外しは少々難しいですが、全長の短い車高調なら簡単です。ジャッキアップした状態からであれば左右あわせて15分もあれば取り外すことができます。