OBD2から情報取得挑戦！失敗編

こんにちは！
ドライブでこの暑い夏に気になるのが水温です。エアコンの表示を変えて確認も良いのですが、やはり別メーターが欲しい！
しかし、暇はあっても予算がない。ブレーキ、クラッチと消耗が気なるパーツにどうしても予算が取られます。

そこで、ELM327という通信規格に対応したトングルでタブレット表示する計画を実行しました。
しかし、結論からいうと❌。
私のTTは2002年4月モデルなのですが、微妙に標準のOBD2プロトコル搭載に追い付かないモデルだったようです。せっかくですのでその格闘を今回はご紹介します。

まずはトングルの購入です。2つ購入しどちらも2000円以内でした。
①Bluetoothモデル（ELM327　V1.5）
②Wifiモデル（ELM327　V2.1）
通信方式とELM327のバージョンも2種類試しました。
中華製ですので添付のCDは怪しいアプリでした。

まずはタブレットとトングルを接続します。
説明書はなく、ネットの情報からです。
（Bluetooth）
ペアリングをする際にPINコードが必要でした。「1234」で私の機器は接続できました。他にも「0000」「9876」などあるみたいです。

（Wifi）
タブレットのWifiをOnにして、「検索」すると「OBD-Ⅱ」というIDの基地局が見つかりますので、選択→パスワードなどなしで接続できました。

私のタブレットはAndroid4.2です。
遊休品なのでかなり陳腐化しています。

本体のLED表示は以下です。
PWR：電源ランプ
OBD：ECUを認識できると光るみたい
LINK：無線上で交信中にピコピコ光る

次はアプリ側の設定です。
今回は有名な「TorquePro」の正規版をPlayストアで購入しました。500円以下で入手可能です。機能を見るとコストパフォーマンスは抜群です。

左下赤丸から設定をします。
そこから「設定」「OBD2アダプタ設定」にてWifi,Bluetoothの選択や、Bluetoothデバイスの選択をします。
今回は失敗編なので細かい説明を割愛いたしますが、ご要望がございましたメッセージ、コメントなどいただければ後日掲載します。

次に「車両プロファイル」を設定します。
ここはとりあえず動作確認だけであればデフォルトのままで良いと思います。

「AdapterStatus」を押します。
写真は②のWifiモデルの状態です。
ECUへの接続がエラーとなっております。LINKランプはピコピコしていますが、ECUへアクセスするためのプロトコル自動選択がグルグル回るが見つからない状態です。

次に①Bluetoothの機器を試します。
ELM327の規格ですが、特別なこだわりがなければV1.5を選択するほうがアンパイのようです。
先にテストしたV2.1ですが、不安定であったり怪しい仕様で機器が製造されていたり、成熟されるまでもう少し時間がかかるみたいです。ご購入の際はご注意を！

さて、結果ですがNGです。
やはりECUを認識することができません。
今回の状態はトングル←→タブレット（Torque）間は問題ないのでELM327の問題ではなさそうです。

こちらは参考にVOXY（愛車！）にトングルを繋いで試した結果です。
年式は2009年ですが、①②共に全く問題なく認識しました。水温、エンジン回転数、電圧など素晴らしい情報が目白押しです。TTでできたらもっとうれしかったのに…

さて、ここで着目すべきは「OBDプロトコル」です。VOXYは「ISO15765-4CAN11/500」というプロトコルでECUにアクセスするみたいです。アプリでかなりのプロトコルを準備していますが、私のTTに合うものはないみたいです。

ここで各機器の間で規格がどのように関係しているのか分かりやすくまとめてみました。
自学でまとめましたので、間違えていたらご指摘くださいませ。

調べたところ私のTTは2002年以降に欧州車に規格化されたプロトコルが採用される前のモデルみたいです。「VAG」と言われるAudi,VWメーカー固有の通信規格でECUとやり取りされており、ELM327規格で製造されたトングルではVAGは解釈できないようです。

ですので、VAGが解釈できるトングルで無線（Bluetoothなど）でTorqueなどのアプリが解釈できる通信を飛ばせる機器があれば接続ができそうです。

なんと、そんな製品が存在したようです！しかし、その販売を見つけることはできませんでした。

WBH-BT4という製品がTorqueのサポートをしています。ネットにあった情報を一部掲載させてもらいましたが、情報ではAudi固有のECU通信を解釈しTorque側をそれに合わせて設定することで可能みたいです。確かに車両プロフィール設定の「PreferredOBD2Protocol」に「VW/Audi　Native（Non-OBD2）」というプロトコルが存在します。
当然ですが、購入したELM327のトングルでは解釈できず、繋がりませんでした。

VAGはVCDSで利用しています。
持っているVCDSに「OBD-Ⅱ　Functions」というメニューがあるので、試しに押してみるとつながりません。
やはり私のTTはVAG対応のトングルが必要になるみたいです。

今回は一度諦めて、しばらくネット検索に耽ってトングルを探すか、水温計を別立てでつけるか考えたいと思います。