みきらでぃんのブログ一覧

なるほどと思うものや、身につまされるものなどいろいろ。
ちょっと古いものなので、今の時代とは少し違う。

ところどころコラムがあり、いろいろな説明がある。
たとえば、川柳と狂句は違うらしい。
川柳は「機知」の文芸、狂句は「形式機知」の文芸・・・。
形式機知は言葉で笑わせるもので、川柳は内容で笑わせるものとのこと。
へえそうなんだと思った。けど、実際にはあまり区別がない気がする。

著者は石原加受子氏。
金持ちと貧乏って体質があるの???
そんな疑問から読んでみた。
体質というよりは、考え方の違いが書かれている。
たとえば、
「貧乏体質は他者を否定的に意識する」
「貧乏体質は自ら上納して苦労する」　　等。
貧乏人は確かに他者否定する人が多い気がするけど、お金持ちの中にも、そこまで言わなくても・・・という言動をする人はいる。
また、金は天下の回り物、自分のところで停滞させては入ってくるものも入ってこれない。先に出した方が次々に入ってくる気がするんだけど・・・
最後にチェックシートがついていて、自分が貧乏体質か金持ち体質かがわかる。
私、完全に金持ち体質なんだけど、なぜ金持ちじゃないの????

東田直樹君、童話2編。

きらんきらんは、主人公の翼がおばあさんからモグラが大魔王を連れてやってくるから旅行に行っている間花を守って、と頼まれるところから始まります。
やがて翼はモグラと友達になり、きらんきらんの花を見せてあげると約束します。ところがモグラは目が見えず、せっかく持って行った花を見ることができません。そのことに気が付いた翼は、花を忘れてきたことにしてモグラに見えない事実は告げません。そして、次に行くときに種を持っていき、モグラに花が咲いた時を想像させて、心で花を見てもらうことを思いつきます。おばあさんはすべての話を信じてくれて、不思議に思った翼は尋ねます。すると、おばあさんは「ミミズ」がモグラと同じようにおばあさんの前に現れたことを話します。
翼は、ミミズだってモグラだってどこに住んでいてもみんな友達で、地球を支えていると感じ、モグラはどんな花を咲かせたかなと心をめぐらせます。

赤い実は、戦争を無くしたいゆり子が赤い実の歌を歌っていると別の歌詞があるとげん太という男の子がやってきて言います。そして二人で赤い実を探しに行き、やがて戦争を終わらせるという話。童話だけど、思い込みを取り除けは争いはなくなるというなかなか深い話です。

どちらも中学生の時に書かれたもの。どれを読んでもすごいと思います。

東田直樹君、13歳の時に出した詩集。
ピュアでやさしく、そして強い。
「世の中にいらないものはない」の発想は13歳とは思えない
お母さんの育児の迷いや決意も。
解説に1000人に3人が自閉傾向、もう少し広くとらえれば100人に1人の割合というからかなり多い。
ただ、みんながみんな彼のように突出した才能を発揮できるわけではないのだろう。

東田直樹君が中学生の時に出版された童話。
機関車のカンスケとカタツムリくんの話。
ある日迷子のムシくんのおうち探しをしてあげたことから、一つだけ願いを聞いてもらえるようになり、早く歩けるようになりたいと願うカタツムリくん。しかし、実際にカンスケより速く走れるようになると、ゆっくり景色や花たちをみながら移動することの方が好きなことに気が付き、カンスケとムシくんのところに行って元に戻してもらうというお話。
幸せってなんだろうと考えさせられるお話です。