クラシックレンジ ハブ・スイベルOH(フロント)その1
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2021年5月3日
走行距離:158,600km
過去の整備ですが備忘録のため投稿します。
クラシックレンジのフロントハブとスイベルのオーバーホール手順です。
素人が初めて行った作業なので間違いがあるかもしれません。(ただし作業後1年以上経っていますが、異音やオイル漏れなどの問題は出ておりません)
OHするまで特に目立ったガタなどはなかったのですが、スイベルのシールから少しのオイル漏れがあったので重い腰を上げてやってみました。
なお、部品は安物ですがかなり前にイギリスから買ってありました。
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ホイールを外して、ここの5本のボルトを外します。ハブが回転しないように棒で周りどめをしておきます。
なお、スイベルオイルは事前に抜いておきます。
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液体ガスケットで固着しているので、タガネとハンマーで接合面を優しく叩いて外します。
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キノコ(正式名称はドライビングフランジ)が外れました。
私の年式(87年)は短いシャフトが一体化されています。
(注)パーツリストによると90年式(GA)からここの構造が変わって、キノコの傘の部分が別部品になったみたいです。
そしてキノコの軸にあたる短いシャフトはCVジョイントと一体になったようです。
私の年式はこのキノコの中にスイベルオイルが流れ込んでくる構造なので、キノコを外すとダラーっとギアオイルが出てきますが異常ではありません。
よって常にハブナットは油で防錆されており、24年間ノーメンテでしたが、サビは全くありませんでした。
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シャフト先端は10スプラインです。
そして、ハブには大きな六角のハブナットが見えます。
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ハブナットは2枚。その間にロックワッシャーが挟まっており、緩み防止のために折り曲げられています。
なお、よく見ると別の場所に一度折られた跡があるので、過去にOHされているようです。
(24年前に私が入手してからはOHしていないので、それ以前ですね)
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次にブレーキキャリパーを外すため、まずはナックル上のブレーキホースが固定されているブラケットを外します。
このブラケットはスイベルピンの固定ボルトに共締めされているので、2本のボルトを外します。
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ボルトは外しますが、ブレーキホースのブラケットのみを外し、スイベルピン自体はまだ外さないように注意します。
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キャリパーを固定している2本のボルトを外します。
かなり固く締まっています。
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キャリパーが外れたら、邪魔にならないように近くにS字フックで吊っておきます。
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ハブナットのロックワッシャーの折り返しをマイナスドライバーなどで平らにします。
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ハブナットを緩める際には、対面幅52mmのハブナットレンチをつかいます。
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ハブナットレンチにスピンナーハンドルを取り付けて外します。
外側のハブナットは比較的しっかりと締まっています。
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外側のハブナットが外れました。
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内側のハブナット外します。内側のナットは想像しているよりも弱いトルクで締まっています。この締め付けトルクは組み付けする時のために覚えておきます。
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ハブナットを外すと、重たいハブ+ブレーキディスクがフリーになるので、手前に引っ張ると外れます。
落とさないように注意します。
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ハブ(ブレーキディスク)の内側です。
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ハブを外すとスタブアクスル(スピンドル)が現れます。
ハブベアリングの当たり面には特に傷や磨耗はありませんでした。
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6本のボルトを外します。
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マッドシールド(金属の円盤)を外します。
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スタブアクスルも液体ガスケットでがっちり張り付いているので、接合面をタガネとハンマーで優しく叩いて外します。
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スタブアクスルが外れました。
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中にはCV(等速)ジョイントが見えます。
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CVジョイントを手で引っ張り出します。
私の年式(87年)はCVジョイントが単体で外れます。
パーツリストによると、90年式以降はCVジョイントとドライブフランジのところの短いシャフトが一体に変更になってるようです。
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CVジョイントのボールや当たり面には傷や摩耗もなく状態は良さそうです。
なお、新しめのクラシックレンジはスイベルにグリスが封入されているようですが、私のレンジは、ギアオイルが入っています。(古いローバーはオイル潤滑です)
オイルの方が漏れやすいという欠点はありますが、潤滑性能や冷却性能は高く、今回OHしてみて感じたのですが、OH時の部品洗浄もオイルの方が圧倒的に楽であることがわかりました。
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