タイトルの通り、3代目レガシィ(BE/BH)が発売されて25年が経ったそうです。(SUBARUのTwitterアカウントより)新世紀も四半世紀の年月が過ぎようとしています。
https://twitter.com/SUBARU_CORP/status/1673889202256375808
この3代目が新車で売られていた頃ぺんこさんはまだ学生。東京の専門学校で自動車整備の勉強をしていました。当時ミドルクラスの車種がこぞって3ナンバーサイズへと大型化していく中、5ナンバーサイズを堅持したレガシィの人気は相変わらず高く、一貫した開発思想とインプレッサWRXのWRCでの活躍もあって就職先としてもスバルの人気が上がり始めており、自分もスバルディーラーへの就職を志していた中、ちょうどモデル末期にS401が出た時は新宿駅西口にあったスバルビルのショールームに見に行ったものです。ツーリングワゴンのGTに初めて乗せてもらった時、背中がシートに押し付けられるシーケンシャルツインターボの強烈な加速は今でも忘れられません。
それから無事にスバルディーラーへの就職を果たすことができましたが、入社してすぐにレガシィは4代目(BL/BP)へとモデルチェンジ。それでもしばらくはGT-BやRSKの中古車は高値安定、欲しかったけど手が出せませんでした。しかし仕事の中でさんざん整備して運転して触れることになり、メカニックとしてこのクルマにはいろいろと鍛えていただきました。毎日のようにロッカーカバーのオイル漏れ修理をしていましたし、ブレーキもディスクローターの腐食が酷くパッドはキレイに摩耗しない、ビルシュタインは旬が短く異音当たり前、センターパイプはフランジから折れて落ちる、社外ホイール履けばかなりの確率でハミタイ、前輪内側偏摩耗、エアフロ弱い、燃料計動かない、トランクヒンジのハーネス切れてランプ不点灯・・・ トラブルはそれなりにあった上に、クルマの性格上お客様も拘りが強い方が多く対応が大変だったなぁなんていろいろと思い出されますが、車検で入るとあれやこれやで相当な売り上げになっていたのも確かです。
ターボ車ばかりが注目されがちなオールドレガシィですが、ぺんこさんがこの代で好きなのはフラット6を搭載したGT30/RS30とランカスターの2.5ℓのみに設定されたデュアルレンジ付5MT、と変態的な趣向でございます。今からすれば割とコンパクトな車体に排気量大きめのNAもまた面白いです。いずれにしても販売台数は多くなかったはずですから、もし現存していたらレア車ですね。
結局3代目レガシィを所有することはありませんでしたが、トラブルが多くて嫌いになりそうでも運転する度にいいクルマだなぁといつもしみじみ感じておりました。カッコいい上に教習車みたくとても運転しやすいんです。みんなが大好きなボクサーサウンドも、MTで操る愉しさも、胸のすくような加速感も、絶妙なボディサイズも、この頃が旧来的なスバルのクルマづくりの真骨頂であったと思います。現在では街で見かける機会も少なくなりましたが、時々走る姿を見つけると胸がときめいてしまいます。今も3代目レガシィに乗られている方は、維持が大変でしょうが大切に乗ってあげてほしいものです。
Posted at 2023/06/28 22:27:46 | |
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