EJ20オーバーホール作業 其の弐 STIブロック再生&ヘッド分解清掃2
1
自室にダンボールを敷いて、腰下を分解しています。
水まわりの配管や、純正オイルクーラー、オイルパンなどは予め外しておき、内部のオイルなどはある程度シリコンオフなどで流しておきます。
EJは、ブロックを割る前に、ピストンを抜かなければなりません。
組む時も当然ピストンは最後に取り付けます。
ピンを抜く為のサービスホールのメクラや、カバーを取り外します。
2
アジャスタブルレンチでクランクを回して、サービスの穴とピン位置を合わせながら作業します。
3番のメクラはベルハウジングにある琵琶湖みたいなカタチの蓋を外した奥にあります。
この蓋注意!+ドライバーでしか回せない平のタッピング6箇所で留まっていますが、固いです。
自分は2本しくってしまい、ドリルでもむ羽目に・・・。
ジャストサイズの減ってないドライバで挑んでください。
3
写真は1番のサービスホール。
ピストンピンを押さえているスナップリングが見えます。
コイツはラジペンなどで簡単に外す事が出来ます。
そして、問題なのがピンを引き抜く手段。
フルフローなので、引っこ抜くだけなのですが、知恵が必要です。
4
今回は、ピン内径よりギリギリ太いトルクスの先っぽを軽く叩き込んで食わせて引き抜きました。
このWRXエンジンのピストンピンは、元々載っていたSTIエンジンの方のピンと、中空部分の形状が違っています。
STIのピンの中空部分は真っ直ぐくり貫かれているのに対して、WRXのものは両端が外側に向かって広くなるテーパー形状の中空形状でした。
内穴が真っ直ぐなら、先がカギ状の棒を穴に差し込んで、反対側に引っ掛けて抜くことが出来ますが、テーパーになっていてはそれも無理。
内穴でうまく棒状のものをロックさせて引き抜くしかありませんでした。
5
4本全てのピストンピンを引っこ抜いたら、ピストンはそのままに、ブロックの分割作業に入ります。
大小17本(たしか)の締結ボルトを外してやればブロックは二つに割れます。
シリンダー周りの重要なボルトだけ強度記号の高い12角のボルトを使っています。
同じ長さなのに、ワッシャーの厚みの違う(薄い)ボルトが2本あります。組む時に間違えないように。
12角の12mmというサイズは一般の方は所持していない場合が多いと思います。
工具箱の確認を。
因みに、ヘッドボルトは14mmの12角。
6
ブローしていたのは、4番のコンロッドベアリング。
3番、4番のブローが多いと聞きます。
自分も前回は3番。
後ろ側のシリンダーなので熱がこもり易いとか様々な憶測が飛び交っていますが、真相は判りません。
ココまでバラしてきましたのは原因究明の為で、このブロックは使いません。
折角なので、元々のSTIエンジンを使ってOHを進めます。
それから、シリンダーに残っているピストンは内側から棒などで押してやれば簡単に抜けてきます。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( GC8 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク