alfa147 selespeed修理 DIY プッシュロッド レリーズホーク 作動不良

前回からの続き。

シフト操作にNのまま無反応だったセレもエラー消去と
セレECUのカプラー、リレー、シフトの中間コネクターの
接点の修正でシフトレバーの
フォルトコードは出なくなりました。

しかしエンジンをスタートし
レバー操作するも、ギアが入りません。

インジケーターはNのまま。初期症状のときに出ていた
一瞬１に切り替わる素振りもありません。

でもレバーを動かすとレリーズホークの動く音がします。
問題はバルクヘッドの向こう側に残っているようです。

multiecuscanのParametersで
現状がどうなっているか確認してみます。

上から4段目Clutch pressure plate travel が7.770mm
明らかに異常です。

正常値は28.000mm ～ 28.500mmの筈。
狂っているレベルではなく殆ど動いていない？

他に何か参考になる事は無いか見て行くと
ギア関係の項目がありました。

レバー操作すると Gear requested が反応に送れる事無く
１やRに切り替わり、レバー操作に合わせてプッシュロッドの動く音が聞こえます。

しかしGear engagedに変化なし。

何度もレバー操作をしていると
プッシュロッドの作動音がしなくなりました。

でもRには反応あり。

改めて１に入れると作動音がします。
もう一度１に入れ直すと無音。
ん？再びRに入れると「カコッ」。
もう一度R、作動音あり。更にR→「カコッ」。

結論
Rには何回入れてもプッシュロッドは動くようです。
１は最初の一回だけ。でも一度Rに入れると
リセットされるようで再び１に入ろうとする。
１に何度も入れようとレバー操作をすると
３回目の操作でポンプが動くようになってしまいました。
※Rは３回でポンプが作動することはありません。

どういうことでしょう？

誰も手伝ってくれないので動画を撮ってみました。
するとシフトレバー操作に合わせて
クラッチプッシュロッドが動いています。
でも、その動きはほんの僅か、
おそらくクラッチを切る程の可動量は無いと思われます。
正常の作動範囲が分からないので想像ですが…。

ただのレリーズホークの作動不良なら
クラッチのレリーズベアリングの破損や
プッシュロッドの作動不良、
セレの油圧不足等かなと思うのですが、
Rは何度でも入るのに１には一度しか入らない。
と言う事は電気的なエラーがまだある筈。
なのでクラッチアクチュエーターに
問題が無いか調べます。

EV0
プロポーショナル　フローレート　ソレノイド　バルブ
クラッチ　ストローク　アクチュエーターへ出入りするオイル量の制御をするそうです。
正常値は2.5Ω

計測結果　3.4Ω

いきなりビンゴ？
許容範囲が分かりませがオーバーしすぎかな…。
このソレノイドバルブの交換で治るのでしょうか。

※今回も nomuさん サンのホームページを
参考にさせて頂きました。

クラッチアクチュエーター　ポテンションメーター

Ａ‐B間の抵抗値　1.2kΩ±20Ω
計測値　　　　　1.022kΩ

こちらもダメなようです。
ポテンショメータ―の端子番号はこちらのNo.5
http://minkara.carview.co.jp/userid/2510569/car/2051889/4380996/note.aspx

※手探りでテスターのプローブを当てるので
中々テスターが反応しません。
外せば簡単なのでしょうが、取付不良で不調が出る事もあるようなので止めました。
これが無ければ作業難易度　初級です。

時間切れの為ここまで。
他のアクチュエーターのチェックは
次回の作業になります。