ATFの全量交換

２回目の車検が終わったのでATFの交換を行った。
マニュアルの指定では、２年毎または、60,000km。

この車、50,000km位でレベルゲージからATF漏れを起こし２リットル位強制交換を行った経緯があるが、記録簿を見る限り初めての交換。

ATFの交換は、溶け出したスラッジやゴミでバルブボディーなどが詰まるので半分だけ交換するのが良いといった車屋や、真しやかにそういった書き込みがネットなどに見られるが、単なる都市伝説ではないかと考える。
確かにメルセデスは無交換指定になっていてディーラーで交換に頼んでも断られるケースはあるが、それは、環境に配慮しているためだと思われる。

以前乗っていたSLKも、交換すると変速フィールは非常に良くなった。
で、今回は全交換！

交換するATFはアイシン製にした。
純正品はお高いのと手に入り難いし、何しろVOLVOのオートマは信頼のアイシン製だ。
２０リットルで7,800円。

先ずは、ドレンプラグからATFを抜く。
2.5リットル位抜ける。

抜いたATFは未だ赤味を保っていて予想以上に状態は良い。

因みにATFの容量は7.65リットル。
４リットル缶（3,000円位）２本だと完全に交換するにはチト足りないので20リットル缶を購入。

全交換する場合はココ。
ATFクーラーからATへのリターンパイプだ。
ここは、クイックリリースになっているので、工具が無くても外れる。（コツがいるが…）
AT自体のポンプを使って圧送して交換しようっていう寸法だ。

クイックリリースは、先端のロックを前にスライドさせ押し込みながらホースを引っ張ると外れる。

外したホース。
外した反対側はタケノコの様になっているので、ちょうど10mmのホースがピッタリだ。

ホースをセットする。
給油側は２リットルのペットボトルに樹脂製のタケノコを接着したもの。
ホースの先をAT側に繋げる。

ATFクーラー側は、パイプを繋いで廃油受けに。
パイプの先端に重り（ソケットのコマ）を通しておくと圧送されたATFが飛び散らなくて良い。

2.5リットル位ATFを入れてエンジンスタート。

赤黒い古いATFが出てくる。

暫らくすると、エアが混じってコポコポしてきたらエンジン停止。

以上を３回位行うとATFがキレイになってくる。
今回は、ATFに余裕があるので４回やって終了。

最終的には、試走を行いレベルゲージでレベルを調整。
変速ショックが非常にスムーズになった。

最後に、VIDAを接続しトランスミッションコントロールモジュール（TCM）に記録されている、トランスミッションフルード交換カウンターのリセットを行う。
コイツはATF品質管理用のカウンターで、トランスミッションが高負荷になったり外気温が高くなったりするとカウンターがアップする。

これをリセットしないと、DTCが間違って記憶されるので注意が必要だ。

走行距離、68,238km