さて、昨日の続き。ドライビング編。
アイツは全身の表面積のうち、約15%ほどの面積しか感覚がない。
かつての事故で85%の部位は、感覚神経と運動神経と自律神経が失われた。
目を閉じたら、自分で自分の足がどこにあるのかわからない。
足、尻、腰、後背部は感覚がまったく無い。
イメージ的には【 DEATH13 】ね。
(JOJO第三部に登場するキャラ)
クルマと接している部分で感覚がある部分は、、、
ハンドルを握る右手のひら、パイロットモジュールを握る左手のひら。
そしてシートにわずかに触れる肩裏付近のみ。
感覚があるほんのわずかな部位だけでクルマからのインフォメーションを拾わねばならない。
(画像:ドリフト走行会にて)
しかし、問題はまだある。
左手首関節は昔からの職業病で、脱臼癖があり、ちょっとしたことですぐに亜脱臼してしまうし、慢性的な痛みもある。
右手については、開胸のときのダメージなどもあって肩に動作制限があり、可動範囲は約60%ほど。(←これでも地道なリハで大幅に回復した数値)
しかも腕は体幹(=胴体)で支えているのに、その肝心な体幹がメカニカルボディで、
腕を動かすだけで背部に激痛が走る。重いものを動かそうとしたり持とうとしたときは、背部が捻じ切れるような痛みがくる。よって右手の動作は精度が低い。
さらに左上腕も皮膚感覚がない部位がある。
ついでに言うと両手の小指と薬指には慢性的な痺れがあり、感じ取れないときもある。
(他のことについては面倒なので省略~)
つまりアイツにとって「ステアリング操作」=「激痛との闘い」なのである。
そして「アクセル&ブレーキ操作」もまた「激痛との闘い」なのである。
熱いものや冷たいものを飲んだときの胃までの食道を伝わる感触。
(ついでに言うとアイツは胃の感覚が全く無いので、空腹も満腹もわからないのである)
アイツはなんでか、飲み込むと左胸部に流れる感触がする。
つまり感覚が残った部位ですら、感覚のセンターがずれている。
感覚が左右でNOTシンメトリー。
そのような肉体でクルマを走らせることについて、
多くの人にそんなの無理だ、やめとけ、と言われる。
でもそうではないと思うし、そう思い込むことにしている。
諦めたらそれまでだし、アイツは頑張り続けるしか道がない。
アイツは、残った感覚を徹底的に研ぎ澄まし、
さらなる代替感覚の強化や発達という未知の世界に賭け、
いままで実践してきたのである、そしてこれからも。
ものごと、「無理」かどうかは本人にしかわからないし、
自身の「限界」についてもアイツ自身が決めることなのであーる。。。
あ~、また書いてる途中で面倒になってしまった~。
続き。肝心のドライビング編はまた後日~。
サーセン。。。
Posted at 2008/10/24 23:26:02 | |
トラックバック(0) |
アイツという人間のこと | 日記