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フェラーリ 「2015年は今までとは異なるチーム」
フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは「2015年に向けて今までとは異なるチームを用意している」と発言。だが詳細については言及を避けた。
イギリスGP前には、パワー不足のV6パワーユニットのデザインを監督したエンジン部門責任者のルカ・マルモリーニがチームを去ったと Corriere dello Sport が報じた。
しかし今年4月にステファノ・ドメニカリに代わってチーム代表に就任したマティアッチは、将来のプランについて近いうちに公開するつもりはないと述べた。
「私にはいかなる発表をする必要はない。最高の発表とは結果だ。それがチームが可能な最大の発表だ。イギリスGPは6位だったが、我々は6位に満足しておらず、当然、改善に取り組んでいる。多くの感情やポジティブな要素があり、今週末は感情が交錯しているが、我々は6位に満足していない」
「我々はここからスタートし、2015年に異なるチームを用意する必要がある。だが発表の必要はあるか? ノーだ。発表の必要があるとは思わない。継続した改善の必要は? イエスだ。それが我々の立ち位置だ。今のところいかなる発表もする必要はない」
マルモリーニのチーム離脱について質問されたマティアッチは「我々の側では誰もあなたの言ったことについて発表していない。いかなる個人についても触れたくはない。特にレース週末にはね。だが我々はチームを再設計し、強化している。個人についてはコメントしない」と述べた。
キミ・ライコネン、ドイツGPにむけて完全に回復
イギリスGPでのクラッシュで負傷していたキミ・ライコネンだが、ドイツGPにむけて完全に回復したことをフェラーリが発表した。
ライコネンはイギリスGPの1周目にコースオフした後、コントロールを失ってバリアに激しくクラッシュ。深刻な負傷は免れたが、事故の衝撃は47Gを記録。足首と膝に挫傷を負った。
フェラーリはホッケンハイムの週末にむけたリリースで「キミ・ライコネンは完全に回復している」と述べた。
事故後に実施されたシルバーストンテストでは、フェラーリはライコネンを休ませ、初日はペドロ・デ・ラ・ロサ、2日目にはジュール・ビアンキを起用していた。
ライコネンは今週末にF1での202戦目を迎えるが、これまでドイツGPでは優勝していない。
キミ・ライコネン 「シルバーストンのクラッシュは不運だった」
キミ・ライコネンが、F1ドイツGPに向けての意気込みを語った。
ライコネンは前戦イギリスGPのオープニングラップで大クラッシュ。翌週のシルバーストンテストを大事をとって休んだ。
「直後は痛みがあった。足はそれほどでもなくて、肋骨の方が痛かった」とライコネンは明かした。
「(シルバーストン)テストで走らなかったのはそれが理由だ。でも、もう大丈夫だ」
キャリアで最もヘビーなクラッシュだったかと質問されたライコネンは「たぶんね。これ以上ないことを願っているよ」とコメント。
「痛みはあったけど、実際、遅いスピードの事故で重傷を負うこともある。シルバーストンのクラッシュはとにかく不運だった。深刻なものではなかったし、それもこのスポーツの一部だ」
今シーズン調子が上がらないことについては「どこかの時点で状況は変わると信じている。それほど長くは続かないだろう」と主張。
「実際、楽しくはないけど、以前にもこのような状況はあったし、いつも状況を変えてきた。僕たちは問題を解決して、あるべき場所に戻れると強く信じている。どれくらいで? 早いことを願っているけど、今後については心配していない」
フェラーリ:F1ドイツGP 初日
フェラーリはF1ドイツGP初日のフリー走行で、キミ・ライコネンが4番手タイム、フェルナンド・アロンソが9番手タイムだった。
キミ・ライコネン (4番手)
「いつもの金曜日と同じように僕たちのプログラムは、1回目のセッションではセットアップ作業、午後はタイヤの評価とレースシミュレーションだった。午前中は残念ながら技術的な問題によってガレージに戻らざるを得ず、ソフトタイヤでの予定周回数を走ることができなかった」
「でもチームの見事な作業のおかげで、すぐにトラックに戻ることができた。午後はそれなりに前向きなセッションだったけど、予想をするには時期尚早だ。明日になればもっと詳しいことがわかるだろう」
フェルナンド・アロンソ (9番手)
「ホッケンハイムでまたレースができて嬉しい。前回、ここでは良い思い出があるし、このトラックは大好きだ。週末を通じて気温が高くなりそうなので、今日は温度に合わせたセットアップに集中した。ソフトもスーパーソフトもコンパウンドはどちらも問題なかったので、レースでの挙動と日曜日の天候を理解する必要がある。FRICを廃止してもドライビングスタイルに大きな違いはないと思うし、全体像を見るにはFRICの有無で比較しなければならないが、FRICなしで走行する場合はそれに順応し、今あるものでできるだけ準備を整えなければならない」
フェラーリ:F1ドイツGP 予選
フェラーリはF1ドイツGPの予選で、フェルナンド・アロンソが7番手、キミ・ライコネンが12番手だった。
フェルナンド・アロンソ (7番手)
「7番手では満足できないけど、今週末が山あり谷ありだったという事実を反映している。今日の予選の順位を別にすれば、F14Tを快適に感じているし、最大限を引き出せたと思う」
「レースではタイヤデグラデーションによってもっと苦戦するだろう。このような高温ではリアタイヤのスライドが多くなるので、正しいピットストップ回数を選ぶことが本当に重要になるだろう。レース中に雨が降るのかレース後に雨が降るのか、天気予報がはっきりしないので、ゲームに加わりたければ雨に対する準備をしなくてはならない。オーストリアと同様にここでもメルセデスとウィリアムズは手が届かないように見えるけど、その次のグループの先頭になれるよう全力を尽くしたい。接戦のレースと多くのオーバーテイクを期待している。ただFRICがなくてもあまり大きな違いはないし差はあまり縮まっていないので、それほど意外な結果にはならないと予想している」
キミ・ライコネン (12番手)
「今週末はいくつかの技術的な問題のせいで、いつもよりガレージで過ごすことが多かった。でも昨日の午後と比較すれば、クルマの感触はすでによくなっている。今日のQ1はそれなりに順調だったけど、Q2では新しいスーパーソフトのセットに交換するとクルマがあらゆるところでスライドし、ターン2のバックエンドでコントロールを失った。それから1周をまとめるのは不可能だった。自分のグリッド順位は不満だけど、明日のレースでは状況がよくなることを期待している。明日は天気が変わる可能性が高いし気温も低くなるだろう。良いレースをして多くのポイントを獲得したいので、チャンスがあればそれを最大限に活用したい」
フェラーリ:F1ドイツGP 決勝
フェラーリはF1ドイツGPの決勝レースで、フェルナンド・アロンソが5位、キミ・ライコネンが11位だった。
フェルナンド・アロンソ (5位)
「今日は自分たちにできることをやった。いつも通り表彰台フィニッシュを目指したけど、前のクルマが速すぎた。良いレースだった。僕たちは2ストップから3ストップに戦略を変更したので、とても複雑だったけどね。燃費に気を配りながら戦うのは簡単ではなかった」
「タイヤが新しめだったこともあってリカルドの前という、僕たちが獲得できる一番いいポジションでフィニッシュできた。ラップタイムには現れなかったけど、ここホッケンハイムで僕たちは小さな前進を遂げた。改善を続ける励みになる。今でも狙いはコンストラクターズ選手権でチームのためにポイントを獲ることだ。ブダペストに目を向けよう。どのサーキットにもそこだけの物語があるし、どうなるかは行ってみるまでわからない」
キミ・ライコネン (11位)
「今回のレース展開には本当にガッカリしている。今週末は良い感触を得ていたし、今日はフレッシュタイヤの時はうまくいっていたんだ。残念ながら2回も2台のクルマに挟まれてしまい、その度にフロントウィングにダメージを負った。なので万全の状態では戦えなかった。タイヤパフォーマンスの低下が思った以上だったし、左フロントにグレイニングが出て空力ダウンフォースを失っていた。ポジティブなことを言えば、今日は自分の好きなようにドライブできたことだ。このようなトラブルさえなければきっと展開は違っていたし、ポイント圏内でフィニッシュできたと思う」
フェラーリ 「キミ・ライコネンは2015年に必要なドライバー」
フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは、キミ・ライコネンなしで2015年の復興プランを進めるべきだとの意見に反論した。
フェラーリはドイツGPを終えて、コンストラクターズ選手権でウィリアムズに3位の座を奪われた。フェルナンド・アロンソは「今回も1台だけしか当てにできなかったし、そこを改善していかなければならない」とライコネンの不調を嘆いた。
このコメントはアロンソが2015年に向けてもっと競争力のあるチームメイトを望んでいるとも受け止められるが、マティアッチはその種の噂を終わらせるために素早く動いた。
Marce は、シーズン中盤までのアロンソとライコネンの対戦成績は「10対0」としたが、マティアッチは「これはフットボールではない」と反論。
「F1ではそのような用語で話さない」
「確かにもっと良い結果を望んでいるが、キミは来年のフェラーリに必要なドライバーだ」
「我々は彼を信頼している。彼はワールドチャンピオンであり、我々の現在、そして将来の一部だ」
フェラーリは2015年に向けたV6ターボパワーユニットの大幅な改善を予定しており、ジェームス・アリソンが率いる技術部門での最初のクルマが設計される。
フェラーリの情報筋は「彼(アリソン)は来年のクルマに向けて懸命に取り組んでいる。我々にとって彼の最初のクルマであり、非常に高い望みがある」と AS に述べた。