新足を装着して約2週間。
いまだにニヤニヤしてる銀汰狼です。
段々と新足の特性を理解し、操作リズムを変え、ただいまシンクロ率上昇中。
詳細なインプレの前に、装着までの過程について書いてみます。
【CSPオリジナルサスKIT仕様決定】編。ということで。
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入念に打ち合わせをし、満を持してオーダー。
■話のはじまり■
カラダ的には現時点で相当苦しい状態だったので、
新脚へ求めるものは・・・
→ 旧脚と同じ乗り心地ならもっと速く。
→ 旧脚と同じ速さならもっと乗り心地よく。
→ 欲を言えば、旧脚よりも速くて乗り心地よく。
イメージ的にはこんな感じで!
ちなみに旧脚もそれなりによくできた足だったと思ってますよ。
ただ、用途(走行ステージ)が合わなくなったのです。
■使用目的と頻度■
日常ユース7割
険道ツーリング(通称・鬼アタック)2割
走行会1割(さらなる内訳は・・・群サイ5割、ミニサ3割、大型サーキット1割、ドリ走1割)
舗装さえされていれば、どこでも走るという(笑)
その中で特化して選んだ想定ステージは群サイ、ミニサーキット、険道アタック。
そこで行き着いたのは国内ターマックラリー用。
FRでラリーというとあまりピンとこない人がいるかもしれないけれど、
1999-2002ころCSPなどからS15が全日本ラリーにシリーズ参戦して、
好成績を収めている。リアル・イニDな世界が実存するのですよ。
そんなCSPの実績と経験値に期待し、製作とセッティング(現車合わせ)を依頼。
・・・しかし、ここにくるまでいろいろ課題があったのです。
■悩みの理由■
クルマの操作系統がちょっと独特で、極端にルーズな面と極端にピーキーな特性が混在する扱いにくい運転システム。
それに4速ATならではのワイドなギア比によるバンド外れの多さ(=立ち上がりの瞬発力のなさ)、エンブレの希薄さ、など。
ドライバーは人一倍反射神経が鋭く、しかし肉体追従性は人の十倍いい加減。さらには震動で人の百倍疲れやすい。
その他いろいろ。
S15に詳しいCSPとしても、これほど難しいS15を手がけたことはなかったかもしれませんね。
特殊なクルマ、特殊なドライバー、そしてステージはバンピーなワインディング。
しかも安全かつ速く!というのが条件。
あらゆる面で既成概念にとらわれない柔軟な理解力とセンスが問われるのですよ。
■複筒式をチョイス■
近年ほとんどのメーカーが単筒式をフラッグシップモデルに設定し、カタログ記載上のスペックや文面は素晴らしい。
商業先行型のそんな中、ここで複筒式を選ぶにはかなり勇気が要った。
なかなか踏み切れなかったけど、似たようなステージを走ってるケンタ先生が先に踏み切ったので、
それが後押しに(笑)
単筒・複筒のメカニズム的な優劣に惑わされずに、自分に合った特性の方を選択。したつもり(笑)
■製作&セッティングのコンセプト■
ある程度、戦闘用の足であるのが最前提とした上で、
ドライバビリティ(走る楽しさと気持ちよさに直結)
安心感(ドライバーの精神的疲労に直結)
乗り心地(ドライバーの肉体的疲労に直結)
のバランスには徹底的にこだわった。
それらの相乗効果による扱いやすさ。→それすなわち速さというコンセプト。
限界性能が高くてもピーキーで扱いきれないのはダメだし、
乗り心地やフラットライド感を優先しすぎてフワフワでインフォ希薄でもダメですから。
■現車合わせセッティング■
また同じS15でもオーナー毎に使用するタイヤやホイールのサイズも異なれば、補強具合も異なるし、
追加パーツや交換パーツによって重量配分なども異なる。
車両個体差や想定ステージを無視して既製品ポン付けしただけでは到底到達できない内容かと思う。
だからサスKIT単体の性能だけでなく、その性能を活かすためのセッティングが重要なのだと。
たとえば、どんな良い食材を使っても調理人の腕とセンスがダメならよい料理にはならないし、
そこそこの食材でも料理人の腕とセンスをもってすればよい料理となり得る。
あとは食べる人の好みに合えば、だけど。
ちなみに以前N社のダンパーを使っていた時期があったのですが、
開発車両データとそっくりな仕様だったので、すごくバランスが取れていて良い感じでした。
ただ用途が合ってなかった。
費用。金額だけを聞いたら、けして安いものではない。
しかし、総合的に見ると、もっとも早く、もっとも的確で、もっとも安く仕上げる方法であると思う。
よって、高いけど全然高くない。高いけど、安い。みたいな。
費用対性能、費用対満足度、これはとても優れている。
もちろん作り手とのコミュニケーションの上に成り立つものだと思うので、
一方的にこんなの作れ!というのではダメですよ(笑)。
あ、もちろんオーナー個人がDIYで試行錯誤しながらセッティングを楽しむのも大いにアリだと思いますけど。
暫定仕様ということだけど、現時点ではかなりの次元で満足。
欲を言っちゃうと、険道ユースではもう少し尖ったセッティングの方が面白かったと思うけど、
そうすると走行会や競技速度域になるとピーキーさがでてきちゃいますしね・・・。
あとは本気走行チェックが楽しみ。
具体的な実走インプレ、得意点・不得意点などについてはまた後日。
既存の参考記事はこちらをどうぞ。
ファーストインプレッション・・・S15
シェイクダウンズ
【S15】伝家の宝刀、試し斬り【サスKIT】
あ、そうそう。
つっこんだ質問とかはメッセでもコメント欄でも遠慮なく~^^/
ふぅぅ、一気に書いた。
あれれ!?どうでもいいこと長々と書いちゃったかなorz
後で読み返しておかしなところがあったら訂正します^^;
今夜はもう・・・寝ますzzZ