2018年もついに終わりました!(私の中では)
昨日11月11日(日)はポッキーの日でしたが、
新潟県日本海間瀬サーキットにて、
2018年シリーズの耐久レース第3戦目(最終戦)が行われました。
チームSHRとしてはいつものNA84号が参加です。
“SHRorz”でエントリーしました。
そしてそして、チームとしてではなく、個人として参加したのが、
“少し変態なロードスター乗り”でエントリーした私KYPです。
こっちのNDの参加のコンセプトは、
「マイカーのNDロードスターで5時間走り、伝説を作ろう」で、
資金捻出&スケジュール作成&車両製作&作戦検討&データ収集&シミュレーション&練習走行を行い、
当日は、
走りながら燃料計算&ペースコントロール&再シミュレーション&ピットインタイミング指示&どの車両を何回抜いたか抜かれたかを把握&どの車両が何回ピットインしたのか、
というのを一人でやってみたかったのよ。
一言で言うと、
“KYPの総集編”
てことですね。
実際のところは、他車の周回数まではさすがに把握できなかったw
まずレースの結果ですが、
NA84号(SHRorz)はトラブルのためTカーでの出場でしたが、無事チェッカーまで走りきり完走扱いにしていただけました。
ND号(少し変態なロードスター乗り)も無事完走できました!
私のNDのレポートを先に書きたい気持ちが強いのですが、
チームの結束力が凄かったNA84号のレポートからいきましょうか♪
NA84号はレース2週間前に間瀬にテスト走行に行き、
問題なさそうということは確認できていました。
しかし時の運というのでしょうかね。
レース当日の予選走行中、クーラントの臭いがするということで2周でピットイン。
早いな。
エンジンルームを開けてNKPを中心に確認。
ウォーターポンプから漏れてたらしい…
私はまだその頃予選走行中でしたが、ピットが慌ただしくなってるのは感じていました。
私は目標のタイムが出たためピットインしてきてNA84号を確認しに行ったら…
エンジンのヘッドカバー開けててびっくり。
開けるの早いな。
私は自分のNDの給油やらエア圧確認とかしてましたが、
40分程度でバラして組みつけてました。
作業早いな。
ってことは、タイベル交換も40分で終わるってことか??
とは言え、ウォーターポンプのガスケットの予備はさすがにないので、増し締めして天に祈るだけだったようですが…
トラブルの心配してくれた他チームのみなさんにも感謝です。
決勝のスタートラインには立ちましたが、やはり漏れは止まらないのでリタイアです。
スタートしてから1周もせずにピットインして確認して終了。
だったのですが、
ドライバーのFSMさんが、
自分のNBロードスターで残りの時間を走ることを了承してくれたため、
ブレーキパッドとタイヤホイールをNA84号から移植し再出発。
FSMのNBロードスターは、実は5年くらい前に私が乗ってた車両。
その後KDPに譲りましたが、
就職で引っ越しするということで、
FSMが譲り受けた車両なのです。
そのNBも基本的にはSHRのメンバーでいじっているので、車のセッティングは悪くないはず。
上位に絡むわけではないので、燃料計算とかレブ縛りなどしないで常に7000rpmまで回し全開で走っていたようです。
耐久レースで常に全開。初年度のSHRみたいですね☆
FSM⇒NKP⇒TBY⇒MJN(?)の順番で走り、最後にまたFSMが乗ってチェッカーでした。
細かいトラブルがあったりコースオフもありましたが、
全員で動き、
その場で出来うる最適な処置をしていたようです。
おかげで私が走ってる最中、うちのピットには終始誰もいなく、寂しかった…
こういうトラブルがあってこそ、人の真価が試されると私は思ってます。
臨機応変さ、とでも言うんでしょうかね。
応用が利くようになり知識技術の引き出しが増えれば、きっと仕事でも役立つことでしょう。
完走おめでとう!!
ちなみに、今年NA84号にSHRが使ったお金は、
558,360円でした。
みなさんもご参考に♪
さぁお待ちかねの、NDのレースを振り返りましょうか。
文章長いので適当に読んでね~。
まずはNDのスペックを公開。
型式:ND5RC
年式:H27年5月
グレード:S
燃料タンク:40L
【手を入れたところ】
タイヤ:一年前に間瀬耐久5時間で使った中古のダンロップZ3(1本だけ新品)
ブレーキ:アクレ700c
ブリッツダンパー
バネレート12-7
トラスト純正交換タイプエアクリ
リアウイング(34スカイラインのウイングとコペンのハイマウントランプをドッキング)
中古キャロッセロールバー
中古フルバケ
中古シートレール
中古4点ベルト
です。
軽量化は助手席とフロアマット外しただけ。
先週まで取り付けてたチャイルドシートもさすがに外しました!
ラップタイマー買うお金ないので陸上とかで使うストップウォッチです。
運転しながらポチポチ押します。
ドラレコもお金ないので付けてません。
ピットサインを車内から出すために、100均で買ったうちわに「3」「2」「1」「×」と書いて使用。
ドリンクホルダーは100均で2個準備してコンソールにひもで固定。
こんな仕様ですかね。
一番のネックはやはりタイヤ…
いろいろあって1本だけ新品になりましたが、
昨年耐久で5時間使ったタイヤがグリップするのか、溝もつのか不安。
緻密に計算して導き出したデータと自分の腕と、愛車を信じて走ります。
予選は1分15秒台が出れば良しとしていたので、
最初の5周でコース状況を確認しつつタイヤとブレーキに熱を入れるように走りました。
路面が少し濡れていたので、徐々にペースを上げ、ストップウォッチで15秒7が出たところで切り上げました。
予選は14台中6位。もう少し後ろかと思ったけど、まぁまぁな位置じゃないでしょうか。
で、予選から決勝までの間は、NA84号を横目にエア圧と給油。
スタートグリッドにつきスタートを待ちますが、
NA84号ばかりにメンバーが集まり、こっちは構ってもらえない。
結婚して子供ができた後、嫁がおれのこと構ってくれないのと同じ心境です。
スタートですが、
ズッコケスタートしちゃいました。
シグナルが消える直前に、
無線から「がんばってくださぁ~い」
なんて聞こえたから返事したんだけど、
返事している最中にスタートしちゃってたよ。
おかげで相当出遅れた(笑)
残りの4時間59分55秒がんばればいいんだけどさ。
予定は3回給油で、平均タイム1分16秒で224周が目標。
本当は227周を走りたいのですが、さすがにタイヤ&ブレーキ&足回りだけの仕様では無理ですね(笑)
ズッコケスタートしてからしばらくは晴れたりポツポツ降ったりの路面。
前車へは全開で走れば抜けるけど、
シミュレーション通りの走り方だと抜くには至らない感じでなかなかペースが上がらない…
相変わらずの天気だったため、予定していた3回給油から、2回給油に切り替えました。
2回給油も想定通りで、
事前の計算だと、1時間走行したあたりで3回給油にするか2回給油にするか決めても大丈夫でしたので。
ただ、事前の計算上は3回給油にしたほうが周回数が多いんですけど、まぁそこは仕方ない。
ただ、とある方法で給油すればピットストップの時間を40秒少なくすることができます。
それが、
“1回のピットストップで2缶40L入れちゃおう大作戦”です。
ピットインすればインアウトで40秒ロスします。
更に、1缶20L入れると5分のストップが義務づけられてます。
なので5分40秒かかります。
2回ピットインして給油すれば11分20秒。
ただ、1回のストップで2缶40L入れると40秒のロスと10分のストップなので、10分40秒。
ほら、40秒稼げた。
残りの約100周で40秒稼ごうとしたら、1周あたり0.4秒速く走らないといけないので、燃費を変えずに毎周0.4秒速く走るのはなかなか大変なのですよ。
ただ、NDの燃料タンクは40Lなので、燃料全てをきっちりピッタリギリギリまで使ってからじゃないと40Lは入らない。
更に、5時間のうち最初の40Lで半分の時間を走り、給油した40Lで半分の時間を走れれば一番いいけど、
最初の1時間は3回給油も想定しながら走っていたことを考え、2時間15分頃にピットインするのが最適かな、と。
このあたりの計算も走りながら行います。
全ては事前のシミュレーションと練習走行のデータがあったから、確証を持って走れました。
“燃料7Lで効率の良い走り方をすると、21分57秒走れる”
です。
空気密度も練習走行時とほぼ変わらなかったのですし。
そして、数字の書いてあるうちわを使い、ピットインするサインを出しながら走る。
そしてピットイン。
10分も停止できるので、エア圧調整やドリンク交換だけでなく、
右足裏をTBYにマッサージしてもらえたくらい時間に余裕がありましたよ。
サンキュッ!!
後半の走行は、他車とのバトルではなく、自分自信とのバトルでした。
前半走ったときに、燃料メモリが1つ下がるまでの時間を確認しながら走ったので、
それより15%程度長く走れれば燃料は足りるはず。
調整しながらとにかく毎周同じことの繰り返しでした。
ついに一人旅が終わりチェッカーを受けることができました!
ZONEのベストアルバム全部聞き、MELLのレッドフラクションを熱唱し、いきものがかりを聞きながら走っていたことは内緒です(笑)
現在発売されている車両で走行。
ほぼチューニングなし車両で走行。
1人で5時間走行。
1回のピットストップで2缶給油という作戦を実行。
という伝説(?)を作りました。
そして気になる順位は14台中
5位!
222周という結果は、4年前の最終戦だったら1位の周回数ですから、
ぶっちゃけ満足。
ただ、表彰台乗りたかったなー。
無理なのはわかってたけど残念。
めっちゃ楽しい一日でした!
間瀬サーキット一年分走った感じ☆
間瀬サーキット様ありがとうございました。
RSファクトリーSTAGE様ロールバーありがとうございました。
オーテック様(日産のチューニングメーカーじゃないよ)足回りのアドバイスありがとうございました。
エヌテック様人生の悩み相談ありがとうございました。
SHRのメンバーたち私の遊びに付き合ってくれてありがとうございました。
他チームのみなさんありがとうございました。
ギャラリーのみなさんありがとうございました。
来年は“SHRママチャリ耐久部(仮)”を発足させる予定です。
こっちもがんばります!
SHRは若手のスキルアップを応援しますっ!!
そのうち、事前準備で集めたデータや、ND参加までの流れでも書きましょうかね。
車重、ギア比、トルク、タイヤ外径、
前面投影面積、Cd値、空気密度(気温、気圧、湿度)、
タイヤ転がり抵抗、勾配、
のデータを元に何を導き出したか、を。
お楽しみに!