メーカー/モデル名 | 三菱 / ランサーエボリューションVI 2.0 GSR Ⅵ 4WD (1999年) |
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乗車人数 | 1人 |
使用目的 | レジャー |
乗車形式 | マイカー |
おすすめ度 |
5
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満足している点 |
スタイリングは、恐らく歴代ランエボ中、最高クラスだと思います。5、6、6.5の三車種は、5ナンバーサイズをオーバーフェンダーで武装し、リヤウイングも純正とは思えない攻撃的なサイズで、未だに色褪せないカッコ良さがあります。 立体駐車場で息を潜めている姿を見て、思わずにやけてしまいます(笑) 下手に社外のエアロにすると、カッコ悪くなるという、FDや34GT-Rと同じぐらい純正エアロの完成度が高いです。 3000回転からの狂気的なトルクは、タービンの吸気音と共に楽しいの一言。1度このフィールを味わうと、NAには戻れません。 走行性能にも全く不満はありません。矢のような直進安定性、安楽なコーナリング性能、雪道オッケー、日本の道路事情にピッタリなハイパフォーマンスセダンです。 ただし、タイヤは国産フラグシップかアジアンフラグシップ、それほど攻めた走りをしないにしてもプレミアムスポーツや国産セカンド程度は装着しましょう。 ランエボはタイヤに非常に依存している部分があって(電子制御、四駆)、クソタイヤや古いタイヤを履くと、性能が半減どころか非常に危険です(出てるパワーがパワーなだけに、止まらない曲がらない) |
不満な点 |
内装は正直ショボいです。ドアの内張りの布が容赦なく剥がれてきます。 4G63エンジンは非常に頑丈ですが、下手にブーストアップすると当然ながら寿命が縮みます。第二世代は固体差もありますが、ブースト1.3を上限にすれば、長く乗れると思います。太く短くがお好きな方は、燃料ポンプやインジェクターの容量アップとセッティングをきちんと出した上で、1.5とかかけてください(笑) 熱的に非常に厳しい車なので、オイル管理をマメにしないと調子は維持できないでしょう。走り方にもよりますが、四ヶ月か3000キロ、どちらか早い方でオイル交換をお勧めします。ですのでオイル代がかかりますね。 ミッションオイルも年に一回は交換しましょう(町乗りでも一年も走れば、ドレンプラグのマグネット部分に驚くほど鉄粉が付着しています)トランスファーとリヤデフ、AYCフルードはそれほど汚れないので(ハードユースなら話は別)二年に一回ぐらいでいいと思います。 自分の場合は配管部のAYCフルード以外、自ら交換しているので、その点の費用は抑えられていると思います(AYCフルードの配管部は、個人でのエア抜き等、ほぼ不可能。デフケース内は比較的簡単に出来ます) この年代の三菱車やスズキ車は、下回りが錆びやすいです。購入前に必ず確認しましょう。自分のも全体的に薄く錆びていたので、馬をかけて1日がかりでサビキラーを施工しました。 年式からして仕方ないのですが、塗装の劣化が激しく、青空駐車ではすぐに外装がボロボロになります。ボンネットのダクトから容赦なく雨水が入り、アクチュエーターを固着させたりします(対策品に要交換) ですので、カーポートか車庫があれば延命出来ると思います。 ヘッドライトが異様に暗いので、レイブリックから発売されている「サーキットクリア」のバルブに交換をお勧めします。それと純正フォグを併用すれば、今時の車と同じ程度の明るさになります。 |
総評 |
現在新車で購入できる車は、衝突安全の観点から非常に重たくなっている傾向にあります。インプレッサが1500キロ、GT-Rが1800キロ。ですが、第二世代のランエボ6GSRは1360キロと、四駆ターボでは非常に軽量で、それは動きに現れていて、チューン次第では未だに一線級のスペックを誇っています。 ただし、年式なりの経年劣化があるので、レストアにそれなりの費用がかかりますが、それを補って余りある車だと思います。 三菱の不祥事のせいで、これからの部品供給が怪しくなってきているので、恐らく第二世代を楽しむにはあと5年から10年といったところでしょうか。 純正の良いところを伸ばすような(維持するような)マシンメイクで、ぶっちぎりの動力性能を味わえるので、下手に高価な最新車種を購入するより、今や80万円前後(2021年現在、欧米を中心にJDMが大人気で、僅か数年でランエボ6も程度の差はあれ200万円前後にまで高騰しています(涙)で手に入れられるランエボ6を100万~200万ほどかけて、外装とエンジン周りをレストアすれば、非常に所有欲を満たしてくれる相棒になるでしょう。 私の場合は、余暇にしか乗らないので修理費は殆どかかりませんが、通勤+峠などの用途なら、予備費として購入資金の他に最低でも50万円は欲しいですし、サーキットで多用するならば、ランエボと心中するぐらいの気持ちでいないと(笑)お金がいくらあっても足りないでしょう。 |
走行性能 |
無評価
パワーは十分にあります。ただし、俗にいうライトチューンが施された個体ですと、本来の力が発揮されてない場合が多々あるようです。
剥き出しエアクリーナーと、見た目重視の砲弾型マフラー(内部に消音のための絞りがガッツリある)をポン付けした個体にはその傾向が顕著に見られるようで、ベストモータリング等でお馴染みのプロドライバー・中谷氏曰く 「見た目重視のライトチューンを施すと、一番重要な四駆の立ち上がりにおける3000~4000回転のトルクが細くなる。ランエボやインプレッサの吸気、排気は、メーカーが考え抜いて作っているので、安易なライトチューンは例外なくデチューンになっている」 ……と仰っていました。 純正以上の性能を引き出すには、ノウハウのあるショップに持ち込み、費用をかけた方が無難です。 操作性も非常にいいです。走行中(特に極低速域の取り回しなど)、四駆特有のリヤタイヤを引きずる不快な感じは皆無ですし、元々が2ドアのミラージュをベースにオーバーフェンダーで3ナンバーにした車体ですので、そこらのセダンと扱いやすさは変わりません。 下手なチューンを施されておらず、純正の状態を維持している個体ならば、アクセルを床まで踏みつけると異次元の加速を味わえるでしょう。さらに、フロントヘリカルデフとリヤに装備されたAYCの恩恵により、タイトコーナーでも気持ちよく曲がれますし、高速コーナーでも安定した姿勢を保つことが出来ます。 フロントヘリカルデフは、雪道でも非常に有効で、荒れた路面でも直進性能が保持され、安心して走ることが出来ます。 第二世代のランエボ6において、完成度は極まっていると言っても過言ではなく、素人ではその性能を引き出しきれないほどの高みにあると思います。 |
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乗り心地 |
無評価
乗り心地に関しては固めですが、スポーツカー準拠で考えれば到って普通です。今時のミニバンやSUVと比較するのはナンセンスでしょう。
ランエボ5がターマック(舗装路)を強く意識した足周りの味付けで、発売以降あまりの乗り心地の悪さに、6では柔らかい足に変更されて遅くなったと不評でしたが、実のところ、タイム的にはジムカーナやサーキット等では何れも6が、速さ、扱いやすさ、乗り心地、全ての点において上回っています。 特に、アンジュレーションのある峠道では、素晴らしい路面追従性を発揮し、下手に車高調などいれるより遥かに高次元な足周りになっています。 静粛性や振動等は、お世辞にも良いとは言えません。 さすがに20年前の車体なので、当時の遮音材や鉄板の薄さ、内装のチープさのせいで、風切り音やすきま風(笑)を感じます(笑) その辺の快適性を求めるのなら、ランエボ、特に第二世代はお勧めできません。 |
積載性 |
無評価
後部座席は広くはありませんが(フィット、ヴィッツ、スイフト辺りと同じぐらい)普通の体型の大人が座っても文句が出るほどではありません。ただ、足元が狭いです。
トランクも必要にして十分な広さがありますし、二人で旅行する程度なら余裕の室内空間があります。 小さなお子さん二人を後部座席に乗せても文句は出ないでしょう。 |
燃費 |
無評価
自分の場合、235/45-17のRE11Aを装着して、片道250キロ程度の小旅行でリッター9キロ近く走りました。
夏場でエアコンをつけてドカドカとアクセルを踏みつけているとリッター7も走りませんが、この車重(1360キロ)とパワーを考えれば、同年代のスポーツカーと比較しても燃費は良好だと思います。 |
故障経験 |
ランエボ=壊れ安いというイメージですが、実のところ使い方に依るところが大きいと思います。 特にサーキットなどのスポーツ走行に用いられることが多々ある車種ですし、四駆とハイパワーなエンジンは、熱害による各部補機類などの故障を助長するでしょう。 自分の場合、10万キロ過ぎた辺りで、エンジン向かって左側面のテンショナーから異音が発生し、ベルトと一緒に交換しました。 それから、峠などで油温を130度まで上げるような走りを何度かしたところ、クランクシャフトシールが破れオイル漏れを起こしました。 恐らくこれから購入を検討されている皆さんの選択肢の中にある固体は全て10万キロ前後は走っていると思われるので、三菱ディーラーでタイミングベルトとウォーターポンプの他に、テンショナーやプーリー、カムシャフトシール、クランクシャフトシール等の交換を強くお勧めします(三菱ディーラーでは10万キロオーバーの車体で、そこら辺一式交換を勧められると思いますが、その都度工賃を取られるより一気にやったほうがお得です。費用は総額15万近くはすると思いますが、不快な音やオイル漏れ、果てはタイミングベルト破断によるエンジンブローを考えればやっておいて損はないです) ちなみに、中古販売店等で、タイミングベルト交換します……などと謳っているものは、当然ながらテンショナーやシール類は交換しませんのであしからず。(後で故障して工賃等の無駄な出費になります、特にシール類は部品代が千円前後と安いものの、タイミングベルトの脱着工賃を取られるため、結果的に4万円前後の出費となります) 中古で買った時に必ず交換したいものがあります。 プラグ、イグニッションコイル、アクチュエーター、サーモスタット、PCVバルブ。 上記五点は状態を見て新品に交換した方が無難です。 PCVバルブは部品代も三千円ほどで、交換も自分で簡単に出来るので必ず新調した方が良いです。 クランクケースに充満したブローバイをインマニに戻す1ウェイバルブなので、これに不具合が出るとエンジンが吹けなかったり、アクセルを踏み込んでもパワー感がなくなります。 アクチュエーターは対策品の傘がついた物でも、結局はボンネットダクトから侵入した雨水に侵されるので、見た目綺麗でも中のスプリングが錆びて固着するので、ブーストのかがりが悪くなったり、逆に無限ブーストになったりします。 それからほとんどの人が水温対策にローテンプサーモスタットを導入していますが、あれは百害あって一利無しの製品なので、通年オーバークールになって、燃費激悪、暖気が終わらずピストンとシリンダーのクリアランスが適正にならないまま摺動することによる磨耗等、車の寿命を縮めるだけでろくなことになりません。 |
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