ネットを徘徊していたら、面白い内容のものを見つけたので紹介したいと思います。
これも、「そんなの知ってたよ」
という御仁は、スルーして頂くか、解説を加えて頂けると有り難いです。
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レンタカーで、ロードスターを借りて、初めてFRに乗ってみたら、普段乗っているFFに比べて、ハンドル操作に対する車の挙動がワンテンポ遅れる気がする。
ロードスターと言えば、模範的な設計のFRで有名だから、FRの特性ってこんなもんなんですか?
というのが、質問者の疑問。
で、これの回答が以下でした。
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<以下 原文をそのまま抜粋>
操舵に対する車両の旋回方向の運動は、ごく大雑把にいうと『ヨーイング運動』と『横加速度』につきます。
ばねやダンパやスタビやアライメントを変えるとか、さらにはサスペンション・ジオメトリまで変更するなどと言う行為は全て、結局のところヨーと横加速度2つの運動のGain(ゲイン=増加量と共振周波数)とPhase(フェイズ=操舵に対する時間的遅れ)を変更するということになります。
さて回答ですが・・・の前に、こちらから質問です。
『クルマの反応』というのを、何で(どんな現象で)判断されてます?この回答如何で、御質問に対する回答が2通りに分かれます。
その1;単にハンドル操舵に対する車両の動き出しが早いか遅いかだけを感じ取り、それで判断しただけ。実はヨーなのか横加速度なのか判っていない・・・場合
※人間はヨーイングや加速度を、三半規管という耳の奥にあるセンサで感じていますが、実はクルマ(特にスポーツカー)のパッケージングでは、ホイールベース内のどこに人間のアタマを置くか?が重要になります。
ところで、クルマの旋回とは円周上の運動なので、仮想的な旋回中心が求められるということを御存知ですか?この旋回中心は、車速に関係なくハンドルを切った瞬間はリヤ車軸の延長線上に発現します(その後車速によって旋回中心が前方にズルズル移動していくワケですが・・・)。つまり操舵後の立ち上がりから明確にヨーイングが感じられるクルマを作るなら、アタマがリヤタイヤの近くに来る様に設計する必要がある(アタマを、最初に発現する旋回中心に出来るだけ近づける必要がある)、ということです。(実際ロードスターを横から見ると、そうなっていますね?アタマがリヤタイヤから離れていると、人間の感覚ではヨーイング運動は横加速度とゴッチャになり易く、ヨーイングと横加速を切り分けて感じる事が出来ないヒトにとっては、『ハンドルを切った瞬間横加速度がドカンと出るクイックなクルマ』と感じてしまいます。)
※ここでFF車のパッケージングを見てみましょう。FF車の多くが、ドライバをフロントタイヤの近くに座らせる様に設計されていますね?これは室内や荷室を広く取るというあまり面白味のない理由の他、加速時にリヤに移動してしまうフロントタイヤの荷重を補てんし、駆動力を少しでも確保するという重要な理由があります。
つまりFF車の多くではドライバの頭はリヤタイヤから離れたところにあるというワケで、操舵した瞬間はヨーイングより横加速度を強く感じる様になります。アタマがリヤタイヤに近いというクラシックなスポーツカーの文法に則ったロードスターが、『FFに比べて明らかにワンテンポ遅い』と感じられるのも、当然です。
その2;ヨーイングと横加速度を分別して感じ取り、結果、総合的に見てロードスターは応答性が低いと結論付けた・・・場合。
※ハンドル操舵後の過渡特性を見ると、ヨーイングと横加速度には応答に差があります。
細かいことを言いますと例外もありますが・・・一般的には、横加速度の方がヨーイングより応答がよいです。
で、このヨーと横加速度の応答差をツメると、フィーリングが向上することが判っています。官能性能が重要なスポーツカーでは、フツーのクルマより長い時間をかけて、この部分を慎重にチューニングしています。
このチューニングですが・・・ヨーを早めて横加速度に合わせようとしても、車両のレイアウトが決定した時点でヨー慣性モーメントという数値が決まってしまい、なかなか早めることができませんが、横加速度はヨーに合わせて『遅らせる』事が出来ます。
いろいろな手段がありますが、最も効果的なのは『ロールの速さと大きさを調整する』という手段です。その為、たとえば欧州製の高級スポーツカーでは、ジャガーやベンツだけでなくポルシェやロータスの様なスーパーカーまがいのクルマでさえ、ガチガチのサスでなくタップリ・ゆっくりロールするチューニングになっているものが多いです。
※斯様なスポーツカー・チューニングが施されていると思われるロードスターでは、横加速度の応答はFF車の、特にばねが固められている『スポーツハッチ』よりは劣ることになるでしょう。
※但し、ヨーイングはよくチューニングされています。ハンドルを切ると、横加速度はあまり感じられなくても、長いノーズがブンブンと右に左に向きを変える(これがヨーイング運動)のが視覚的にも判るでしょう。フロント周りのマスが大きいFF車では、この種のヨーイング応答は望めません。
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僕は、今まで運転している時に、「ヨーイング運動」と「横加速度」を分けて認識していませんでした。
こういうのがちゃんと分かってないと、車いじってもダメなんだなと思いました。
折角メーカーの方が時間をかけてフィーリングを熟成してくれているのに、どうチューニングされているかを分からずにいじると、
自分では、「おっ! ハンドルクイックになったじゃん(喜)」
と思っていても、車を良く分かっている人が乗ると
「折角のバランスが崩れてしまって、ロードスターの良さ消してるじゃん」
という様な事になっちゃうんですね。
今は雪で運転が出来ないのだけれど、今度運転する時は、「ヨーイング運動」と「横加速度」を意識して乗ってみたいと思います。
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Posted at 2014/02/13 23:30:46 | |
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