12月に福島県の浪江町へ。東日本大震災で甚大な津波の被害に見舞われ、福島第一原発の帰宅困難地域が今も残る町の一つ。震災からもうすぐ10年になるが、未だ復興の道半ば。ボランティアや寄付など、何も支援が出来ていない自分だったが、2020/8/1に「道の駅なみえ」が復興のシンボルとして誕生したニュースを見てから、今年中に訪れたいと思っていた。
常磐道を北上し、260㎞、朝5時に出て8時過ぎに到着。常磐道は起伏も急なRも少なく、走りやすい。途中、いわき中央IC〜広野ICまでは片側二車線の拡幅工事が行われていて、本来は今年度中に完工の予定だったようだが、コロナによる請負業者の倒産等の影響で工期が延びているとのこと。すでに大方は完成しているように見受けられただけに、早く完工出来たら、さらにアクセスが良くなると思った。※対面通行でも十分流れてはいた。
道の駅なみえは10時開店なので、トイレ休憩をすました後に、街の南部の高台にある慰霊碑を訪れ、合掌する。抜けるように青い空の下に、かつての暮らしがあったであろう土地、10年近く経とうとしている今も何もない平地が拡がる。見渡す限り平ら。本当に全てを飲み込んでいったのだと、改めて思い知る。
未だ造成途中のため、ダンプが多く目に着く。震災遺構として保存されることが決まった請戸小が、遠くにポツンと見えた。見たことのない景色に現実感が湧かない。何をするでもなく、30分以上はその場を離れることが出来なかった。
浪江町の隣の双葉町に、東日本大震災 原子力災害伝承館がある。こちらも2020/9/20に開館したばかり。東京電力 福島第一原発の震災による被害を学び、知り、伝えてくれる。原子力発電所での、津波による全交流電源の喪失という、想像するだけでも背筋の凍る異常事態、それが実際に起こったという厳然たる事実、そこで懸命に対応に当たった当事者の皆さんの生々しい様子を知る。首都圏に住む自分の電力のある今の暮らしが、福島県になんと依存していることか、思い知る。※館内は撮影禁止
ちなみに道の駅含め、館内のコロナ対策は万全だった。入館料は大人600円。安すぎるくらい。朝一のツアーでは5人しか来訪者はいなかった。コロナが落ち着いて、家族を連れて訪れる日が早く来ればと願う。
道の駅に戻り、昼食を食べ、土産をしこたま買って帰路に着く。現地滞在時間は、約3時間。誰とも会話をせずとも、多くを学び、知ることが出来た。
もうすぐ震災から10年、今とこれからの自分に出来ることについて、考えながら帰路に着く。16時家着。また訪れたいし、多くの人に訪れて欲しいと思う反面、コロナが歯痒い。
皆様良いお年を🙇♂️
おしまい🤗
Posted at 2020/12/31 13:37:34 | |
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