映画「リセット　決死のカウントダウン」を観て…

ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「リセット　決死のカウントダウン」と言う、ジャッキー・チェンのプロデュースしたSFサスペンス物の中国映画。
日本では2018年に劇場公開されました。

イントロダクション：関連サイトより抜粋
ジャッキー・チェン製作！アジアを代表するキャスト・スタッフ結集のタイムリープ・アクション！
アクションスターのジャッキー・チェンがプロデュースし、韓国映画界の俊英チャンがメガホンをとったSFアクション・スリラー。主演は中国トップ女優の地位を築くヤン・ミー。本作では時空を超え、愛する息子を決死の覚悟で守り抜こうとするシングルマザーを体当たりで熱演。果敢に危険なアクションにも挑み、見事、ヒューストン国際映画祭でグランプリと併せて主演女優賞を受賞した。共演は、こちらも甘いマスクで台湾・中国で絶大な人気、テレビ・映画で活躍を続けるウォレス・フォ。

ストーリー：ウィキペディアより（和訳に修正し、加筆もしました）
シア・ティアン（ヤン・ミー）はネクサス・コーポレーションの研究科学者。彼女のチームは、ディレクター（キング・シー・チエ）の監督の下、「過去」に戻るタイムスリップ装置の研究に取り組んでいました。研究の進捗状況は動物で被験する迄に進んでいました。ある日、遂に生体組織を「110分」だけ過去に遡らせる事に成功します。同様の研究に取り組んでいた競合機関であるIPT 研究所は、ネクサスの研究データを盗む為にツイ・フー（ウォレス・フォ）を雇います。
ツイ・フーはシア・ティアンの息子ドウ・ドゥ（ハマー・チャン）を誘拐し、シア・ティアンに息子の命が惜しければ研究データを盗んで来る様1時間の猶予を与えます。シア・ティアンは息子を助ける為に条件を受け入れますが、ツイ・フーへ研究データを届けるのが遅れた為、ドウ・ドゥが殺害されます。息子なしでは生きていけないシア・ティアンはネクサスの建物に戻り、そこで粒子加速器を使って平行世界へと旅立ち1時間50分だけ時間を遡りました。
転送された第2の並行世界では、シア・ティアンはデジャブを体験している様な感覚を持ちます。自分にこれから起きる出来事がどの様に展開するかを知っているので、ツイ・フーに研究データを届けるのが間に合いました。彼女はドウ・ドゥを救出しますが、ツイ・フーに偽データを与えて騙します。ツイ・フーは二人を追い駆け、ドウ・ドゥを殺してしまいました。
シア・ティアンは第3の並行世界へタイムスリップをし、その世界には彼女同様にタイムスリップした他のシア・ティアンも居て3人存在していました。並行世界から来たシア・ティアンはツイ・フーをだまし、ドウ・ドゥを救出します。二人のシア・ティアンはツイ・フーと彼の手下達を退ける為に協力します。ドウ・ドゥは怪我を治療する為に病院に送られます。
3人のシア・ティアンは、ディレクターがツイ・フーと協力している事を知ります。ネクサス・コーポレーションではディレクターが冷遇され、プロジェクトはシア・ティアンに引き渡されました。その所為でディレクターはシア・ティアンに嫉妬し、恨みを抱いていたのでした。そして、研究の成果を証明する為にシア・ティアンを陥れ、彼女の息子ドウ・ドゥを誘拐する事にしました。ツイ・フーはまた、IPT研究所の被験者の一人であった事が明らかになり、妻と子供を救う事が出来る並行世界へのタイムスリップを望んでいました。研究データを巡る対立の中で、ツイ・フーはディレクターを殺し、その直後、シア・ティアンに撃たれます。ツイ・フーが死に際、ネクサス・コーポレーションとIPT 研究所の立場が逆だったならシア・ティアンも同じ事をしただろうと告げました。
3人のシア・ティアンはネクサス研究所で誰が息子ドウ・ドゥと生活するべきか？対立し、現世に存在していたシア・ティアンがドウ・ドゥと一緒にいるべき母親であると結論します。並行世界から来たシア・ティアンは細胞の劣化で死んでしまう事を理解し、別の並行世界から来たシア・ティアンによって殺されました。現世のシア・ティアンは病院へ向かいドウ・ドゥと再会します。ツイ・フー達に時限爆弾を仕掛けられ爆発寸前のネクサス研究所に一人取り残された並行世界から来たシア・ティアンは粒子加速器を使用し並行世界へタイムスリップしたのか？それとも爆発に巻き込まれ絶命したのか？
1年後、生き残った現世のシア・ティアンは失業中で、ドウ・ドゥと質素ですが幸せな生活を送っていました。

私見：
本編の事件を起こす要因となったのは、一人の研究者ディレクターのプライドがもたらす、妬みや嫉みが恨みに転嫁されて引き起こされてしまいました。
ツイ・フーはIPT 研究所での粒子加速器を使った実験が失敗した影響で亡くなった妻と子供を助けるのに是非ともタイムスリップしたかった。
その為にはネクサス研究所の研究データが必要だったので、悪事に加担する事となってしまいます。
ディレクターはツイ・フーを利用し、彼にタイムスリップ装置の研究データを盗む様に仕向けました。
しかし、それを阻むのは、息子ドウ・ドゥを助けたい母親シア・ティアンでした。
妬みや嫉み、恨みよりも、母親の子供に対する愛情の方が勝っていました。

北米３大映画祭の一つに数えられるヒューストン国際映画祭、その第50回ヒューストン国際映画祭で「リセット　決死のカウントダウン」はグランプリにあたるレミー賞を受賞し、主人公一人三役をこなしたヤン・ミーは主演女優賞を受賞しているそうです。