Webike にてこんな記事を見かけました。ちょっと思うところあり、独り言です。
【 中高年の大型バイク事故が続出 なぜ曲がり切れないのか!? 】
1975年~1994年までの20年。この間に16歳を迎えた方々(今年42~61歳)は
【中型限定自動二輪免許】という悪魔の免許制度に泣かされた人々です。
これは【暴走族】全盛期の負の遺産だと思っていましたが、あながちそうとも言い切れない昨今の状況に憂慮する次第です。
現在の免許制度も自国のバイクを売りたい某国の圧力に因るところが多いのも腑に落ちませんが、、、。
古い写真が見つかりました。向こう側がGPz400Fと私、手前が親友のZ2。福井県へのツーリングだったように思います。
愛車一覧でも紹介していますが、中型限定だった1984年、GPz400Fを一発廃車にしてしまった私は限定解除にチャレンジ。十数回もかかりましたが、なんとか免許皆伝となりました。当時は実に厳しい試験で、バイクを持たない期間でのチャレンジでしたので、最後の最後までライディングポジションに泣かされました。当時大阪の場合、両足先がペダルから離れた状態が続くと大幅減点されました。
そして私の記憶が正しければ、当時この限定解除の免許ホルダーは全国で死亡事故0をキープしていたはずです。(交通白書だかなにかで読んだ記憶)
それは限定解除の基本理念がテクニックだけではなく、ライダーのマナーや心構えに重きを置いていたところに理由があるのだとも思えます。合格発表を知らされた後も「他のライダーの見本となるようなライディングをして下さい。」と言われたのを今でも覚えています。
この厳しい免許制度と、メーカーの自主規制等々で当時の若いライダーの大半は250cc~400ccで我慢することになります。そして、中型限定で思春期を終わらせ、人生にやっと余裕ができ始めた42歳以上のリターンライダーはこぞって教習所で大型免許を取得し、憧れのリッターバイクに乗るわけです。勿論昨今のリターンライダーを否定する気はさらさらありませんが、ご自身の衰えを自覚していない方がいるのも事実でしょう。
私はというと、ライディングテクニックは・・・下手っぴです。自覚してます。GPz400Fを一発廃車にしてからテクニックはほとんど上がっていませんし、GPz1000RXに乗らなくなってからは初心者そのものです。
またまた古い写真を発見。北海道へ単独ツーリングに出掛けたときの写真です。88年とありますね。あの頃、MOTOトレインという夜行列車があり、それで北海道に上陸しました。夜行列車で大阪駅から函館駅まで人とバイクを運んでくれたんです。たしか上野発もあったと思います。今とは比べ物にならないほどライダーが多くいたからこそのJRの粋な夜行列車でした。
そして、20年以上ぶりに2014年に購入したCB1300SFは私の手には負えないモンスターそのものでした。
なんというか、、、上手く曲がれないんです。理想のラインは把握できているのにそのライン上にバイクをもっていけないんです。これはもう衰え以外の何物でもありません。
そして、4年の所有でバイクを封印することにしました。
いいバイクでした。若いころにこのバイクあったなら、、、と思うばかりです。
でも、家にいてもバイクの音が聞こえてくると、、、「お、今のはVツイン、うん、今のはハーレー、、、おぉ、あのヒュイーンというジェット機のような吸気音は Kawasaki じゃね?」等々。
やはり、バイクが好きなんです。排気量が大きかろうが小さかろうが、一人で走っている時間が大好きなんです。コーナーを早く駆け抜けなくてもいいんです。
そして癌(ステージ4)の旧知の知己が遠回しにですが言うんです。乗れるうちに乗っておけよ、と。
そして、、、みたび、、、リターン。
400CC以下とリッターバイクは全くの別物です。でも若いうちは何とかなるんです。重たい車体でも、ライン取りを少し間違えても、「えいっ、やー」ってコーナーをすり抜けていけるんです。でも脳も体も衰えた人が昔のようにコーナーに突っ込んでいくのは無謀だと思う今日この頃です。
Posted at 2020/08/07 13:58:11 | |
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バイク | 日記