はじめに
製品の特性上、万人にお勧めできるものではありません。
現状では、海外の情報を自力で収集できる方でないと扱いきれません。
商品概要
大きなモニター(スクリーン)に各車種専用のマウンタを備えたAndroidスマートフォンに自動車に内蔵されているオンボードコンピュータとやりとりできる仕組みを内蔵しています。
通常、内装をほぼ加工することなく取り付けることができ、元に戻すことも可能です。純正のオンボードモニターの機能および装備、操作は全て利用可能として販売されています。
Mercedes,BMWを中心として、他メーカー、広範囲な車種、旧型車など向けの商品が存在しているようです。
現在の主流の構成
モニタサイズが10.25インチ1920*720のものがメインで、12.3/12.5インチのものが増加しています(2020秋時点)他車種向けでは、テスラスタイルと名打った縦型のものを張り出して取り付けるものも見かけました。
埋め込み型の純正モニタを採用する車種でも、マウンタを前に出して飛び出して大型モニタを装着するものがあるようです。
CPUはQualcomm Snapdragon 625、LTE内蔵、Wireless CarPlay,USB接続Android Auto対応のホスト側アプリケーションを内蔵したものが増えています。
OSはAndroid10を採用したものが最新です。
付け替える利点
車を長く乗り続けると、小さいモニタや情報の古いナビが一番古さを感じさせます。これを大きな画面の通信ナビに交換することができます。
比較的新しい車ではCarPlayやAndroid Autoに標準対応しているのでわざわざこれを据え付ける必要はないと思いますが、対応していない場合後付けCarPlayユニットという選択肢もあるものの、モニタ側がタッチパネルに対応していないものが多く、操作性が良くありません。アプリケーションについても安全優先で限定されたものだけが対応しており、不満が残る場合があります。このモニタなら、オンボードコンピュータの機能は従来の操作系を使いますが、Android側の機能はタッチパネルで操作することができレスポンスも優秀です。
車で使うことは考慮されていない操作系のものが多いですが、自分の好きなアプリをインストールすることができます。
また、スタートアップ画面をカスタマイズすることができ、配布されているものもあります。
取り付けについて
海外ではDIYも多いので自分で可能だと思いますが、面倒と言えば面倒です。車いじりが得意な方は、自力でやるのがオススメです。業者にお任せしようにも、取り付けマニュアルもほとんどなくてYoutubeを見てもらうことになるので、対応可能なところを先に探した方が良いでしょう。アンテナ感度の高いショップなら、情報を集めている場合があります。
購入ルート
日本からだとAliexpressで最新版を探して、高評価なショップから購入しDHLで輸入するのが良いのではないかと思います。サポートに自信がある輸入業者があれば、その分のコスト増も悪くないでしょう。
なお、Aliexpressでも大量に販売されていますが、どうやらOEM元は数種類に分かれるようです。
問題点および注意点
私が購入した時点、仕様での問題点および注意は以下の通り
* 純正のTVが見られなくなります。あくまで推測となりますが、日本のデジタル放送TVは著作権保護のためHDCPという暗号化技術が使われていますが、日本向け専用ではない中国製の製品にはそんなもの関係ありませんので対応していません。よってテレビが見られません。RCA出力対応の外付けチューナーをつける方法も一応ありますが、この商品は普段地上波は観ない人向けだと思った方が良いです。
* Androidがroot化されている(ように見えている)ものが多いため、セキュリティに厳しい一部のアプリが動作しません。
* LTE SIMはサポートしているLTEバンドの関係でdocomo系(MVNO含む)のMicroSIMが推奨です。多くの動画・音楽サービスもアプリで使えますが、その分ギガは必要です。
* MicroSIMとMicroSDカードは取り付け前に背面スロットへ挿入しておきましょう。かなり奥まで押し込むうえに、右ハンドル車はメーター周りが近すぎて邪魔をするので後からはほぼ無理です。
* 車両側のメニュー(=MercedesではNTG画面など)を表示できますが、車種解像度指定は工場設定のメニューに入って、他車種用も含めすべての選択肢を試して一番良いものを選んでください。完璧な表示ができるとは限りません。
* アナログ外部入力のついた車種、もしくは車体とモニタの双方でデジタル入出力に対応しているものは別として、W205の場合は音声出力がアナログ>USB変換>センターコンソールのUSBポート接続となります。グラウンドノイズの影響を受けることが多いようなので、私は最初からAUKEYのグランドループアイソレーターをアナログ部分に挟みました。
* サポートは期待できません。システムの日本語対応や取り付けマニュアル有無などを購入前に必ず調査してください。
* AndroidOSは更新と陳腐化が早く、アップグレードもあまり期待できませんので、3年程度でアプリの対応に影響が出る可能性があります。いざとなったら本体丸ごと買い替えのつもりで。
* 右ハンドル車は左手を持ち上げてタッチパネル操作、文字入力することになります。結構疲れますよw
* バグのようですが、オーディオアプリを動かすまでナビアプリの音声が出力されませんでした。これはとあるアプリを入れておくことで回避できました。
* 電話についてはマイクの性能が影響するため、オンボードコンピュータのBluetoothとスマホを接続して使うことが推奨されています。
情報の入手について
取り付け、使用感などはYoutubeで数多く取り上げられています。
トラブル対応の相談、更新情報などはFacebookの海外グループで盛んにやりとりされています。
ソフトウェアの更新などはFacebookから連携したDiscordのグループがあります。
このあたりの情報を全部発見、よく確認してから購入がオススメです。
ブログ一覧 |
C63S | クルマ
Posted at
2020/10/04 15:04:51