2016年04月12日
マツダターンパイクでの自動車ジャーナリスト森野恭行氏の死亡事故に関して思う事
「神奈川県小田原の有料道路「マツダターンパイク箱根」の下り勾配の左カーブでで、11日午後2時55分ごろ、自動車評論家で「日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考 委員、森野恭行さん(53)が運転する高級外車「ポルシェ」がセンターラインをオーバーしてカードレールを突き破り、道路右側の樹木に衝突した。森野さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
小田原署によると同署は目撃情報などから、スピードの出し過ぎが原因とみて調べている。」
上記ニュースからの引用加筆になります。
昨日、ターンパイクで起きた大事故。内容はとてもショッキングなものでした。
当初、ポルシェ試乗中というから、コースクローズにしての一般車を締め出しての自動車ジャーナリスト向け試乗会で起きた事故だと思っていたので、これは気の毒な事故だなぁと思っていたのですが…
実際は、雑誌社が貸し出したポルシェ911GT3に森野氏自身がターンパイクまで行きテストドライブをしていた最中に起きた事故のようです。現場で直接見た訳ではないですが、漏れ伝わる話から聞こえてくるのは、常軌を逸したハイスピードで走行していた最中に起きた事故の様です。そしてターンパイクにはその当時一般車も走っていたとの事。
車の魅力を伝え、安全な運転を啓蒙し、みんなが安心してカーライフを楽しめるように車の安全性向上を訴えるのが、カージャーナリストの役目。私の友人の自動車ジャーナリストをはじめ、私の知る限りに置いて一般ユーザーの安全運転指導にも力を入れる彼らの姿を間近に見てきた自分にとって、今回の事故の状況が漏れ伝わる内容が真実とするなら、森野氏に対する批判は免れないものと思います。
近年の自動車ジャーナリストを取り巻く環境は、経済の低迷に伴い厳しさを増していると聞いています。雑誌社として刺激的な内容が必要との事で、今回の事故の原因の一因となったとするなら、またそのような危険な企画を一般車が走行している状況下でコースをクローズにせず安い予算で行おうとしたのなら、雑誌社に対する批判も免れないと思います。
昨日から今日にかけて、友人の自動車ジャーナリストと、この事故に関して直接やりとりがありました。現在、輸入販社、メーカーなどで行われるジャーナリスト対象の公道試乗会に置いて、コースをクローズにして行う試乗会はほとんど無いとの事。そしてそろそろ、そうした公道での試乗会のやり方に関して考える時期に来ているという意見でした。
自分は、公道で試乗会をするのは問題ないと思います。しかしそれは混走する一般人を決して危険に晒さない事。今回のように制限速度を100キロも上回るようなスピードで走っていたとするなら、それは言語道断許される事ではないのです。
事故を起こした森野氏の属するAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)の一般道試乗に置ける内規はどうなっているのでしょうか。十分でないのなら、今回の事故を機会に見直しをするべきだと思います。またAJAJと関わった雑誌社には、今回の事故を検証し、このような痛ましい事故の発生を抑えるために努力してもらいたいですね。そしてAJAJとして、ステートメントを出して僕らのような自動車ファンや一般ユーザーに今回の事故の真相と再発防止策を心を開いて話してもらいたいです。
森野氏の属するAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)の現会長は菰田清氏です。氏は女神湖での氷上走行教室など、様々な安全運転教室で長年講師を務めるなど、一般ユーザーへの安全運転教育に大変力を入れている方です。自分が雪道でスタックしている時に、たまたま通りかかり、参加車でもない自分に、大丈夫?手伝いましょうか?と声をかけてくれた優しい先生です。
一会員の起こした事故ですが、AJAJの対応に大いに期待しています。
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安全運転 | 日記
Posted at
2016/04/12 17:41:39
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