写真のお話・・・
趣味としている方からすれば常識なことをツラツラ書きます。
デジカメで撮影した画像は大概はJPEGというファイル形式に、カメラが勝手に圧縮して保存していきます。
私の持ってるコンデジやスマホ、もちろん一眼もデフォはコレ。汎用性も高いのでほぼグローバルスタンダードですかね。
でもいい風景だな♪と思い撮ってみても、見た通りに色が写り込まれてないってことありません?
またボディカラーが白とか黒のオーナーさんで、愛車を撮っても出来上がった写真はベタっと色がついてしまっている(白とび・黒つぶれ)こともあるかと思います。
趣味としている方の多くはRAW(カメラが撮ったままの画像データを圧縮加工などせずに生のまま記録)で保存し、レタッチ加工などを好みでしてからJPEG保存をしていきます。
JPEGでも色味や露出など基本的な補正はできるのですが、RAWから補正する方が遥かにできる内容と耐性が違うんです。
この加工して保存することをフィルム時代の用語をあてて「現像する」と言ってますね。
私も昨年秋からRAW保存⇒レタッチ後にJPEG保存というルーチンになりました。
以前撮った白い車の画像で、撮ったままで無加工のJPEG(上)とレタッチ後(下)にJPEG変換した画の比較を載せてみます。(D750・Tokina16mm・1/2500秒・f5.6・ISO200)
このレタッチのアプリ(最近はソフトって略語を使わなくなりましたね・・・笑)は有料、無料合わせいくつもあり、できることも千差万別。
ニコンユーザーの私はニコン純正の「Capture NX-D」というフリーソフト(これは逆にフリーアプリとはあまり言わない)を使っています。
カメラメーカー純正ならではの“ニコンらしい画”をつくれるということで、アプリは純正とすべきというプロの方のご意見もあったり・・・
ただやっぱり巷ではadobeの「Lightroom」が使い勝手や出来栄えの良さから人気があります。
お師匠様のTenkinzokuさんもこちらのユーザー。
有料アプリですが1週間お試しができるので過去画像をちょいとイジってみました。
ウチのメインPCは時代遅れのWin7マシンのため「Lightroom Classic CC」を使用。
使い方はテキトーに操作デス・・・
以下比較で貼ってみます。
上がCapture NX-Dで現像、下がLightroomで現像してますが、“同じ設定をした結果”というものではありません。Lightroomはわざと色味を強調した仕上げにしたものが多いかな。あくまで現像の一例ということで見てください。
撮影データはカメラ・焦点距離(APS-Cは35mm換算)・シャッタースピード・ISO感度となります。
①(D750・Tokina28mm・1/2500秒・f3.2・ISO100)
②(D750・Tokina16mm・1/2500秒・f3.2・ISO100)
③(D3200・Nikon116mm・1/1600秒・f5.0・ISO3200)
④(D750・Tokina16mm・20秒・f2.8・ISO3200)
⑤(D750・SIGMA15mm・1/200秒・f7.1・ISO400)
⑥(D3200・Nikon130mm・1/4000秒・f6.3・ISO2000)
⑦(D750・Tokina28mm・1/1600秒・f3.2・ISO100)
⑧(D750・SIGMA30mm・1/500秒・f11.0・ISO200)
⑨(D750・Tokina16mm・1/320秒・f3.2・ISO500)
⑩(D3200・Nikon82mm・1/250秒・f4.0・ISO3200)
イジってみた感想はLightroomの方が色別の補正ができ、「空の青だけ強くしたい」といったことが簡単にできます。
Capture NX-Dでやろうとすると「LCHエディター」や「レベルとトーンカーブ」を細かくイジる必要があり、まぁまぁメンドウな作業となります。
また逆光で黒くつぶれた写真でも「ハイライト」のスライダーを動かすだけで普通に明るい画にできます。ヘタなアプリで露光修正すると白が飛んで終わりなところですが、ちゃんと影部分は残してできるのが秀逸なんです。
あとは霞んでる画をクッキリさせる「かすみ除去」機能のすごさは有名なところでしょうか。
人が見た目に近い画に補正するのではなく、アート作品に仕上げるにはゼッタイですね。ただシロウトがヘタにそれらしく作りこもうとすると“やりすぎな画”にもなりやすいので注意が必要かな。①の画なんて山が浮いちゃってますから(笑)
③⑥の画像が顕著ですが、色の再現能力が乏しいF値の大きい望遠レンズのズーム域(テレ端)で撮った画像ほど効果が目立ちます。
Capture NX-Dは「こういう画にしたい」ってイメージを持ったときに、調整するインジケーターの名称やレベルが直観的でわかりやすいです。
あと発色が自然ということらしいのですが、私レベルではわからないかな;;;
またLightroom現像では「レンズ補正」を行いました。
レンズの種類によって違う(特に周辺部の)歪みを補正する機能で、私はこれまで軽視していましたが、こうやって並べてみると特に広角レンズでは違いが鮮明ですね。Capture NX-Dにも備わっていますので、これからは必ず実施だな・・・
Lightroomの方が有料アプリということもあってかアドバンテージが多いのですが、やりたいことによって使い分けるのがベストかなぁといった印象。
さて、お試し期間を終えて本格導入(photoshopと合わせて月980円)といきたいのですが、ここでPCのスペックが問題となってます。
画像の読み込みや補正のスピードはCapture NX-Dより速いのですが、めちゃくちゃメモリーを食ってしまう。
Win7で使えるClassicの作動スペックがメモリ4GB以上(12GB以上推奨)というハードル。ウチのPCは現在4GBで増設しても最大8GB。4GBの現状では他のアプリをすべて閉じて使っても簡単にビジー状態になってしまいます。(タスクマネージャーで見た物理メモリが96%使用とか意味わかんない数値っす;;;)
PCの入れ替えは財政難のためムリですが、どうせあと1年ちょいでWin7のサポートも終了となるので、これを機会にメモリを8GBに増設しOSをWin10にバージョンアップして、推奨が8GBというLightroom CC(Win10以降で動作)というのが現実的な対応なんでしょうかねぇ。
ただCapture NX-Dの操作も初心者レベルなので、そこもっと勉強してからにせい!っていうのがごもっともでしょう・・・ちょっと悩んでみます(笑)