CC-sport エアインテークシステム　ＳＣＵＤ (スカッド）  

コペンやカプチーノ用にて高い評価を得ているエアクリーナーシステムです。
本体・取付けパイプともにカーボン製で、非常に軽量に仕上がっています。
よくある剥き出しタイプのクリーナーと異なり、フィルター部分をカーボンが覆っているので、熱の吸収が最小限で済むのもポイントです。
BMCのOTAは本体の大きさから吸気口がタービン付近（改善可能ですが）になりますが、SCUDはコンパクトな本体によりバルクヘッド付近の比較的温度の低い箇所から吸気が可能です。（狭いエンジンルームですから、殆ど気持ちの問題ですけど）
吸気口を2重ファンネル構造とする事により、掃除機のサイクロン方式のような効率を生み出します。そのサイズからは考えられないほど吸気量が増大します。
純正ブローオフのリターンパイプをそのまま残すので車検対応なのもポイントです。

良いところ
毒キノコに代表されるようなエアクリーナーと違い、比較的吸気音が静かです。窓を閉めていてもオーディオを切っているとそれなりの吸気音がしますが、通常の走行であれば全くきになりません。

通常モードの走行で2速や3速で3000〜4000回転辺りから加速した場合、加速はするもあまりターボらしい元気の良さを感じません。SCUDを使用した場合はスポーツモード程の効果はないにしても、体感で1.2〜1.4倍の加速を感じます。（私の感じ方です。他の方ではそれほどじゃないかもしれません。）
スポーツモードの場合、広い道路以外ではブースト計を見る余裕がないかも…若干ですがトルクステアが増えたような感じもします。
過去の車でもエアクリーナーは色々なタイプに交換していますが、低速トルクの低下も感じず、ここまでしっかりと体感出来たエアクリーナーは初めてです。


悪いところ
レイアウトの詰めが甘いです。まだ発売後間がなく、今後の改善に期待です。
配管の角度が悪く、ブローオフのリターンホースの取付け角度・長さがそのままではかなり無理をします。
今回は取付けショップにて遮熱カバー上の金属パイプをワンオフで作ってもらい対策しましたが、DIYで取付ける場合はネックになると思います。
また、センターパイプの位置がアクチュエーター部分の遮熱カバーに近く、隙間が殆どありません。アクチュエーター側に余裕があるので、少し手で曲げる事で逃がしましたが全体的にもう少し詰めて欲しいと思います。

これがイタリア製なら仕方ないかもですが、国産品・価格を考えても更なる品質向上を期待したいです。


まとめ
少々取付けに難がありますが、性能を考えたら文句無くお勧めの製品です。
エアクリーナーなんか変えても…って方に是非試してほしいです。
SCUDに限った事ではありませんが純正の赤いケースが使えなくなるのは寂しいですけどね。

購入価格は取付け・調整費込みの価格です。

関連情報URL：http://kimura-jidousha.com/sales/detail0025.html