特に前フリなく本題です(・o・)
16日、小牧のカミハギサイクルで行われた
アンカー2014年モデル試乗会に行ってきました。
ええ、もちろん自走です・・・ぐふっ
アンカー・・・ 『ANCHOR』 あ・・・あんちょろ?
ブリジストンが誇るスポーツバイクブランド!
日本人の日本人による、日本人のためのスポーツバイク!
ってな感じで、日本人の体格に最適なジオメトリになってたり・・・というメーカーです。
ロードバイクを始める方で、あまり予備知識がない方や、私のように手足が短い”ザッツ ニッポンジーン”な体型の方には、決まって
ショップがオススメしてくるケースの多いブランドですね(笑)
もちろん、モノは確かで、身体にあったフレームサイズを選び易いですし、フィッティングをやってたりもします。
「迷ったらアンカー。」
ってなぐらい、
間違いのないブランド!・・・なイメージ!
はい、では早速乗ってきたヤツを、憶えてる限りインプレます!
最初の1台目はコレ、
真っ黒いフレームでパッとしませんが、皆様注目のブランニューモデル、
『RS8』です!
フレーム単体¥155,000、完成車は\198,000~\310,000のカーボンフレームのバイクです。
アンカーのロードのラインナップとしては、カーボンフレーム採用の中でも
最廉価で、2014年モデル発表と同時に注目されてますね!
すでにラインナップされている、カーボンフレームモデル『RL8』との違いは、上位モデル『RIS9』と同じ
レーシングジオメトリを採用している点がトピックスですね。
『RL8』は、ヘッドチューブが長めのコンフォートロードに分類され、ロングライドに適したモデル(もちろん、レースだってOKです。)で、価格はフレーム単体で『RS8』より3万円高いです。
やはり、『RS8』と『RL8』は近い価格帯だけあり、同じ「アンカーのカーボンモデル」で比較される2車種ですね。
すでに『RL8』には試乗しているので、以降その違いも含めてインプレです。
モノは真っ黒でなんとも素っ気無い印象、コンポは最新の6800アルテグラ、ホイールは廉価チューブレス対応モデルのWH-RS61(1765g)という、完成車にはない組み合わせ。
・・・と思ったら、コチラは市販直前の最終プロトタイプだそうです。
サイズは490(トップチューブ535mm)で、私の適正サイズ内には合いますが、ちょこっとだけ大きいサイズ。今回の試乗会では全てこのサイズでの試乗になりました。
(※アンカー自体が日本人向けなので、海外ブランドの”1サイズ大きい”より、遥かに乗れますw)
フレーム単体重量が1170gなので、ウチのFENIXとほぼ同じか、ちょっと重たいくらいですが、さすがに試乗車には無駄なモノが付いてないので、持って軽い感じ。
発進加速は、
カーボン素材のソフトさをやや感じる、そこそこ軽快!
グオッとかズバッという感じではなく、「イコール」とか「リニア」という言葉がぴったり。
ダンシングの振りは軽く、ペダルを踏み込んだ感触はなかなか軽やかで、ガツガツと脚に返ってくる剛性感はありません。
FENIXより重心が少し低いようです。
ダンシングで発進時、少しだけフロントがたわんだような印象がありましたが、ダンシングは軽快なので、フロントフォーク自体はしっかりしており、ヘッドチューブも問題なし、おそらく履いているホイールのせいでしょう。
このフレームには、もう少しいいホイールを履かせたいですね^^;
シッティングでくるくる回すと、やはり「リニア」。
とにかくニュートラルな性格のフレームで、ガチャ踏みでもそれなりに走りますが、雰囲気としては結構丁寧に乗っていかないといけないかな?という感じがありました。
決して乗るのが難しいバイクではなく、味付けとしては
「最初の1台目にもピッタリ!」ですね^^
乗り心地は、快適性重視に『RL8』を据えているので、スポーティな乗り心地です。路面のインフォメーションをそれなりに伝えてきます。
ガツン!と
段差で大きな衝撃を返してくることはありませんでした^^
コーナリングはかなり安定志向? スパッと内側に切れ込む感じがないので、コレは本当に乗りやすさを前面に押し出してます。
むしろ、
アルミの『RA6』の方がレーシーで手強い印象ですね~!
登りは試乗コースになかったので、試せませんでしたが・・・ 普通に登っていけそうな雰囲気です。
「機材が助けてくれるお!」という感じはありませんが、むしろ「登り方を学べ!」とバイクが言ってきそうな感じ!?
機材というより教材?(笑)
『RL8』と比べると、全体的にダイレクト感が高めですが、ミドルクラスのカーボンフレームらしい乗り味。
剛性感が、ウェットで中に強い芯があるような感覚。
フレームのしなりは『RL8』のような「しなりが助けてくれる」感覚ではなく、使っているカーボン素材のしなり感が支配している感じ、
「硬しなり」に近いかもしれないです。
この辺りが、『RS8』の売り文句である、「レーサーを目指す若者がガシガシ使えるように、頑丈に作りました!」という点が、フィーリングとして伝わってきたんだと思います。
履いているホイールもかなり影響が強いので、もっとグレードの高いホイールだと化けるバイクだと思います!
MAVICキシリウムSLSあたりが、乗り心地と切れ味がマッチしそうです^^
ロングライドなら、WH-6800アルテグラでしょうか。
なお、搭載されていたコンポ、新型の6800アルテグラですが、かなり「軽快」な操作感でした。
9000デュラエースと比べると、サクサクとストレスフリーな操作フィールで、デュラにあるような「官能感」が差別化ですね。もちろん、重量と耐久性も価格の通りですね~
ブレーキは6700アルテグラと比べたら、「あれ!?効かない!?」って感じちゃいますが、ピーキーさがなくなったので、そんな印象です(笑)
続きまして、
上位機種の
『RIS9』です。レースジオメトリーで、『RS8』の兄貴分モデル。
プロもレースで使うレーシングモデルです。
フレーム単体重量は940g、価格\300,000。 完成車は\470,000~735,000です。
試乗車は¥735,000の9000デュラエース組完成車です。
ホイールは私も持っているデュラエース
WH-9000-C50-CL。
サイズはRS8と同じ。
手に持って当然軽い・・・ !? ウチのFENIXと同じホイールを履いて、この軽さ!?(゜ロ゜;)エェッ!?
イヤな予感・・・(笑)
『RIS9』・・・「なんか、プロ機材らしく、かなり硬いらしいよ!?」と、あまり楽しくなさそうなウワサをデビューイヤーに聞いていたので、試乗のチャンスがあっても敬遠していたモデルです・・・
でも、せっかくならRS8と比べたい!ってんで、勇気を出して?レッツ試乗なう!
サドルを合わせてもらい、ペダルをひと漕ぎした瞬間・・・
「これは・・・!?」
と、予想とは大きく外れたフィーリングに驚きました!
軽い!
走りがおそろしく軽い!パリッと乾いた剛性の高いカーボンフレームで、レスポンスがおそろしくイイ!
ダンシングの振りがすごく軽く、重心はかなり低めだなと感じました。
それよりも、短いリズムで「しなって、返る」フレームのバネ感? バネと感じる間もないくらい、
レスポンスが鋭い!
それでいて、脚へ返ってくる「ズキズキ痛い剛性」は皆無で、クランクの踏み降ろしも軽く、思わずヒャッハー!してしまいました(;´Д`)ハァハァ
何だこりゃ!? 最高じゃないですか!!?
「うぉぉぉおお!軽いィィィ!走るゥゥゥ!・・・( ゚д゚)ハッ! コレ、ウチのと同じホイールだったよね!?え?コレで!?こんなに!?うえぇええええええっ!?ドユコトー!?」
そんくらいビックリですよ(笑) マジデ(;゚Д゚)
軽いとは言えない、C50を履きこなしまくっています、フレームがッ!!Σ(゚д゚lll)ガーン
という事は、相当剛性高いって事ですよね。
でも、全然身体痛くない! ダンシングだけで走っていける!(笑)
加速感はまさに「パカーンッ!」という感じ、『RS8』がすごく大人しく感じます・・・。
加えて、ディープリムを履いているので、巡航に入ってもスパーッと伸びるぅぅぅ~~
何だこりゃ!? 最高じゃないですか!!?(2回目)
「味わい」みたいなモノはちょっと薄味ですが、とにかくスカッと軽く走ります。
フレームの「溜め」の感じはさほどなく、ダイレクト感はあれど「重いフィーリング」はありません。
乗り心地は『RS8』とほとんど同じか、むしろ少し快適なくらい。(WH-9000-C50-CLを履いてるのに!)
余計なたわみがないためか、『RL8』のような「ビンヨヨヨ~ン」というフィーリング(大袈裟!)ではない、もっとこうリズムが速い、スタッカートの効いた歯切れよいバネ感・・・ いや、バネ感と言うのも、なんだか違和感を覚えます・・・ 表現するのが難しい(笑)
「ペダルを踏む力がブーストされる」という感じは、先日の『BMC・SLR系』の方が強く、『RIS9』は速いんだけど”ブースト”ではなく、”イコール”か”リニア”か、って感じです。
「助けてくれる」「乗せられてる感」とは違い、「一体感」の方が強く感じました。
うーん、コレはヒルクライムもしてみたくなるなぁ・・・と思っちゃいました^^;
コーナリングは思いのほか安定志向で、ビタッと地面に吸い付き、切れ込む感じはありませんでした。ホイールのせいかにゃ?
ちょ~っとコレは
ヤバかったですね・・・見た目はごくごくフツ~なのにねぇ(笑)
興奮冷めやらぬまな、お次は・・・
永らく、アンカーのフラッグシップを務める、
『RMZ』!
価格はフレーム単体のみで、¥485,000!
上記2機種は、ごく一般的なカーボンロードによくある「モノコックフレーム」ですが、『RMZ』は各チューブの長さを体格に合わせてオーダー出来る、
「カーボンラグフレーム」で、”ハンドメイド”です。
しかも、
剛性レベルを
7段階設けてあり、この剛性レベル次第では「ベツモノ」になり得るバイクです。
試乗車は、私サイズが出払っていたので、実業団チームの「ブリヂストン アンカー サイクリングチーム」の
選手が使用している機材”そのもの”です(;・∀・)
なので、「試乗車のRMZはノーマルシートポスト突っ込んで、サドル上げ下げ自由」ですが、コチラはモロに『RMZ』そのもので、
インテグレーテッドシートポスト(ISP・・・サドル高はフレームをカットしてキメる)なんです。
サドル調整は出来ないので、高いサドル高で
「ほぼ股裂き状態」の試乗になりました(笑)
フレームの
剛性レベルは7段階のうちの「4」、以前「7」(MAXに硬い)のは試乗して「とにかく硬くて痛い!」と、私の中での『RMZ』は決してイイ印象ではありませんでした(笑)
試乗車に組み合わされるコンポは、泣く子も黙る
『9070電動デュラエースDi2』!
ホイールは
WH-9000-C35-CL!
持ち上げてみると、フレーム重量約1100gなので、そこまで軽い感じはなかったです。
電デュラは最軽量のはずですが、ナンデダロ~?
硬さに軽快しつつ、恐る恐る試乗・・・
か・・・硬い!? ・・・いや?
硬くない?
剛性感は感じるものの、あのイヤ~な硬さはほとんどまったく感じない。
ダンシング(サドルにはまともに座れないしw)でしばらく加速させたりしましたが、やはり脚への反発感もあまり感じず、やや芯はあるものの、スピードに変換してくれますね。
少しフレームが「溜める」傾向があり、それが
スーッと伸びのある加速に変えてくれるので、『RIS9』にはない”味”を感じるフレームです。
なんとかシッティング(つま先ピーン!)でギクシャクしつつ回して見ると、かなり回し易い印象で、自分がどうペダリングしているのかを、冷静に考える時間を与えてくれる・・・そんな印象でした。
乗り心地はかなり良く、剛性レベル「4」が私にはちょうど良さそうに思えました。(柔らかすぎてもダメだそうです。)
スピードが上がってくると、ビターッと安定感が増し、終始軽快感の強い『RIS9』とはまた違った走りを感じました。
プロ仕様なマシンなんですね、ヤッパシ。
ホイールのC35も、よくマッチしていて違和感はさっぱりなかったです。
フラッグシップが何でもスゴイ!・・・というのは当てはまりませんが、『BMC impec』もですが「カーボンラグ」によるビジュアルはなかなかカッコイイです^^
エッジの効いたチューブが、レーシーなんですよね。 アンカーだと、アルミの『RA6』もよく似てますね^^
初めて触ったんですが、
『9070電動デュラエースDi2』がスゴイですね・・・
シフト操作から変速までのスピードが異様に速いッ!!
一段ずつシフトアップスイッチをクリックすると、
「カンッ! カンッ! カンッ!」と、とんでもなくガッチリとチェーンがギヤに掛かり、クランクを伝わって脚に響きます(笑)
7970電デュラよりソフトになったらしいですが、やっぱり強烈ですね^^;
この試乗車はPCを接続して
「多段変速」の設定がイジれるシマノのソフトでカスタマイズされたDi2みたいで、
「変速間隔」が最速設定?「
段数リミット」が制限なし、になってました@@
シフトスイッチを押しっぱなしにすると、どえらいスピードでギヤが連続で変速されていきます・・・(;゚Д゚)
面白いなと思ったのは、停止からアウター・ローでゼロ発進する際に、シフトアップスイッチを押しっぱなしでダンシングして加速させると、
”段付き感ゼロ”でどんどん重いギヤへと変速してスピードを上げていけます(笑)
これ、かなり爆笑モノで、Di2を試乗出来る機会がありましたらお試しください!
シマノの電動、「あんまり、必要性感じないねぇ・・・」と思ってましたが、ちょっと欲しくなっちゃいました^^;
ただ、ブラケットの握りがメチャクチャ細いので、なんか不安になりますね(笑)
スイッチが押し易くなったのか、フルフィンガーのグローブでも問題なく操作できました。
まとめ
楽しく走りたい・・・『RS8』
楽に走りたい・・・『RL8』
速く走りたい・・・『RIS9』
アンカーに魂を売りたい・・・『RMZ』
というのが私のインプレです!ヽ(`▽´)/
どのモデルも楽しかったです^^
ご不明な点がありましたら、なんなりと♪
しっかし、疲れた・・・ 自走で行って、全力で試乗(もがきまくり!)なので・・・
翌日の新舞子サンデー、ポタリングペースで往復50km程度でしたが、翌日は背中が痛かったです^^; 脚はだいじょぶ!
16日は100km以上走った事になるのきゃー。 行きはヨイヨイ、帰りは・・・ハフンッ
舞子サン帰りに・・・
ショップでFENIXのホイールにバランスウェイト貼ってもらいました^^
バランス取る前は、ディスプレイスタンドで立てた状態でペダルを手で回すと、スタンドごとぐわんぐわんバイクがフレまくりでしたが、バランス後はピタッとホイールだけ回るようになりました。
乗った感じも、意外にも低速時にスムーズに走る感覚を体感できたかなーって感じです。
バランス取り前は、もうちょっとうるさいというか、落ち着きなかった感じだったんだなぁ~と。
カーボンディープは構造上、バランスがあんまり出てないみたいなんですよね~
という、プチカスタマイズ後にも調子コイてたせいで、今日も疲れ残りまクリスティ~だったワケです(;・∀・)
ダミだこりゃ