80～90年代の車だけかも知れませんが…

某有名メーカーの、評価も一流な車があります。

その有名な車は数々の記録を樹立し、今も定番として君臨しております。

ですが、弱点も多々ありまして…
意外と知られてない事実もあったりします。

それは、純正のままで走ってるとある一定のG以上が車に掛かるとエンジン内で油圧を保持できなくなるほどオイルポンプがエンジンオイルを吸えなくなってしまい、そのままそのコーナー走行中に下手するとエンジンブロー、となってしまう事実があります。

プライベーターでも、そんなメーカーも想定してない様なGT3やGT300くらいの領域のタイムまでいっちゃう、いけちゃう程速くなりすぎてしまう某伝説車。

そこら辺の横Gなんて、当時市販されてるSタイヤまで含めて考えても「普通なら」無理だろうし、イケる様な「普通じゃない人たち」なら、最初から車側への対策やアプローチも施してくれるだろう。
と、メーカーがどこら辺まで予測して組んでいたのかは、我々一般ユーザーからすれば完全に謎ですが、車の構造的にそうはなってないのは事実。

しかし皮肉な事に、プライベーターですらきっちりとツボ抑えてイジっていき、オーナー自らのドライブでもその領域までイケてしまう…（全員が全員ははっきりと無理な領域ですｗあしからず）

私の知り合いの方は悩みました。
何が原因でエンジンブローしているのかが「そこまで頭が回らない」
油圧切れによるブローっぽいのはブロー痕見ればわかるけれど「じゃあなぜ油圧切れをおこしたのか」というところまで頭が回らない。

結局その人はなけなしのお金をはたいて二基のエンジンをぶっ壊すとこまで「原因」に気付けなかった。

二基目を壊して「あー！ひょっとして…」と思い付き、雑誌などで手っ取り早いパーツなどが売られてるのはわかるが「そんな程度の部品で本当に対策できるのか！？ｗ」と疑問しか抱かなかったので、レースもやってる内燃機屋さん含めて初めてプロのお世話になられた。

プロの技は目からウロコだった。
もっと単純に、かつもっと確実に横G対策を施した。（ここでは書けません。すみません）

エンジンを制御するCPUも、プライベーターさんのエンジンを壊さぬように「濃い目」になってしまっていた燃調を「適正に」調整なされた。
濃い目は薄いよりはブローの危険性は低いけれど、「百害あって一利なし」だそうで濃い目で走ってたら車がかわいそうだよ、今後は絶対やめてあげてね。と諭されていた。

対策の終わった車でプライベーターさんが走った。

その車のライトチューンでは無理だろうと言われていた当時の記録として、41秒台にその人とその車は入った。
当時のプロを除く、ショップのデモカーも除けば５本の指に入る大記録である。

その後も、その車は延々と調子良く走り壊れる気配すらなかった。

こんな事なら、多少のお金ケチって自分でなんでもかんでもするんじゃなく、プロに最初から頼ってればよかったかなぁ…とその人はおっしゃった。
私はそんな事に口出しできるような人間ではないけれども、遠慮がちに言った。

「今までの苦労があったからこそ、今の結果があるんですよ」
「最初からこういう方たちと出会えたかどうかはわかりませんよ。」

文章で書くと超偉そうｗすみません。
そんなつもり全くないんですが、文才が無い為にウマく書けません。

その人は今は車降りてます。
二輪の世界であんまり頑張らずにのんびりと（でもないけれどｗ）楽しまれてますｗ

そうです、時々このブログに出てくる私のお師匠さんのエピソードでしたｗ