ローボード探し

過日ですが、TV用のローボードを探しに行って来ました。

動画を含めてDIYを色々と調べたところ、ローボード自体の構造はシンプルなので、ダボマーカーや直角クランプ等の工具を幾つか揃えれば十分作れる感覚を持ちました。ただ、材質に拘るとそれなりの出費になってしまう為、作る時間・日数を始め、費用対効果を見極めるべくお店に行った次第です。




①標準的サイズのDVDが縦二列収納出来る事
②高さが40cm以下である事
③引き出しがフルスライドである事
④全て引き出し収納である事
⑤収納が箱組である事
⑥ネットで調べた感じだと取り敢えず市販品なら3～4万円位？

以上が主な条件だったのですが、ネットで探しても上記条件を全て満たすものは中々無かったので早々に優先順位・妥協点を探す事になってしまいました。






手始めにリサイクルショップから探しに行ったところ、某大手ショッピング番組のローボードが1万円以下でありましたが、引き出しは軽くグラグラと頼りない上にボード全体の質感がカラーボックス。ビス穴隠しのシールも如何にもと言う印象。





続いて地元家具店に行ったところ、丁度ネットで気になっていた3万円前後のローボード（強化紙）の一つがあったので現物にて確認。リサイクルショップで見かけたそれとは別格の質感なれど、やはりｺﾚｼﾞｬﾅｲ感が。
同じ場所にアウトレット扱いで少し高いローボード（突板仕上げ）も展示してありましたが、此方は質感やスライドのフィーリングがよく、「この違いが「家具」としての価格差なのか」と妙に自然と納得出来てしまいました。ぱっと見ただけでは同じフルスライドレール金具でもガタツキの有無やフィーリングが別物で、改めて現物確認の大事さを感じました。










もう少し色々見たくなったので、次にムラウチへ。
幅広いお値段のローボードを色々見たところ、強化紙と突板や無垢では質感が思っていた以上に違う事を再度実感。









モーブルと言うメーカーのTVボード「TRAD(トラッド)」

前面はMDFにチェリー突板(木地焼け防止加工)・アルダー無垢材で天板は強化シート。塗装はセラウッド塗装なので傷にもかなり強い。天板荷重は80キロ。
引き出しを閉じると、その閉じる空気圧で隣の引き出しが開いて来ました。それだけ精巧に作られている証拠ですが、本体の奥行きが47.4cmにも関わらず引き出し収納の奥行きが32.6cmなのは残念。
ちなみに定価約10万円がムラウチだと60830円（ヤフー・楽天だと約6万円＆ポイント付き）。前面は突板ですが、パネルの木目が無垢材の様に左右に流れており、隅も実に丁寧に張られています。

画像ではわかり難いですが、下に展示してある33149円のローボードとは細かい仕上がりや板厚、スライドのガタツキに滑らかさ等、価格差以上の差を私は感じました。それまでの予算よりもオーバーですが、これなら買っても良いなぁとかなり気に入りました。











次は丸太木工と言うメーカーのコンビと言うローボード。
前面はウォールナット無垢・天板は突板。塗装はウレタン。
定価約13万円がムラウチだと約10万円と一気にお高くなりますが、縦にDVD-BOXを2つ収納出来る程の奥行きある引き出しが3つと抜群の収納力。前面が無垢ウォールナットなので、引き出しを開け閉めする度に素材感が感じられ、何とも言えぬ気持ち良さが（笑
収納も桐の蟻組で造られており、存在感は家具そのもの。家族も凄く気に入った様子でしたが、個人的には43cmと言う高さがやはり気になってしまいます。思い切るにしても、高額なので尚更その高さが喉の小骨の様に引っ掛かってしまいます。




家具類と言えば「ニトリ」を連想する、その感覚からは両方ともお高いですが、昔は家具と言えば街中の家具屋さんで購入するのが一般的で価格もこの位は普通にした記憶があります。もっとも、婚礼家具も一昔。街中の家具屋さんも産地の家具メーカーさんもニトリ一人勝ちに象徴される様に相当数潰れてしまいました。どちらが良い悪いではなく、消費者のニーズや価値観も変わっている、対応出来なかった証拠なのでしょうね。




お高いものを買う時は勢いも大事だけど、一度冷静になってから再度検討する事も大事と言う事で、閉店時間も近づきお腹も空いて来たので一度売り場を離れてリセット。






気になっていたニーチェアのロッキングがあったので店を出る前に試座。
背もたれの頭の部分の収まりが私にはしっくり来ず。デザインは凄く素敵なだけに残念＾＾：

カリモクのリクライニングチェアの座り心地やマスターウォールの家具はどれもかっこよかったなぁ‥ソファーはハイバックタイプの方が好みだったなぁ・・と唐突に来たインテリア熱を帯びながらコーヒーを飲んで振り返り。




無垢や突板と強化紙はどちらも長所短所があるけれど、質感自体はやはり比べては駄目。実物確認をしなければ価格差は理解出来なかった筈なので、ある程度以上の質を求めるとある程度の金額になるのは仕方が無いと納得出来た事が今回の最大の収穫でした。


構造のシンプルなローボードと言えど、餅は餅屋と言う事なのですね。
いい勉強をさせて貰いました。