サボタージュ

火曜は仕事でちょっとしたトラブルがあり、相手の長々としたいい訳にプチッと切れて仕事をさぼることにしました。携帯を留守電に設定して、とりあえずWhole Foodsへコーヒーを買いに行きます（スタバに行かないところがみそ）。
早朝に降っていた雨は上がり虹が出ていました。そういえば虹をゆっくり見たのは久しぶりな気がします。
ハワイに移住した頃は見る度に写真撮っていましたが、毎日といっても良いくらい見るので気にかけなくなっていました。仕事や日常生活に追われて余裕がなくなっている証拠ですな。


コーヒーを買って駐車場に戻ると、何やら楽しげな集団に出会いました。

Porsche 1600 Super のオーナー達が集まっていました。
販売期間が長く派生モデルもたくさんあり、あまり詳しくないので年代は分りません。またレプリカもたくさん作られているので本物かどうかも判断できませんが、中央のアイスブルーメタリックのオーナーに話しかけたらオリジナルだと言っておられました。
皆さん揃いの「57・」で始るカスタムライセンスプレートからすると、57年モデルなんでしょうかね？ナンバー隠さなくても良いよということなのでそのまま掲載します。



アイボリーの Porsche 1600 Super、シンプルなインストゥルメントに内装のアイボリーとタンのカバートップの対比がお洒落です。ちなみにオーナーは女性でした。


アイスブルーメタリックの Porsche 1600 Super は、ナルディーのウッドハンドルでしょうかね？？カーマインのカバートップが鮮やかです。

先端テクノロジー追求と余剰な要求に縛られた現代の車をみると、大らかだった時代を感じさせます。
いいなと思いますが、私にはこの手のクラシックカーを維持できる余裕もスキルもありませんけどｗ

しばし雑談の後、コーヒーを持って海抜3mのショッピングモールから500m辺りにある公園まで一気に駆け登ります。
空気も乾き日差しも良い感じなので、ここでコーヒーを飲みながら窓を全開にして車の虫干しなど。
一時間ほどぼんやり過して、次は画像の雲の下限辺りにあるレストランを目指します。


標高1000メートルにある Kula Rodge に到着。六甲山頂のような感じですかね。ここまで来ると涼しいを通り越して肌寒いくらい。でも日差しは強いので快適です。
Kura Town までは道路両脇に広がる牧場の間を抜けたり、ユーカリ林の間を抜けるワインディングが続くお気に入りのハイウェーで、写真を撮って紹介したいのですが、路側帯も避難スペースもない道路のため、駐車することが出来ません。
観光客は無理やり止めたりしますが、ローカルの生活道なので危険きわまりないため絶対にしないで欲しい。

この先、標高2400mのナショナルパーク入り口まで行ってみようと思ったんですが、どうも雲行きが怪しく思えて引き返します。
後で聞いた話だと、その先は路面が凍結していたそうで、タイヤチェーン持ってきていなかったし行かなくて良かったﾎｯ (○´・∀｀)

標高600mまで下りてきました。ここは Oskie Rice Arena という牧場に設営されているアリーナです。
4Th of July にはハワイ州はもちろんアメリカ本土からもカウボーイ達が集まり、ここで大きなロディオ大会が開かれます。
各競技で披露される高等な技にも目を引かれますが、間に出演するカウガール達の可愛さったら、もうたまりませんです。


今はオフシーズンなので閑散としているというか、本来の牧場の風景ですね。
草地には、ステーキさんに牛しゃぶさん、すき焼きさん達がのんびりと草を食んでいます（そういう目で牛を見てはダメと注意されますがｗ）


ちなみに、ハワイでは根っからのカウボーイをパニオロと呼びます。
パニオロは男女ともオートバイ好きが多く、シンプルな Harley-davidson SPORTSTER などを好みます。FLH やファットモデルは Harley とは言えないそうで。オートバイ＝馬なんですねえ。

私は Harley は所有していませんが、パニオロのオートバイ仲間がいます。顔を合わせると「お前のジャップバイクは最近見ないけどどうなってるんだ？いつ動くんだ？？」
「部品が手に入らなくてね。」
なんて言うと、俺の知り合いなら何とかできるかもしれないぜ。と連絡先を教えてくれたりも。
アメリカに移住してん十年、普段の生活で差別的にジャップ呼ばわりされたことはありませんが、面と向かってジャップと言ってくるのは彼らだけですｗ
でもそのジャップは Harley-davidson 以外のオートバイって意味。彼らは私の70年代日本製オートバイコレクションを知っているし、私も彼らのオートバイへの愛情を理解している。差別ではなくお互いを尊重した上での「ジャップ」だと思っています。でなければ声も掛けてもらえませんし。
そうは言え、ジャップバイクなんて呼ばないでKawasakiって言ってくれよと軽口は返しますが。