吸気系交換に伴うMAF調整

エアクリーナー，サクションパイプを交換しましたので，Mass Airflow (MAF)のスケーリングを取り直しました．いわゆるエアフロ電圧の補正です．

ポン付け状態．
CL（フィードバック制御）領域のデータです．燃調が10%以上狂ってしまっていることがわかります（緑がAFエラー）．これを全領域で±3%程度に収まるまで，ロギングとROMデータの補正を行います．

私は，ROM RaiderのMAFタブは使いません．詳しくは関連情報でどうぞ．

3～4回の試行後です．
ほぼ満足できるところまで来ました．

エアフロ電圧に対して，AFエラーをプロットしました．このように，0を中心にばらついていて，平均値（赤）はほぼ±3%に収まりました．

これで一仕事終了かとおもいきや，実はまだまだなのです．

同じデータをエンジン回転数に対してプロットすると，回転数に依存してAFエラーが変化していることがわかります．

これは，Engine Loadのインマニ圧補正があっていない場合の典型的な症状です．ここを補正するには，ECUの
「Mass Airflow」→「Engine Load Compensation　(MP)」テーブルを使用します．
これもまた，ロギングと調整の繰り返しの地味な作業になります．

CL領域のEngine Loadのインマニ圧補正がある程度終わったマップです．
回転数とインマニ圧に依存してEngine Loadを補正する必要があることが一発でわかります．

CL領域が終わったら，後はOL領域のMAFスケーリングです．
こちらは空燃比計が必須ですが，作業自体はCL領域よりよっぽど楽ちんです．

これでとりあえず，全開にしても大丈夫な状態になりました．細かいところはボチボチと詰めていきます．