「K2スペシャルフロントパイプ」とは?
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今年になってからもクラブメンバーの為に純正、SWKやフジツボ、Jワークスのフロントパイプをベースにして何本ものK2スペシャルフロントパイプを加工、製作、装着してまいりました。
じゃあ市販のも純正もそんなにバリだらけで酷い作りなの?って決してそんな事は有りません。
メーカーがテストして発売した万人向けの商品ですから無加工でポン付けしても十分な能力を発揮するでしょう。
2万円前後であのクォリティなら買っても全然損は無いと思いますし事実自分も1本購入してます。
ただ最初に自分が購入して手を加えて装着した以上、メンバーが購入した物も自分のと同レベルに手を加えて「ポン付けした物とはちょっと違うぜ」感を楽しんで欲しいと考えて自ら率先して加工しております。
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まずは全てのK2スペシャルフロントパイプに共通してるのはキッチリとバンテージを巻いて仕上げる事。
「エキマニやフロントパイプの温度を下げないようにして排気ガスの流速を高める云々」と言う話はググれば色々出て来ますので興味の有る方は自力でお調べ下さい。m(_ _)m
アルトの場合はそんな理屈よりもフロントパイプがオイルパンに極端に近くて夏場等はアイドリングで静止しているだけでも油温がどんどん上がって行きます。
オイルパン側を遮熱する手段も考えられますが、ここはやはり昔ながらのバンテージ巻き対策を施して熱源を完全に隔離するのが最も正しい判断と思います。
自分が愛用しているのは「作業時もチクチクしない」と言う謳い文句のスキッドレーシングのチタンサーモバンテージですが、作業後はもれなく痒くなります。
(;´д`)
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次はやっぱりパイプ内壁加工〜溶接痕のバリ取り。
プラモデルやラジコンを趣味にしている方々ならパーツのバリをそのままに組み立てる人は居ないのでは?
自分も同じ思いで、特にそれが自分の運転する車の性能に関わる事なら気になって当然でしょう。
それにDIYチューンの師匠でもある「通勤快速やなさん」が加工した「鏡面仕上ターボパイプ」の現物を目の当たりにした事も「K2スペシャルフロントパイプ」量産のきっかけになりました。
アレグリさんが購入した50φパイプのように「入り口からいきなり絞り込まれる構造」になっていたら?やっぱり削り込みしたくなりますし、ほんのわずかなテーパー加工や工具や指の届く範囲内でもスムーズに仕上げれば排気効率の向上に繋がるのは間違い無いかと思います。
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アルトに限らず市販のパイプ類は細めの純正パイプと連結出来ないと商品として成立しない為、純正ガスケットを使用する事が必須となります。
故にワンオフで前から後ろまで一体の排気パイプを作らない限りは純正センターパイプとの連結部以上に口径を広げる事は物理的に無理なのです。
なのでせめてパイプ内径が絞られる部分だけでもテーパーに加工して抵抗を減らしたいと考えています。
ある意味入り口(キャタライザー側)よりも加工後の効果は大きいのですが加工難易度が高く、回転砥石がロックして指や手首を捻る可能性も有る為ウデに自信の無い方々はマネしない方が良いかもしれません。
また逆にこの連結部分だけを言えば純正ベースのパイプの方が素材が薄い分だけ市販のフロントパイプよりも内径は太くなる為「純正パイプの方が効率が良い」事も有り得るのです。
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こちらはフジツボSWKタイプですが出口側ジョイントパイプの溶接部が細く絞りこまれておりJワークスに比べると出口側の加工量は少なくて済みますがやっぱりバリ取り、テーパー加工を「やるとやらない」では大きく差が出るはずです。
ただし使っている材料が硬く作業者と工具泣かせの素材で、一本加工するのにフラップホイールを2個持って行かれました。
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そして純正ベース。
最初の最初、始祖のドナーはやっぱりこの方。
RS kazwyさんがオフ会帰り潰してしまった純正フロントパイプを「再生」する所からスタートしました。
すぐに他のクラブメンバーからのヘルプ(替わりのパイプ)と交換、潰してしまった純正パイプを回収。
現物を見ると「本当に直せるか」不安になりましたが…
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鉄筋棒、ハンマー、GM8300を駆使してここまで改修。
普通なら廃棄処分扱いの純正フロントパイプ入口出口の流入抵抗物を極限まで除去してから徹底的に磨き上げ、25㎜の極細バンテージ(通常は50㎜幅)を10m巻き付けたまさに「究極レベル」で完成させたK2テクニカ製作史上最強トルクを誇る「初代K2スペシャルフロントパイプ」の母体になりました。(´∀`*)
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最後に。
ka☆zuさんの技術提供により派生した除電グッズ。
個人的には排気効率向上、排気音質や音量の変化、錆防止策等に一定以上の効果が有ると自負していますが
「こんな物オカルトだろう?」と言われる方はご自由にどうぞ。
ただし実はこれを取り付けする為の「追加ナット」に重要な意味が有ったりします。
「装着したパイプはもう一生外さない」なら良いのですが、数年経ってからまたパイプを外す時にナットから飛び出しているボルトのネジ部分が錆で膨らんでしまい「ボルトが緩まない」なんて事はよく有ります。
それを回避する為に自分が作業する場合はボルトには耐熱グリス「ネバーシーズ」を塗布して組み付けていますが、最後に取り付けするK2G-BBやBBBを締め付けるナットには飛び出したネジ部分の錆防止や緩み止め対策の意味も有るのです。
ただし、自分で外す時や車屋さんにお願いする時は必ずそのナットと除電グッズを外してから作業するようにお願い致します。m(_ _)m
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