LED化不具合のなぞを探る

これはLEDヘッド球に交換するとハイビームインジケーターが点かなくなる20年くらい前の車の回路図です。

不具合の探求にはディマスイッチの回路が難解。

そこでLOとHIのスイッチ2つに簡素化。
スイッチオンでアースに電流が落ちる
マイナスコントロール。

まずLOの場合の動きです。
インジケーターのウエッジ球に抵抗があるのでXに電流は流れず全てアースへ落ちてLOのフィラメントが点灯。

後述するこれは分流の法則、
抵抗の小さい方に電流が多く行く（並列の場合）

でHIの点灯の仕方がミソ
実はHIとLO両方に電流が流れてる。
HIはHIで点灯し
LOのスイッチがOFFでもLOの回路は途中で横道に入りハイビームウエッジ球を光らせてアースへ落ちます。
つまりハロゲン球自体が並列回路でHIとLOのフィラメントは内部で繋がって分岐してるのだ。

なぜ両方のフィラメントに電流が流れるのにLOは点かず下のウエッジ球だけが点灯するか？

分圧の法則
https://eleking.net/k21/k21t/k21t-partial.html

直列に接続された抵抗は、大きいほうに主に電圧が掛かる。
分流の法則とは逆（直列の場合）

テスタ実測LOフィラメント60Wで0.5Ω、
T5の2.0Wウエッジで十数Ωはあると思います（非分解で不明だが）
光って発熱すると数倍に大きくなる時の数字が定格W。


H4　ローフィラメント60W（12ｘ12）÷60＝2．4Ω　

T5　ウエッジ球2W（12ｘ12）÷2＝72Ω

暗い豆球の方がΩは大きいのですね。

このハロゲンの仕組みと原理を利用してる古い回路に
LED球を入れるとおかしくなるのは
LEDはどちらか一方にしかアース電流は流れないからでした。

実験。
LEDの
LOとHIのアースを両方まとめて12V流したらHIだけが点灯しました。
HIが優先されたLED回路です。

最適コスパ解決策らしいです。
常時LO回路に電流を流します。
バイパス作戦。


まぁ～車検でハロゲンに戻せばよいのだがｗ

ハイビームインジケーターがT5のウェッジ球の場合。
12VとLOの0.75スケ線にエレクトロタップ赤で分岐し半田付けしたルーム球を施工すれば良し

ルーム球8ｗ（12ｘ12）÷8＝18Ω

HIビームの場合

インジケーターのほうに電気取られる8Wルーム球

LOビームの場合、

かなり光るので配線延長してルーム球を
フォグランプにしたろうか？

思案中ｗ

参考。
一目瞭然
LED化しても全然大丈夫な車の回路。
おもにスズキ車

しかしAE86とハイゼット200系は仲間だったか、FRのデフが似てるなぁと思った（笑）