朝練ツーリングを終え、各自解散したのち自分は胸騒ぎを覚え、
帰宅する前に寄り道をしてみました。
どうもサイト関連の記事ですでに各地で複数の情報が上がっていた
クルマの情報。胸騒ぎとは(もしかしたらこちらでも見ることができるのでは)
という勘。
その胸騒ぎ、勘は案の定ヒット!
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(C)chifurinn
そう、AlfaRomeo久々の新型コンパクト、「MiTo」との対面です♪
正式発表前からイラストでのイメージが公開されて以来、世界各国でその姿が
あらわになるのを心待ちにしていたファンが多数いたでしょう。
ようやくワタクシの目の前にもそのフォルムを現したのです。
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(C)chifurinn
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(C)chifurinn
Alfaの新型車はいつもですが、写真で見るのと実際のそれはかなり見え方が
異なり、今回のMiToも実物は印象が違っていました。
クラスはBセグといわれる1300~1500ccクラスで、ベースはご存知FIATグランデ
プントなのですが、寸法よりも大きく見えました。
諸元を見ると全高は1475mm。147よりも背高で、ボディの面全体が豊かに膨らみ
を持っているのが大きく見せている要因なのかもしれません。
先にお目見えしたAlfaのスーパースポーツ、8Cコンペティツォーネのデザイン
エッセンスを随所に取り入れた流麗なハッチバックスタイルはなかなかの
ものですが、唯一不満は腰高なボディ。画像でもお分かりのとおりボディと
タイヤにかなり隙間があります。これをカッコよく乗るのであればまず40ミリ
ほどローダウンすることが必須でしょう。
さてこのMiTo、お店の外に展示してありましたがすでに登録済の車両。
ナンバーは「・310」。「ミト」というわけですね、、、苦笑
ナンバーがついている、ということは、、
そう、走行可能♪
というわけで早速テストドライブをすることに~~
その前にちょっと予習。
このAlfaMiTo、国内導入されたモデルは1グレードのみで「1.4T Sport」。
3ドア1.4リッターターボの6MT、右ハンドル車です。
最高出力は155馬力。1200キロ少々の車体を走らせるには十分の性能です。
またこのクルマのハイライトは最新の電子制御システムを取り入れた
パワーコントロールデバイス「Alfa DNA」。シフト脇のスイッチで
3種類の走行モードを選択可能で、「ダイナミック」「ノーマル」「オール
ウェザー」とありました。
「ダイナミック」ではより本格的な走りを引き出すためのモードに変わり、
最大トルクもノーマルの20.5kgm⇒23.5kgmへとアップされます。
また電子制御デフシステム「Q2システム」も装備。コーナリング性能も
期待できそうです。
というわけでMiToとのファーストコンタクト。
ここで早速のオドロキ。
ドアの建て付け剛性がかなり高いことがうかがえます。
サッシュレスなのですが、ドアが閉じる音は「ドスッ」とかなり重厚。
内装はこんな感じ。
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(C)chifurinn
カーボン調の処理がほどこされたダッシュパネルは慣れるまでは目がチラチラ
するかも。でも全体的な質感はフィアットのそれよりも1ランク上。
シートもたっぷりとしておりまずはOK。ただ着座点はやや高いと感じるかも。
まずクラッチを踏んでみます、、
軽い。スルっとペダルが奥まで入ります。ストロークはかなり深めです。
そしてエンジンに火を入れる。
アイドリングはごくスムーズで、この辺は最新のクルマっぽくマナーが良い。
ほとんど音が入ってきません。
次にマニュアルシフト。
ストロークはさしてショートではありませんが、キチンとキマりました。
ようやくスタートです。「DNAシステム」はまず「NORMAL」で。
クラッチのミートはごくイージィー。ふつうにスタートできました。
加速してみます。。
ターボ車の特性はほとんどなく、ごくごく自然に加速します。
NA車っぽいトルクの出方をします。徐々にアクセルを踏み込んでも
ググっといったパワーはあまり感じず、回転が上がってゆくのみ。
エンジンが4000回転を超えたあたりから例のアルファっぽい「ルルル・・・」
というビートが車内に聞こえてきます。
ツインスパークのようなつぶつぶのビート感ではありませんが、エンジンの
盛り上がりはなかなかいい感じです。
そしてブレーキング。
ペダルの踏み込みのあるところから急に減速が立ち上がるようなフィール、
いわゆる「カックン」系な特性です。自分はあまり好きな特性ではないですが
慣れのレベルでしょう。システムそのものはモノブロックの4ポッドキャリパー
が奢られているので制動力はかなり高いように思いました。
コースを郊外のカントリーロードへ移し、ここで「DNAシステム」を
「Dynamic」へ。
先ほどのパワー感とガラリと違うキャラが!
NORMALよりも全域でのトルクが一枚厚くなったような走り!
排気量が200ccほどアップしたかのような変貌ぶりを示しました!
併せてステアリングもやや重くなり、コーナリングがしっかりした感じに
なったのです。ボディの剛性もかなりガッチリしており、路面の荒れた
ギャップなどの受け止めもほとんど心配無用。
ただサスペンションはまだ走行200キロ弱というおろしたての状態のためか、
ダンパーの動きはかなりシブい。結構跳ねるような挙動を示しました。
でもホイールベースとトレッドのバランスが良く、ハンドリングは
ヒラリヒラリと軽快。すぐにAlfaらしい楽しさを感じることができました。
加速、減速を繰り返してみましたが、全般的にスピード感をあまり
感じず、いつのまにかぬわわキロという場面がいくつもありました 笑
メーター内に配置されたオンボードコンピューターに示されていた燃費
モニターでは11~10リッター/100kmとなっており、トータル燃費は
10キロ/ℓ程度でした。ただこれはテストドライブという特殊条件と
まだおろしたての状態であるため、もう少し伸びるような気がします。
というわけでここまで約15分程度の試乗を終え、全般的にはウマくAlfaの
要素を織り込んだコンパクトハッチという評価ができそうです。
ただしDNAシステムは「Dynamic」モードで、というのが前提でしょうか。
「NORMAL」はかなりおとなしい走りになり、ノロノロ走るときの省エネ
モードというイメージでした。
多くのファンがデビューを待ち望んだAlfa MiTo、今回は
詳細にインプレを書いてみました。この後も2ペダルシステム仕様や
GTAなどの情報もあり、まだトータルな判断ができないところですが、
「ツカミはOK」というところでしょう♪