初めてのサーキットが終わりました。昨日は,殴り書きで簡単なドキュメントにしてしまいましたが,今日は趣向を変えて,総括と反省をしておきたいと思います。段々忘れちゃうし,次に活かさないとね。
写真は,最初の集合直後であります。
●総括
車のコントロールは,速度に依存しない。澤先生のお話は,図らずも先週のHDS(ホンダドライビングスクール)を全く同じ内容でした。HDSで学んだことを改めて書き出してみましょう。
1)目標制動=一定の踏力で目標位置に止める。穏やかで優しいブレーキングだ大事。
2)急制動=ABSを効かせる踏力とABS動作を確認する。
3)スラローム=なめらかなハンドルさばき,特に左右で同じ様に曲がれるように。
4)スリパリーコーナー=低μ路における滑り出しを感じること。ハンドル,アクセル,クラッチ,ブレーキの総合練習。滑るか滑らないか,の領域で最速タイムをめざす練習。特に逆バンクの処理が私の課題。
では,これをFSWに置き換えて振り返ってみましょう。
1)目標制動&急制動=コーナー進入の減速動作です。じわーっとした減速動作では減速不良になりますし,なにしろタイムが向上しません。一方,がつーんと効かせるだけでは,車体の挙動が不安定になりますよね,多分。
それから,コーナーへの侵入位置に向かって制動すること即ち,目標制動であります。
2)スラローム=コーナリング中のハンドルさばきですね。
3)スリパリーコーナー=1コーナーから最終コーナーまでのコーナリングそのものです。滑るか,滑らないかの領域を制御しながら走る事がタイムを削るに大事ですよね。
実感として,もちっと峠モードだった3ヒート目の走行時がベストタイムを出した(それでも皆さんの平均タイムより遙かに下と自信を持てます)わけですが,その時でさえ,滑っているとタイムが伸びない。いかに滑らずに走れるか,が速く走る肝であると再認識したわけです。
これは,HDSでやったスリパリー最速タイムと同じ理屈なんです。あっちは僅か20kmも出せない。こっちは多分,110km位がピーク速度だったと記憶していますが,それ位の速度差があっても,やることは同じなんですね。
従って,総括すると
HDSでできないことはFSWでもできない,ということであります。
●反省
HDSで大きな課題は,急制動でも目標制動でもなく・・・いや,目標制動は課題です。これは簡単に練習できますねぇ。ええと,最大の課題は,やはりスリパリーです。特に,峠道では逆バンクはありませんので,逆バンク,しかも右回りが苦手です。単なる滑り出しの感覚は,右回りと左回りだと,左回りの方が感じやすく,右回りは超鈍感です。此に加えて,逆バンクだと滑りやすいわ,感覚はつかめないわ,であわわわ・・・。先だってのFSWも,後半の右逆バンクが難儀でした。私の欠点は,スロットルにせよ,ハンドルにせよ我慢ができないこと。
例えば,ハンドルは増し切りをする傾向にあるし,コーナー直前で逆ハンを切る癖もある。どっちも意識すれば良いんですが,ついつい無意識。ハンドル操作も,送りハンドルを基本としているので,皆さんの動画を見ていると,私は持ち替え頻度が比較的多いようです。
スロットルも,この右逆バンクでは,多分,我慢のしどころだと思いました。おぼろげながら,澤先生のお話を思い出せば,最終コーナーへのアプローチを考えた走りが大事かと記憶しております。それに,澤先生が再三再四おっしゃっていた,クリッピングポイントが実は奥にある,という事が頭で分かって身体で分かっていない状態・・・。HDSのようにさっさと滑り出すことはなかったにせよ,ここはとても難しいと思いました。
もちろん,第1コーナーも課題はありますが,感覚的には峠道を走るようなイメージでした。ので,ちゃんと走れているか,とか,速いか,とかいう議論を抜きにして,私的に楽しく走れたコーナーが1コーナーから左立ち上がりまでの連続部でした。ここは,ビデオを見直すと,滑らせたり,滑っていなかったり,という不安定なドライブをしていましたものの,振り返っても楽しかった一番の場所だと思います。
HDSでも指摘されましたが,総じて私は滑らせてました。それは,簡単なことです。ハンドル操作を粗く(急に),スロットルを早めに開ける。そうすれば,滑り出しますよね。過剰にすべれば,PSMが助けてくれます。その様子は,HDSで何度も体感しましたので,感覚的に理解しているつもりです。
そう,ここで澤先生の言葉を思い出すわけです。
「滑っている走りは,乗っている方は楽しいけれども,タイムは出ていない」
まさにその通り,です。私はその通りでした。滑るというのは,PSMを含め手の内にあるときは楽しいです(外から見れば,大して滑っていないことはビデオで確認できました)。でも,タイムは激遅。むしろ,速度を殺してでもグリップさせて立ち上がっていった方が,速い。
複雑ですね~。滑るって,楽しいなぁと思っていたところなので。ま,楽しければ良しとしますか??
澤先生は,こんなこともおっしゃっていましたよね。
「なめらかな重心移動。制動時はスムーズに重心が前へ移動し,そのままスムーズに左右のコーナリングへ移動,そしてスムーズに加速方向へ重心が移動する。」
これも,実はHDSと全く同じ内容なんです。いやぁ,驚きました。多分,そうだろうと予測していましたが,全く同じお話を聞くことになるとは,しかも2週続けて。これは,まさに正しい理論ですね。
そうそう,大統領と澤先生のディスカッションも目から鱗でした。
「え?そこって1速まで落とすのっていうか,2速と3速で走るんだ???」
これは,第1ヒートが終わって,講義を聴きながら思った正直なところです。それくらい,私はサーキットの走り方が分かっていません。
んで,その後,どうなったか???2速基本で,ホームストレートだけ3速に入るって感じです。それで良いのか,悪いのか,どうすればよいのか・・・そうしたことを,一つ一つ仮説,実験,検証して行ければと思います。
速く走ることはもちろんですが,自分がコントロール下に車を起き続けて走る事に,私は喜びを感じつつあるのです。
というわけで,長々と反省と総括を書いてきました。
そういうわけで,HDSに再び参加することにします。
やっぱり低速で練習することが大事かなと思っています。鰐遣いな皆さんは,どこで練習されているんですか???
おまけ:コントロールルーム隣の観戦室にビデオをセットし,第2ヒートから第3ヒート終了まで連続して撮影しました。ただ,録画時間が長すぎてMacに取り込めない(号泣)
なので,方法を考えています。
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ワニハシリ | 日記
Posted at
2008/12/09 20:08:25