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銀汰狼のブログ一覧

2022年12月17日 イイね!

【更新予告】 2022秋ファイナルステージ(仮題)

【更新予告】 2022秋ファイナルステージ(仮題)














更新予告、というか希望です、はい。

年内にUPしきれたらいいなと(もう残り2週間だし編集が間に合わなくて無理かもだけど)。

仮題は【2022秋ファイナルステージ】。

今年最後の長距離ツーリングで、私がみんカラを始めて以来もっとも過酷な行程となりました。

走り抜けるだけなら24時間耐久で済ませることもできそうですが、とくに狭隘な区間は所要時間を読めないのと、寄り道を楽しんだり撮影に時間を費やしたりとなると無理だなと思い、長年先送りにしてきたコースです。

しかもどこかしら通行止めになってばかりで、なかなか決行するタイミングが掴めません。

それに行ったところで何があるんだと当初は思っていて、ただ走破するだけが目的になるコースだと捉えていました。

たけど、そうじゃなかった。

自分にとってはすべてが見所でした。



本編予告編ということで画像をちょい見せです。

寒いわけだ(水面が凍っている)。


また雲海じゃん。


険道行っちゃうの?


険道じゃん(行ってません)。


酷道(国道)です。


ここもまた距離感が・・・。


やはり険道なのか。


ぐーるぐる。


紅葉始まってた。


岩盤に縦スジが!?


俺もついに来たぞ!(違う、そうじゃないんだ)。


本当に完成するのか?(でもその前に来たかったんだよ)


はっはー!(トンネルの中に交差点があった)


陽が暮れてしまったじゃないの・・・。


なんと・・・日が一巡したのか?


えーと俺は山の中にいたはずだが・・・。


聖地巡礼に来てみましたよっと。


ハイオク高すぎて缶コーヒー噴きそうになった。


予告編は以上です。

それでは編集執筆頑張りまーす。

ではまた。




Posted at 2022/12/17 19:50:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年12月14日 イイね!

【ハリーポッター】 俺は86で英国に行く! 【福島・布引高原】 (後編)

【ハリーポッター】 俺は86で英国に行く! 【福島・布引高原】 (後編)














今度もどうしようもないタイトルです。いい案が浮かばず我ながら苦しいです。
もう開き直って画像大量投下してかっ飛ばしていきます。

では後編です。

9月中旬。某日。

前編に続き、沼尻軽便鉄道の痕跡を辿ります。ここは木地小屋駅跡です。前掲の沼尻駅跡周辺には軌道の名残があったのですが、ここはさほどわかりませんでした。


こんな長閑な景色の中を走っていきます。


猪苗代町の平野部に来ました。磐梯山の麓でもあります。


磐梯吾妻スカイラインから見たときは猪苗代盆地に雲海が発生していましたが、あっという間に散ってしまいました。よかったよかった。


稲穂の金色カーペットがここから猪苗代湖までの7~10kmくらいの区間ず~っと続きます。その美しさとスケールにとても感激しました。




野口英世記念館です。生家がそのまま保存されています。生家まるごと屋根をかけて保護してるのがすごい。
野口英世の研究成果のほとんどは現在では否定されていますが、それでも偉人とされるのはその生き様ゆえなんだと思います。


スポンサードされた海外留学資金を遊びで使い切ってしまったというエピソードが個人的には好きです(笑) それでも再びスポンサーになった血脇守之助もまた偉人だと思います。

記念館はまだ朝早くて開いてないので通過。その生涯について概ねのことはネットで調べることができますので、今回は生家に来たというだけで満足です。

猪苗代湖畔駅。「水の郷」編に出てきた磐越西線の駅です。駅からすぐの湖畔は砂浜になっていて、レストランや売店などもありちょっとしたリゾートになってます。この日はみな閉まってるようでしたがハイシーズンには賑わうのでしょう。




猪苗代湖。でっかいですねー。面積は日本4位だそうです。


東側の湖畔に沿って半周します。湖畔は砂浜もあれば断崖もあり、ロックシェッド区間もありました。


柱の合間から磐梯山。


ロックシェッド区間以外は見晴らし抜群、明るく開放的なレイクサイドロードで爽快でした。水はとても透き通ってます。国内でも上位に入る水質の良さだそうです。


浜路浜取水塔。


砂浜もあればガレ場もあり。陽射しで暑いですが適度にヒンヤリしたが風が心地よかったです。すっかりリゾート気分に浸れました。


線状のはたぶん飛行機雲。画像中央から少し左の雲がかったのが磐梯山(標高1,816m)。右端のほうの大きな雲の真下が安達太良山の辺りで、ギリギリ山頂が見えているのではないかと思うけど自信なし。ちなみに湖面の標高は514mだそうです。


磐梯山をUPで。


湖の南端で通行止め区間があったけど湖越しの風景撮影にこだわったのでタイムロス覚悟で迂回して遠回りしました。撮れ高あったのでよかったのですがどっと疲れが出てきました。そしてはやくも腹減った・・・。

AM11:00ころです。湖をあとにし、さらに南下します。この辺りも金色カーペットが美しかったです。




画面中央の丘の上に何か見えてきました。風車です。磐梯吾妻スカイラインの次の目当てスポットです。


傾斜きつめのクネクネ道を登ってやってきました。シーズン終わりなのにちょっと通行量があったのが意外でした。

ずーん。風車です。風力発電用です。ここは布引高原、標高1,080mくらいの台地です。猪苗代湖の標高からすると丘のように見えました。風車は33基。1基の高さが約100m、羽の長さが約30mだそうです。でっかいですねー。


駐車場だけでも30台くらいいるかなって具合でした。シーズンオフでも人出あるなーって驚きました。軽食の出店もありました。

通称・風の高原。ハイシーズンは駐車場に着くまでに1~3時間の大渋滞なんてこともあるそうです(笑) 真夏にそれはやべーって、気が遠くなりそう。

風車×猪苗代湖。遠くには磐梯山×安達太良山。


風車の足元に写ってるクルマと比べてください。風車の大きさがわかります。


風の高原フォトギャラ。


クルマで進んでいける道は制限されていてさらに一方通行になってます。道幅が狭く離合・追い越しはほぼ不可能、そのうえ次々と後続車がやってきます。他のクルマが写りこまないようにするだけでも四苦八苦しました。


道路の遠近感からして土地の広大さと風車の大きさがよくわかると思います。









実はこの風の高原はハイシーズンの真夏には一面のヒマワリ畑が広がっているのです。その光景は圧巻です、ぜひ画像をググってみてください。夕焼け時なんて異国情緒すぎます。

この日は9月中旬。すでにほとんどが刈り倒されていました・・・非常に残念です。一画だけヒマワリ畑が残っていたのが救いです(笑)




代わりにススキ野の中にそびえる風車という光景もなかなか素晴らしかったです。渋滞もなかったですしね。

また同じ道を戻って麓に降りてきて丘を振り返ります。麓から見上げる構図もステキです。いやー、ヒマワリがなくても来れたというだけで大変満足です。しかしハラーヘッター。出店に寄っておけばよかったか。



では次の目的地に向かいます。



番所跡。松の木がリアル盆栽じゃん(笑)


今度は険道が予想される峠越えです。このあたりまでは緩やかで道幅もあって快適だったんですけどねー。


森の中をよく見ると鳥居が。車道に沿って参道があるようです。後で調べたところ古道であり歴史ある社のようでした。


菅川と菅滝。猪苗代湖へ流れていきます。たまにはってことで滝が糸引くように撮ってみました。


隠津島神社のすぐ目の前を流れていく菅川。このあたりではもう小川で細い流れです。階段で降りていける造りが面白いです。


さきほどの布引高原から車道で約20km離れているのですが、直線距離だと僅か2kmです。なんという遠回り(笑)

どんどん進んでいきます。道幅、狭いっ!対向車来たらどうするんだよ・・・。ちんたらせず、さっさと進みます。


峠に到着。幸いにして対向車なっしんぐでした、ラッキー。ここは馬入峠(ばにゅうとうげ)。峠の付近には堡塁が遺っています。堡塁(ほるい)とは堀や塹壕などのことを言うそうです。


1600年に上杉家が徳川家康と戦った際に設置した堀だそうです。また1868年の会津戦争(戊辰戦争)の際にも再整備され、砲台跡もあるそうです。

馬入峠の南側の道は道幅もあり走りやすかったです。



明神滝。水量も音量もあり存在感のある滝でした。ちゃんと糸を引かせてみましたよっと。


羽鳥湖。展望台まで行ってみたけどさほど展望はなく、途中では工事区間もあったりで、だいぶ時間ロスった感じ。堤体からの眺めはよかったです。


腹減った。食事ポイント完全にミスってます。とりあえずオヤツをモグモグしながら先を急ぎます。



立派な城壁と城門があります。見るからに異国情緒です。ここは一体何なのでしょう。ブリティッシュヒルズと掲げられているだけで他に説明や注意などは出ていません。


もちろん行ってみます(笑)

英国の国旗がいっぱい掲げられてます。つい先日エリザベス2世崩御の報があったので半旗掲揚なんでしょうか。


警備員詰所があったけど無人でした。もちろん進みます(笑)

なんですかこれは。手前の説明板に「Armstrong Cannon」と記されてました。
知ってるぞ、日本でも幕末にイギリスから輸入して使われたアームストロング砲じゃねーか。本物っぽく見えたけど真贋は不明。いわゆるトンデモ兵器。さほど活躍してないのに最終必殺兵器みたいな扱いになってるやつ。飛距離3kmくらいらしいですよ。どっかーん!


まさに中世英国。映画『ハリーポッター』に出てきそう。映画観たことないんですけどね。


しっかし、さっきから人の姿がまったくない。どうなってるの。


学校みたいな建物がありました。ホウキにまたがった人が空を飛んできそうです。でも人影が全くありません。


クルマで入っていいのでしょうか? そりゃもう行っちゃいますけど。



誰やねん。
(シェイクスピアでした)


カフェっぽいけどやってる? 赤い電話ボックスがオシャレ。


城みたいのもありました。裏手にクルマ発見。従業員のかなぁ。それにしても誰一人姿がないです・・・。


もはやなんなのかわからない。


どうやらここは中世英国をテーマにした宿泊施設だったようです。静まり返ってました。

ハラーヘッター、まじで。空腹感マジパネェ。スタミナゲージが底つきそう・・・。



では麓を目指します。


湯野上橋。すごい建築美を感じた。これ一体どうなってんの。修繕とかとか再塗装でもするのでしょうか。でもここまでする? 改修工事? このまま完成でいいのではないかっていうくらいカッコヨス(笑)




「塔のへつり」という景勝地に来ました。「へつり」とは断崖のことだそうです。「水の郷」編に出てきた阿賀川にあります。水の流れで浸食されて自然にできた景観です。


抉られた部分が遊歩道代わりになってます。そのうち落ちる人いそうだよね。



木が茂ってよく見えないですが塔のような形状の奇岩が連なっています。


カッパドキアみたいですね。崖の下部が盛大に抉られてます。(見づらいですけど上下で別々の画像です)


お土産屋が何軒も並んでました。駐車場では神対応してもらったこともあり、せっかくなので土産たくさん買い込みました。



会津線とその鉄橋です。


旭ダム。とりあえず記念に撮っておきましたけど「水の郷」編でもっと大きなダムをいくつも見てきたばかりなので感動なっしんぐ。


だいぶ陽が傾いてきました。目ぼしい食事処が見つからなかったのでコンビニで遅めのランチを買っていきました。


下郷町立旭田小学校・落合分校跡。いまはカフェとして再利用されてるそうです。いい雰囲気だなあ。ちょうど閉店時刻だったようです・・・。



猿楽台地(さるがくだいち)の蕎麦畑。開花ピークを過ぎてしまってましたがそれでも息を飲むほど美しかったです。画像で表現できないのが残念です。


ちょっとした盆地のような場所にあり360度山に囲まれていました。他に誰もいません。



東北は一足早く秋ですねー。


橋の上から86の影。


日没まであと僅かです。ラストスパートかけます。


甲子(かし)トンネル。ずーっと「こうし」だと思ってました。ここたまに通行止めになるんですよね・・・。ここが通れないと絶望的な遠回りで迂回する羽目になります。


きびたきトンネル。かつては左側のトンネルが使われてましたが地盤崩壊の影響で通行不可になり、トンネルの途中からさらに迂回用トンネルが造られました。つまり構造上、トンネル内部が二股になってるわけです。


新雪割橋近くの展望台からの夕陽。ここは新雪割橋と旧雪割橋が並んでいて、旧橋から新橋と夕陽をセットで撮影しようと目論んでいたんです。でも旧橋が取り壊されてなくなってました・・・。がーん。


時間が余ったので来た道を少し戻って座頭ころばし展望台へ。この真正面7~8km先が先ほど通ってきた羽鳥湖です。もうヘッドライト点灯させないと走れないくらい暗いです。


最も明るい付近が甲子峠だと思われます。MTBやモトクロス乗りの間では知られてる激しい道です。


ここで完全に日没となりました。

那須甲子道路を走って那須に向かいます。那須には過去に何度か来ているのですが那須甲子道路は初めてです。せっかくというかついでなんで走っておきます。

道路脇にものすごい廃墟ホテルがあるのですがもう暗くて話にならないので目の前を通過しただけです。

見晴らしも利かないし、暗闇の中ただ黙々とコーナーを捌くだけの行程になってしまいました。

那須高原の展望台に来てみました。ガスってるし寒いしで撮影意欲なし。


その後は那須の友人宅を経由してから高速乗って帰路につきました。

後半戦は広大な金色カーペットと猪苗代湖と布引高原が印象に残りました。ハリーポッターはよくわかりませんでした(笑) 無性にハラーヘッターって言いたくなっただけです。

24時間耐久福島ツーリング ~完~




Posted at 2022/12/14 22:11:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年12月11日 イイね!

【ミッショントゥマーズ】 俺は86で火星に行く! 【福島・磐梯吾妻スカイライン】 (前編)

【ミッショントゥマーズ】 俺は86で火星に行く! 【福島・磐梯吾妻スカイライン】 (前編)














もうホントどうしようもないタイトルでさーせん。

ちなみに『ミッショントゥマーズ』より『レッドプラネット』のほうが好きです。『レッドプラネット』より『トータルリコール』のほうがもっと好きです。リメイク版は認めません。リアリティさでいうなら『オデッセイ』も好きです。

しかし火星に関係する映画なら『マーズアタック!』が俺史上最高です。豪華な俳優陣を揃えながら全員無駄遣いというとんでもない大作です。もっと評価されてもいいと思うんだ。



では本編スタートです。
火星に行くと言いつつ実は福島であるとタイトルでいきなりネタバレしてます。

9月中旬、某日。

今回も単独24時間耐久ツーリングです。
深夜スタート。高速に乗ってひたすら北上する。目的地は福島です。東北はきっともう秋付き始めているでしょう。

時速90kmで走る大型トラックを同じく時速90kmで走る大型トラックが追い抜こうとして、熱く激しいデットヒートが繰り広げられている深夜の高速です。交通量は少ないのにときどき2車線並走ブロックのせいで後ろはちょっとした渋滞なのであーる。

それでも途中休憩が少なかったこともあり予定よりだいぶ早めに福島に着きました。高速を降りてからすぐに山登り区間だけど展望スポットで日の出を迎えられるように麓で時間調整していく。

夜明け時の弾丸ヒルクライム。その途中から見えた福島市街の夜景がとても奇麗でした。



途中の温泉街のあたりは硫黄臭かったです。

路面は落ち葉が多く、窓から吹き込む風は冷たい。もう秋です。もちろん車内はヒーターONです。

不動沢橋。標高は1,200mくらい。車道橋としてはずいぶんな高地に架かっていることでも知られています。福島市街は標高70~100m付近ですので高低差1,100m以上あります。



その脇に展望台が整備されています。近くには旧橋の痕跡が遺っていてそこへつながる旧道を展望台として再利用しているようでした。ここで夜明けを愉しむことにします。

橋の向こうに見えるのは福島市街。橋の真下に写ってる三角屋根は先ほど通過してきた温泉街のホテルです。

振り返ったら月が出ていました。


通りがかったクルマ。比較すると橋の大きさがわかります。


橋の下はつばくろ谷といい、紅葉スポットとして人気あるらしい。


朝焼けバーニング。さぁ来い太陽。


あ、ども、太陽です。





橋の全貌。付近には活火山が点在しています。高地ゆえの気象条件や凍害に加え、高濃度の火山性ガスのせいでたいへんな難工事だったそうです。


福島の盆地に雲海が発生し始めていました。


My86、今年の夏はたくさん走りました。いきなり覚醒しちゃって一体どうしたのでしょう。どーです、この艶めかしさ。


日の出マジックアワー終了。不動沢橋を渡って先に進みます。ツーリングはまだ始まったばかりです。



橋の手すりの上を慌てて逃げる猿。進む方向が同じなだけで俺は追いかけてるわけじゃないんだよ。ときおり橋の下へ飛び降りようとする仕草を見せるんだ・・・やめとけこの高さだと痛いでは済まないぞ。


この道路は通称・磐梯吾妻スカイラインです。かつては有料道路でした。冬季には通行止めになります。見晴らし良好、でも眩しいです。


ときどき道幅が狭くなったり。


天狗の庭という展望スポットからの眺め。


この先はさっそく本ツーリング最大の目的地となります。

毒性の高い火山性ガスのために草木が育ちにくく、まるで火星のような荒涼とした岩肌剥き出しの景色が広がっています。そんな地帯です。


陽が出たばかりでまだ早朝ですがクルマやライダーがちらほら。みんな撮影に夢中になってました。








以前ネットで見た画像ではもっと植物が少なくてさらに赤い台地だったのですが、それよりは生えてますね。

道路わきのバリケードが腐食してます。ここの火山性ガスは硫化水素であり生物にとっては毒性が高く、金属やコンクリートには強い腐食性を持っています。よく言う硫黄臭いというのは実は間違いで硫黄は無臭です。俗にいう硫黄臭いというのは硫化水素のことです。硫化水素は水があると腐食性がさらに高まるとのことで、バリケードの腐食の進行具合は雨水の流れに合致してますね。



影。どうやって撮ってるのか一目瞭然です(笑)


夜明け直後の高地ドライブ、贅沢です。ただし火山性ガスに要注意。


スクランブルエッグか。


このあたりは硫化水素のキツい刺激臭が漂っていて、窓を開けているとすぐに頭痛がしてきます。危険です。エアコンが内気循環になっていることを確認して進みます。


ここが噂の火星道路だな。だいぶ荒涼としていて赤茶けています。ガスの噴出も見えます。



そういえば現代の科学技術だと実際に火星に行くまで片道250日くらいかかるそうです。ちなみに火星で一番標高が高い山はオリンポス山らしい、標高20,000m以上。ついでにいうと太陽系で一番は小惑星ベスタにある22,000m。山というより丘らしい。そもそもベスタってどれだよ。海がないので海抜という概念はないけどそれでも20,000m以上ってやべぇ、宇宙やべぇ。

斜面からガスが噴出しています。


駐車可能な路肩スペースはほぼなく、あってもガスの危険性を考慮してか岩が置かれて停められなくなってました。しかし道路はガラガラでほとんど貸切状態でしたのでゆっくり走って止まってを繰り返しながら撮影してきました。


吾妻小富士。標高1,707m。活火山。てっぺんは直径450mの噴火口になっています。道路脇では朝陽が当たってススキが輝いてました。


異世界と表現する人がいるのも頷けます。




火星道路定番のアングルから撮れました。


まだ登ります。


画像右側のほうから夜明けとともに走ってきました。


遠近感が麻痺する眺めです。たしかに荒涼としているけど緑色の部分が思ったより多く、言うほど火星じゃなかった。テラフォーミング進行中か。

定番のアングルをもう一段上の道路から。


一切経山(いっさいきょうざん)、標高1,948.8m。活火山。画像右側のほうの頂が本当の山頂です。手前中腹にも火口跡らしい大きな窪みがありますね。


道路わきのガードケーブルも凄まじく腐食しています。硫化水素マジパネェ。


繰り返すけど、言うほど火星じゃなかった。絶賛テラフォーミング進行中。でも非日常的な景色は一見の価値ありです。


浄土平。標高1,600mくらい。この道路の観光拠点と言える場所です。活火山に囲まれた平坦な場所にあり湿原となっています。700台分の大駐車場があり、夏休みには大混雑するのかも。まだ早朝なので料金所が開いておらず徴収はされませんでした。その脇には国内で一般公開されている天文台としては最も標高が高い浄土平天文台があります。レストハウスも同様まだ開いてませんでした。シャッターが腐食してますね。ここも風向きによっては非常に危ない気がします。近くにキャンプ場があるのが信じられません。


トレッキングや撮影をしに来たのであろうクルマがすでに何台もいました。撮影機材で重装備しているイケオジがいたので声をかけたら周辺のことをいろいろと教えてくれました。あざす。

湿原地帯と遊歩道。


ジェットエンジンのような轟音が響き渡っています。


改めて吾妻小富士と登山口。先ほどからしきりにデジャヴュな感覚がしている。え、いや、そんなバカな・・・。もしかして俺は過去にすでにここに来ていたのか? 後日調べた結果、俺は幼少期に両親に連れられトレッキングに来ていたと判明。お鉢巡りまでしていた。本当にトータルリコールになるとは!(笑)






浄土平を離れ、磐梯吾妻スカイラインの後半区間へ向かいます。


湿原地帯と一切経山。右下の銀色のドームが浄土平天文台です。


火星ゾーンを離れ、ここからは原生林の中を進んでいきます。


一切経山の大穴火口を南側から。この付近は航空写真で見ると噴火口だらけでボッコボコなのです。


対向車とすれ違うことはほとんどありませんでしたが、見通しの悪い場所も多かったです。


この道路の標高最高地点です、1,622m。


南方にも雲海が出ています。ボディに青空が写りこんでブルーイッシュシルバーになってます。太陽の位置がまだ低いので木の影が長いです。



この辺りでは火山性ガスのニオイはせず、窓を開けて高所の空気を味わいながら走れました。実に爽快です。


磐梯山が見えてきました。標高1,816m。こちらも活火山です。


見晴らし良好。磐梯山は福島県のシンボルです。


雲海の真下は猪苗代湖です・・・これから行くけど天気大丈夫?


道路脇に何ヶ所か展望スポットが整備されていてクルマを停めてその眺望をゆっくり愉しむことができるようになっていました。

ここはその一つ、国見台。井上靖による命名らしい。夕焼けを眺め「壮麗な幻想交響曲のフィナーレを奏でるようだ」と・・・。僅かな言葉を並べただけでこれほどの表現力を発揮してしまう文人はとても偉大です、うん。


俺氏が15か16歳のときに図書館で借りて読んだ本のひとつが『あすなろ物語』だった。当時は小遣い少なかったからね。
その第一部の結末に当時の俺氏は激しくショックを受けてしまい、そのまま第二部以降は読んでいない。
ここは磐梯だけど、この景色も冬になれば「深い深い雪の中に」包み隠されるのでしょう。

たぶん安達太良山の隣にある箕輪山。だとすれば標高1,728m。


スカイラインの名の通り、山の稜線を行く豪快な道路でした。走れば爽快そのもの。景観も走りもその印象は群馬長野の県境にある渋峠とかなり似てると思いました。

雲海も見納めです。


だいぶ降りてきて森の中に入りました。ここまで見晴らしのいい場所が多くて満足しました。上出来です。


廃ドライブイン。検索でなにかと出てくるのですがしっかり管理されているようで廃墟ではなかったです。他にも荒廃した廃ホテルや廃ペンションもありましたが本ツーリング記事のコンセプトに合わないので画像は割愛します。


このあたりにもかつて鉄道が通っていました。磐梯急行電鉄(通称・沼尻軽便鉄道)の終点、沼尻駅跡。駅舎は移築され現存していました。1913~1969年まで運行されていたようです。先日UPした「水の郷」編に登場した磐越西線へつながる路線でした。
バス停の時刻表・・・平日でも一日に7便か~。遅刻の言い訳に使えるな(笑)


金色に輝く水田地帯にて。稲穂の収穫はもうすぐでしょう。


TONBO。


夏から秋への過渡期です。
陽が当たるとまだまだ暑いけど風はヒンヤリしていてすこぶる心地よかったです。
まだAM8:30頃です。
誰もいない静かな水田地帯の真ん中で朝食タイムにします。

後半に続く~。

ではまた。




Posted at 2022/12/11 19:12:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年12月03日 イイね!

【雑記】 ブログの文字数制限とかアルミテープとか更新予告とか

【雑記】 ブログの文字数制限とかアルミテープとか更新予告とか














【雑記①】 ブログ本文の文字数の制限について

先日、秩父鉱山編を書いていた時に知ったのですが、
「ブログの本文は30,000文字以内で入力してください」とのことなんです。

論文を書いたことある人なら30,000文字の文章がどの程度か感覚的にわかると思うのですが、自分でブログを書いていて絶対にそんな文字数は使ってないはずなんですよね。
それなのに「30,000文字以内で~」と表示されてアップロードできない。
なぜなのだ・・・せっかく執筆したのに。

よくよく考えると画像を貼るために挿入するリンクタグも文字数にカウントされてるんです。

私はブログ編集画面の中にある「画像の一括アップロード」という機能を使ってるのですが、そこから本文に画像を挿入すると画像1枚につきリンクタグが300文字強になります。

ですので100枚の画像を貼ろうとしたら30,000文字を使い切ってしまうわけです。

しかし2話に分割したくはない。画像の数をこれ以上減らしたくもない。

そこで2枚(または3枚)の画像を連結して1枚にまとめるという手法にしました。
これならリンクタグの数を半分(または1/3)に減らすことができます。

秩父編では114枚の画像をこの手法で78枚にまとめました。
これで30,000文字ギリギリでした。


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【雑記②】 アルミテープで燃費向上について追記

先日の「アルミテープ放電索で燃費向上」という話について追記します。

自分のクルマですとその走行ごとやその日ごとの燃費はこれくらいだなっておおよそ予測つきますよね。
私はほぼ当たります。

それでそれまでの燃費が13km/L台だったものがかつてない15~16km/L台を連発するようになったのですが、少し気になってる点もあります。

この日の走行の感じだと13km/L台だなと予測したときに15~16km/L台が出ています。

山を走ったりストップアンドゴーが多かったときには11km/Lだな9km/Lだなって予測しますし、ハッスルモードで走りこんだ際には7km/L台だなってなります。
(渋滞時についてはハマることが滅多にないのでわかりません。)

この7、9、11km/Lみたいな予測のときにはさほど燃費向上してる様子はありません。
貼る以前とで燃費の変化がわからないんです。

つまり好燃費と思われる走行時に限ってさらに燃費が向上してる様子なんです。
おそらく3,000rpm以下、もっと言えば2,500rpm以下で長時間走ったときに出る値です。

しかしながら個人レベルでは精密な検証は不可能ですし、信じるか信じないかはあなたしだい。

信じる者は救われる!(かもしれない)。笑


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【雑記③】 予告編

俺は86で火星に行く。

スタートは夜明け前の弾丸ヒルクライムから。




またまた長編の予定です。



ではまた。
Posted at 2022/12/03 22:15:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2022年11月29日 イイね!

【夏はまだ終わらない】 新潟・福島24時間耐久ツーリング 【水の郷】 (後編)

【夏はまだ終わらない】 新潟・福島24時間耐久ツーリング 【水の郷】 (後編)














磐越24時間耐久ツーリング、後編です。

タイトル「水の郷」というのは自分が走ってきて感じた印象で、心に染み渡るような情景の連続でした。



8月下旬、某日。

夏はまだ終わらない。どんよりした空模様の下、続く炎暑にあえぎながら軽く山を越え、阿賀町へやってきました。ここから先はいよいよタイトルの「水の郷」といったイメージの地域になります。

三川村立綱木小中学校跡。統廃合前の村立。日没後に来たら怖いかもしれない。


長閑な景色の中、快走します。


楊川ダム。ここはぜひとも見ておきたかった。ローラーゲートが15門、けっこうデカくて迫力あります。


堤体から見た下流側と上流側。日本のライン川なんて言われる阿賀野川です。上流側は堰き止められているので水面が近くにありました。


川幅が広く平素は悠久の流れのごとく穏やかな景観だけど、洪水による被害が多発しています。また少し上流側に行くとかつての鹿瀬(かのせ)町があり、水銀流出による新潟水俣病(第二水俣病)の係争が続いています。いまだもって救済と解決の見えない非業の地です。

堤体脇にあった謎の構造物。いったいなんだこれは。とりあえず撮っておくか。


麒麟橋。


旧国道49号線。ここは国道だけどこの先の数キロ区間が災害多発ゆえに通行止めとなっていて、頑丈なゲートで厳重に塞がれています。おそらくこのまま廃道になると思われます。その区間には日本一危険なトンネルとも呼ばれる本尊岩隧道があり、初代・旧・新と二度改変されているがずいぶん荒っぽい手法で作られているようです。行ってみたかったよ。


昭和橋の跡。1929年完成、しかし1980年前後の洪水で流され主塔のみ残ったそうです。国道通行止めのゲート付近にあり、すっかり景色に同化していました。


川と言っても先述の楊川ダムで堰き止められているので流れは非常に緩やかです。しかしだいぶ濁ってますね、数日前に豪雨があったのでその影響かも。


先ほど渡ってきた麒麟橋が見えます。そのあたりは津川河港といって日本三大河港のひとつだったそうですが、ダムができたことで水運が断たれてしまいました。


また麒麟橋を渡って戻ってきました。遠くに昭和橋の主塔が見えます。


夏の忘れ物。


人やクルマの姿はなく、川の流れは実に緩く、静かな空間です。もうしばらくここで寛いでいたい・・・けど暑くてヤバイので移動します。

阿賀町の中心部の津川。狐の嫁入りがなんとやら。町並みには宿場町の名残がありました。河港があった当時はたいへん賑わったそうです。


津川を離れ、次は旧・鹿瀬橋へ。新しい橋が架けられたので旧橋は歩道橋として再利用されています。


老朽化してるので軽量化が施され、路面は金網になってます。川面が見えちゃってちょっと怖いかも(笑) クルマのキーを落としたらジ・エンドなのでカバンに仕舞ってから渡ります。


橋の上から。先ほどから薄々感じてたけど川の水はたぶん生暖かい。


暑いので日陰に停めたかったけど日陰がNeeee! 8月下旬とはいえまだまだ猛暑です。ちょっと散歩しただけで人間が茹ってしまった。冷たいコーラがこの上なく美味しい。「キンキンに冷えてやがる~」と藤原竜也芸をやってみました。


阿賀野川に沿ってどんどん進みます。鹿瀬ダムが見えたけど近寄る道がなさそうなので通過。ローラーゲート20門なのでデカいんですけどね。この河川にはダムがたくさんあるので一つ一つ立ち寄ってるわけにもいかないですし。

この阿賀野川に並走する国道459号線にトンネル・橋・シェッドが連続する区間があり、あとで知ったのですが(しかもつい数日前、笑)それらに和風月名が冠されています。

すべて羅列しますね。
睦月橋、如月隧道、弥生隧道、卯月隧道、皐月橋、水無月隧道、文月隧道、葉月隧道、長月橋、神無月隧道、霜月隧道、師走隧道。

それらの合間合間からは阿賀野川が見え美しい区間なのですが、停車できるスペースもなくあっという間に通過してしまい勿体なく感じました。

睦月橋~如月隧道。トンネルとシェッドが組み合わされている葉月隧道。たまたま撮ってありました。


長閑です。どんより・・・いや雨雲か・・・。これは一雨来るかもね。


インスタ映えスポット、磐越西線の当麻橋梁(2代目)。完成は1929年・・・古い! 手前に初代の橋脚が1本だけ遺ってます。初代の橋本体(鉄骨の部分)はなんと埼玉の秩父鉄道で再利用さているそうです。こんな結びつきがあったなんて。


なお初代の橋脚はもう一本残ってたそうですがH23年豪雨で流されました。この路線も自然災害との戦いの連続です。

阿賀野川と磐越西線に沿って走ります。鉄道橋は景色にすっかり溶け込んでます。


古い消火栓。なんとなく撮っておいた。


川幅は広く流れも緩やかなんだけど河岸は切り立った場所が多いです。
さて、このスノーシェッドの先から福島県に入ります。川の名前は阿賀野川から阿賀川へ変わります(似てて紛らわしい)。


快走♪ 新潟クオリティの幹線道路、最高です。(いや福島だったけど)


この辺りは廃業した大型ドライブインらしき跡が目につきました。かつて大型バスに乗り合っての観光がブームだった時代があり、観光客同士で見栄を張りあうから土産がよく売れたんだそうです。現代はマイカー時代ですからね、ドライブイン文化は廃れました。これも時代の変遷です。

西会津にて。快走を楽しんでたらワイパーが追い付かないほどの大雨に遭遇しました。知らない土地・知らない道で大雨に遭遇するとひどく不安になります。ジモティーは道も路面も知り尽くしてるだろうけど、余所者には辛い。失速しヨタヨタ走ります。というか福島民、かっとばしすぎじゃね?


阿賀川はその先で只見川と分岐します。いよいよ来ました、只見川。今回のツーリング後半の見所です。楽しみで心が高鳴ってきました。

圓蔵寺。ここの景観をとても楽しみにしてました。切り立った崖岩の上に立っていて、その下には只見川。ちなみにここが「赤べこ」の発祥の地なんだそうです。




こちらの画像は柳津町役場のHPから拝借。上の画像と見比べてください。圓蔵寺の下にデッキのような構造の駐車場が写っていますが、平成23年新潟福島豪雨の際にはその直下スレスレまで水位が上がっています。右側の集落は冠水してます。この際、阿賀野川・只見川の流域で車道も鉄道も損壊が多発しました。それから11年を経ても只見線はまだ復旧していません(この日の時点で)。


川霧です。さっきの圓蔵寺の撮影中から気づいていたけど只見川名物の川霧が出ています。自分も見ることができたらいいなとは思っていたけど叶うとは。めっちゃ嬉しい。阿賀野川と違い、こちらは水が奇麗でした。


柳津ダム。H23年豪雨で持ち堪えることができず発電所が浸水し機能停止。現在はすでに修復されて再稼働しています。


このダムから先ほどの圓蔵寺までたったの2kmしか離れてないんですよ。それなのにそんなに水位が上がるなんてもう絶望的な状況だったでしょう。

ここからは只見川と只見線に沿って進んでいきます。


インスタ映えスポット、第二只見川橋梁です。逆光気味になってしまってうまく撮れなかったです。雪降る時期の光景は大変素晴らしいです、ぜひググってみてください。


宮下アーチ三兄(橋)弟。鉄道・国道・県道それぞれのアーチ橋が3つ並んでいます。自分がいる場所もアーチ橋です。


祭りの後の静けさ。


ここは霧幻峡にある早戸駅。秘境駅です。どこがホームなのかと思ったらここでした。ホームまでクルマで入れちゃったじゃないの・・・。川霧が立ち込める中、列車がやってきて乗客がホームに降り立つシーンを想像したらワクワクしました。


「霧幻峡(むげんきょう)」って名前、すごくないですか?(笑) ぜひ画像をググってください。川霧の中をゆっくり進む渡し舟・・・なんという幻想的な光景・・・もう日本じゃないでしょ。

只見線の細越拱橋(眼鏡橋)。ガードレールの影を見るとわかるけど、だいぶ陽が傾いてきています。


雪国スペックの古い小さな集落。この一帯は赤い屋根が多い。


河童くらいいるよな。BGMは井上陽水の『少年時代』でお願いします。


沼沢湖。5,400年前の噴火でできたカルデラ湖です。直径2km、水深は96m。
ここは前からどうしても来たかったのです。とくに何があるってわけじゃないけどずっと気になってました。いいとこだ。日没が近いということもあってか静けさと寂しい雰囲気に包まれていました。通行止め区間があり1時間近くも遠回りすることになったけど来てよかったです。できればもっとゆっくり過ごしたかったよ。


湖畔近くでたまたま見つけた社が印象的だった。鳥居から社に続く苔の生えた参道。ここだけ漂う清涼感がハンパない。それはもとから清涼感のある場所に建ててるからなのか、それとも社を建てたから清涼感が生まれるのか。


尖がってるのは会津のマッターホルン、蒲生岳。この辺りの雰囲気、スイスの山村みたい。


水色の橋は第八只見川橋梁。H23年豪雨で冠水し損傷しましたが修復されました。11年間に渡って運休を強いられていた只見線ですが、運転再開まであともう少し。(このあと、10月から全線運転再開となりました。おかえり只見線。)


この辺りもずっと川霧が出ていました。


もう街路灯が点ってます。この先に本ツーリングの最終目的地である湖とダムと峠の3点セットがあるのだけど、もう明るいうちには到着できないと確信。先ほどの1時間のタイムロスのせいです。


この辺りは夜になれば満天の星に包まれることでしょう。俺もいくらか星景撮影の経験を積んだのでどんな星景写真が撮れるかだいたい想像がつく。タイトルは「銀河鉄道の夜」で決まりだな。撮ってないのに仕上がりを想像してニンマリ(笑)


沼沢湖での痛いタイムロスがあったけど道路がガラ空きだったので快走して少し挽回できた。夕闇ではあるけど湖にはなんとか撮影可能な時刻内に到着できた。撮影を楽しむのはここまで。

長い時間をかけて長い距離を走ってきました。たくさんの景色を楽しんでたくさんの写真を撮りました。充実感や達成感もあります。しかし今現在の疲労が深刻でそれどころじゃない。ボロクタすぎて感慨にふける余裕はないです・・・。

只見湖、向こうに見えるのは田子倉ダム。ダムの下に見えるのは万代橋。先ほどから人もクルマもまったく見当たらない。


しばらく営業してる様子のない土産屋。ここにはかつて来た、4人4台で。そのときも真夏だった。暑いーとか眠いーとかみんな言ってた。たしかここの駐車場でソフトクリーム食べて仮眠したんだった。でも日陰がなくてこんな暑い中で眠れるわけねーだろ!と思ったのは内緒。


万代橋です。ここもH23年豪雨で崩壊したけど復旧されました。


橋から見た田子倉ダム。もうとっくに陽が沈み、空がうっすら明るいだけです。
これからあの山を越えていく。雲がだいぶ低い。たぶん雨だね。疲れ切った状態で気が重くてしかたないけど他にルートがないから行くしかない。


田子倉湖。観光地のはずだけどすっかり静まり返っています。誰もいない。


ツーリングのラストの峠越えです。真っ暗なうえに工事中の区間が多くてとても走りにくかったです。



田子倉駅跡。ここはマニア歓喜の秘境駅だったけど2013年に廃駅になり、いまは扉が閉ざされています。


「六十里越峠よ、私は帰ってきた」。ここは感動的な絶景ポイントで眼下には田子倉湖があるのですが肉眼ではもう何も見えません。暗くて空と地面の境界もわかりません。(ISO上げたら辛うじて写ったけど。)


山の向こうとこちら側で大きな気圧差があるのか、トンネル内を吹き抜けてくる湿気った風に力強さを感じます。物の怪の断末魔のような不気味な音が鳴り響いています。


さっきからずっと誰もいない、誰も来ない。なにもない。電波も入らない。そして俺はひどく疲れきっている。いつもなら闇に居心地の良さを感じる俺なのにこのときばかりは重圧を感じました。激しく拒絶されてる感じです。大粒の雨がフロントガラスを激しく叩きだし、ハイビームも吸い込まれてしまう、そんな暗闇です。

ふたたび新潟県へ入りました。只見線が並走しているはずですが雨と暗闇で見えません。

スノーシェッドの区間だけは雨を回避できてありがたかったです。


峠越えは悪条件ばかりでとても長い時間と距離に感じました。麓へ降りてきて民家の灯りがぽつりぽつりと見えてたときの安堵感はとても大きかったです。

駄菓子菓子、安心するのはまだ早い。

先ほどから貧乏ランプが点いているんです。西会津の付近で給油予定だったけど激しい大雨だったので逃してしまいました。主要道に出て高速のインターへ向かうも開いてる給油所が見つからない・・・。


関越トンネルを抜けた先に赤城高原SAがあり、そこまで行けば給油所があります。ガソリンの残量(推測値)からしてぎりぎり辿り着けると思うので向かうことにします。
しかし、関越トンネルまでは長い登坂区間なんだよね・・・。土砂降りの雨の中、E表示に向かってじりじりと降下していく針の動きに冷や冷やしながら旅を締めくくるのでした(笑)



この感動的な長い一日の想いを若山牧水の有名な短歌を借りて表したいと思います。

「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」



磐越24時間耐久ツーリング ~完~

ではまた。




Posted at 2022/11/29 22:26:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記

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