ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「無垢なる証人」と言う、法廷サスペンス物の韓国映画。
日本では2020年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
心が近づいたとき、真実が見えてくる——
『私の頭の中の消しゴム』 チョン・ウソン 『神と共に』シリーズ キム・ヒャンギ
信念を失いかけた 弁護士のもとにおきた、1件の殺人事件。
被害者、80歳の老人。
容疑者、家政婦。
目撃者、15歳の自閉症の少女——。
第40回青龍映画賞 主演男優賞 チョン・ウソン
第55回百想芸術大賞 映画部門大賞 チョン・ウソン
第39回黄金撮影賞 演技大賞(チョン・ウソン)/最優秀女優賞(キム・ヒャンギ)監督賞
韓国動員230万人突破!!
【ベテラン実力派】チョン・ウソンx【天才子役】キム・ヒャンギ
無垢な瞳がとらえた真実の行方を描く、温かな余韻が広がる感動の法廷サスペンス
『私の頭の中の消しゴム』『アシュラ』をはじめ、アクションからラブロマンスまでジャンルを問わず韓国映画界を牽引する実力派俳優チョン・ウソンが殺人容疑者の弁護士役を務め、正義と野心に揺れる人間臭いキャラクターを熱演。さらには『神と共に』シリーズの明るく愛らしい冥界の使者ドクチュン役で一躍スターダムにのし上がった子役出身の女優キム・ヒャンギが、特有のピュアな魅力と繊細な演技で物語にリアリティを加え、まだ十代とは思えない幅広い演技力に称賛の声が相次いだ。本作は、「第5回ロッテシナリオ公募展」で大賞を獲得したシナリオをもとに、『戦場のメロディ』『ワンドゥギ』をはじめ社会に向けた温かい視線を描く繊細な演出力に定評のあるイ・ハン監督がメガホンを取る。殺人容疑者の弁護士と唯一の目撃者である自閉症の少女、決して出会うことのなかった二人の特別な心の交流をドラマチックな事件と新鮮なキャラクターで描く温かな感動作が遂に上陸する。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
長い間、信念を貫いてきたものの、現実と妥協して俗物になることを決めた民主弁護士会出身の弁護士スノ(チョン・ウソン)。自身の出世がかかった殺人事件の弁護士に指名されると容疑者の無罪を立証するため、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウ(キム・ヒャンギ)を証人として立たせようとする。自身だけの世界に入り込み、意思疎通が難しいジウ。スノは事件当日に目撃したことを聞くためにジウのもとを訪れるが、まともにあいさつもできない。だが、あの日のことを聞き出すためにジウと心を通わせていく努力をするスノ。少しずつジウへの理解を示していくが、2人は法廷で弁護士と証人として向き合うことになり…。
私見:
私の琴線に触れた場面
本編開始1時間9分過ぎのシーン
主人公の少女ジウ(キム・ヒャンギ)は下校途中で吠える犬を苦手としていました。
一緒にいた弁護士スノ(チョン・ウソン)は「犬が尻尾を振っていただろ?ジウに会えて喜んでいるんだ。オジサン(スノ)がジウに手を振るのと同じ」とジウに苦手意識を克服出来る様に励ましていました。
しかし、ジウは「自分は(自閉症で聴覚が敏感で)鳴き声がうるさいのがダメ!」と応えていました。
1時間42分過ぎのシーン
(ジウは弁護士になるのが夢でした。何故なら、ジウは弁護士=いい人、正しい人と言う思いがあったからです)
第2審裁判の証人になって欲しいと依頼されたジウは証人として証言しようと思っていました。
ジウの母親は、初公判で証人尋問に立ったジウが自閉症である事を裁判所で公にされ、傷付く事を言われた為に証言台に立つ事を反対していました。
しかし、ジウは母親に「私は話すのも、読むのも上手だよね?だけど、たぶん弁護士には、なれないと思う。自閉症だから。でも、証人にはなれるよね?証人になって、皆に真実を教えてあげたい」と言います。
この後、母親はジウの決心を尊重して理解を示しました。
1時間45分過ぎのシーン
父親からスノへの手紙
「スノへ 誕生日を忘れるところだった 生まれてくれて ありがとう 私の生きる喜びだった
お前は16歳になった年に 法律家になると言った時の あの顔が忘れられない まだあどけない顔で
“いいことをしたい”と言われた時 うれしすぎて おならが出た
職業を聞いて 喜んだからではなく いい子に育ったと思ったからだ
人生には いいことばかりあるわけではない
世の中は非情で矛盾だらけだし 失敗して つらい時も多いだろう
だけど 過ぎたことは忘れろ 失敗をしない者などいない
自分自身を愛してほしい それでこそ他人も愛せる」
この様な父親を見倣いたいと私は思いました。
現代は、多様性に理解を求める世の中に変化しつつありますが、自閉症の方々の個性は尊重しつつ、偏見はなくなれば良いなぁと願っています。
Posted at 2022/10/31 09:59:44 | |
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