株式会社キノクニエンタープライズ Run・max オリジナルブレーキラインシステム ブレイド (AZE156H / GRE156H) 用 (KBT-065 + N-B)  

いわゆるサードパーティー製の強化ブレーキライン (ブレーキホース) で、トヨタ・ブレイド (AZE156H / GRE156H) 用です。

2代目オーリス用ではありませんので、パーツメーカーの保証や取り付け保証等はありませんが、プラットフォームや取り付け部位周辺の構成がブレイドと同じであるため取り付け自体は問題ありません。

今回は仕様違いのリピート取り付けで2度目になります。

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製品の説明の前にブレーキの仕組みをざっくり説明すると…



ブレーキを踏んだとき、ゴム製のブレーキホースの中を流れるオイル (ブレーキフルード) の油圧がかかってブレーキキャリパーにあるポッドを押しだし、それが更にブレーキパッドをブレーキローター (ブレーキディスクなど) に押し当て摩擦によってクルマが減速する仕組みです。※

※ディスクブレーキの場合。他車でリアによく採用されるドラムブレーキの場合は構造がことなりますが、ブレーキシューをドラム内部で当てて摩擦で減速するという仕組みは同じです。

このときブレーキホースには大きな油圧がかかりますが、なにしろゴムですから多少なりと膨張します。膨張するということはそれだけブレーキの力が抜けている (ブレーキに使われていない) ということです。

そこで、ホースの材質を変えて油圧の抜けを少しでも無くそう！…というのが、このブレーキラインの目指すところ。

ブレーキホースが変わるだけなのでブレーキがすごくよく効く！…という方向性の製品ではなくて※、よりしっかりとした伝達を行う、コントロールがしやすくなるという方向性のアイテムになるかと思います。

※ただ、抜けが少なくなるので強く踏み込めばそれに応じたストッピングパワーは発揮されるようになるでしょうから、しっかり踏めば止まる力はそれ相当に増えると思いますが、最終的にはパッドの摩擦の能力に左右されるため、ストッピングパワーを上げたい方はパッド、ディスクの交換をお勧めします。

この製品はホースエンド (カシメ部分) がステンレス製とスチール製の2種類があります。 (ステンレス製はスチール製よりも少し金額がお高めです。ステンレス (税別)：26,000円、スチール (税別)：19,000円) ※
※ 価格はこのパーツレビューアップ時点。

スチール製を選んでもメッキかなにかの防さび処理はされているので「スチールだからすぐに錆びる」…ということはないみたいです。

前車 WISH ではプロジェクトμ のテフロンブレーキラインを装着していましたが、調べたところ2代目オーリス用は他のメーカーを含めてありませんでした。 (ワンオフを引き受けてくれる企業はありそうですが、既製品だと無いようです。)

「2代目オーリス用はないのか～。がっかり。」と諦めていたところ、みんカラ内でブレイド用が流用取付できるという情報を発見！

流用で取り付けられていた方々の車両は2代目オーリス前期でしたが、サスペンションの構造は後期も同じなので問題無いだろうと。

とはいえ一抹の不安はありましたが、大きな問題も無く装着することができました。



‥ … というパーツレビューを書いたのは 2018/8/19 ごろ。

気がつけば5年を超えていました。

メーカーの説明書 (追加写真) には3年～5年と書いてあり、ブレーキのトラブルは命にかかわるので早急に交換することを決意。

結果的にブレーキホースのメンテナンスとして再購入しましたが、今回はホースエンド部をお高いステンレス → 買い求めやすいスチールに変更して購入。(品番も KBT-065SS から KBT-065 に変更になります。)

価格が安くなったところで、今回は前回の取り付け時に無かったオプションを同時に注文しました。

具体的には、ブラック ナイロンコーティング (N-B) を構成本数分 (ブレーキホースが4本なので4つ) 同時に購入。同時に購入することで取り付け済みの状態で製品が送られてきます。

あっ。そうそう。

取り付けるときは必ずブレーキフルードの同時交換が必要になりますのでご注意ください。

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取り付け後の感想ですが…おお～っ。 (ブレーキが) よく効く♪

環境はこれまでと同じはずなのですが、ブレーキフルードを変えたからか、ショップの技術がすごいのか、いや両方かもしれませんが、交換後の変化を感じました。

油圧に逃げが無いため踏み込んですぐの手前からしっかり効きます。もちろん踏み込めばブレーキがよりしっかり効くので停止までの距離も短くなると思われます。 (踏んだら押し返される様なしっかり感が上がります。) ダイレクト感が増すので踏み込みの調整がしやすくなります。

しかし、これを万人の方におすすめできるかというと"？"でして、ノーマルのブレーキでも十分止まるわけです。

それに実際の変化から考えると、かけたコストに見合うか？といえば見合わないんじゃないかな？と思います。(私の場合、工賃を含めた合計は… 26,730+工賃 21,780円 ＝ 48,510円 (10％ 税込) ですので…。)

ただ、これまで使用した感触ではおそらくはこのブレーキ性能に助けられたことは多々あると思うんですよね～。

気になる方は検討してみるのもアリかもです。

ただし、メーカーとしてはブレイド用として販売している関係から流用取り付けに関しては自己責任でお願いします。いろんな保証もありませんし、ディーラー、ショップによっては取り付けを断られることもあるかと思います。

価格は消費税込み (10％) の価格です。※工賃 (21,780円) 別。

(オ-1,124) ※2023/09/10 ODO:110,190 km. (有) 水前寺タイヤ商会 オートランド熊本 (熊本県合志市幾久富 1726-4 ) に持ち込み取り付け依頼。