アウターパネルは、適度に音が逃げるように、パネルを外側から叩きながら、弱すぎるところの裏側に制振材を貼っていきます。この貼り方でまず、音の質がかわります。多く貼りすぎるとたいていは硬い音になるので、適度な間隔と量を貼って、振動の具合や音の状況を確認しながら施工します。ドアと路面が近い車種は、ロードノイズの問題もあるので、下側は多少多めに張ります。不要な音をカットするために、拡散、吸音、反射材をスピーカー裏やスピーカー付近を中心に、音の反響する方向を先ほどの制振材の貼った箇所中心に張り、さらに音が篭る箇所には吸音材を張ります。
インナーパネルは、振動する箇所に制振材を張っていき、普通のオーディオのスピーカーボックスと同じように空間を残して、音漏れしないように音の抜け穴を塞ぎます。
内張りとインナーパネルの隙間になる箇所も、防音/吸音材でしっかりと塞ぎます。また、今回はスピーカーは内張りの内側でオープングリルにしているので、スピーカーバッフルを入れ、スピーカー周りにも防音/吸音材を巻いて音漏れを軽減させます。
配線などの雑音の原因になるものも総てしっかりと固定させます。