水回りの修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
車両を引き取ってきた時に数時間乗っただけですが、オイルだばぁ以外にもクーラントも若干ですが天使に呑まれている様子。エンジン降ろしているついでに出来る範囲で整備していきます。
まずは、サーモスタットが収まるサーモスタットハウジング。ご覧のように鉄製のニップルが朽ち果てています。
2
ここはリザーブタンクへ行くエア抜きの配管なので、錆びて朽ちたニップルをドリルで揉んで除去した後、1/8ptでタップを切って真鍮ニップルを埋め込みました。
3
こちら、ラジエターのファンスイッチ。
古い方は完璧に壊れていて、水温が110℃まで上がってもファンが動作しません。手動でオンオフ出来るようスイッチが増設されていたんですが、いやサーモセンサー交換しようよ……って思ったのは僕だけじゃないと思いたい。
4
そんな訳で間違いなく動作するであろう新品のサーモスイッチに交換です。クラシックミニとかで使用するM22/P1.5サイズのサーモスイッチが使えそうなので、そのまま流用しました。
動作温度は数種類選べますが、今回は一番オーソドックスな92℃で作動、88℃でオフになるタイプです。
5
引取りの際危うくオーバーヒートで路肩の塵になりそうだったので、サーモスタットも交換する事にしました。
ちょっと渋滞の中走ったくらいで水温が軽く100℃を突破し、そうかと思えば高速道路走行で70℃まで下がったままヒーターも効かない状態。
先人の知恵にならってサーモスタットの動作が緩いんだろうと国産品を導入する事にしました。
6
英国純正から、国産の多摩(TAMA)製サーモスタットを選択しました。ていうか純正を輸入しようとしたら輸送費込みで1万円とか阿呆みたいな金額だったので流用一択です。
純正はリム外径48㎜。古い作りなのでサーモスタットハウジングとサーモスタットの間にゴムパッキンを挟み、テンションスプリングで固定する方式です。
今どきのサーモスタットはリムの外周にゴムパッキンを巻き付けるような構造なので、リム外径44㎜のW44DC-82をチョイス。これならパッキン込みで外径48㎜になります。
7
サーモスタットハウジングに入れてみると、誂えたようにピッタリ収まりました。テンションスプリングでの固定も問題無さそうです。
まぁ、万が一外れたとしてもオーバークールになるだけなので致命的なトラブルにはならないハズ。
8
手直しも終わったので、エンジン本体に組み込みます。
0.5㎜のガスケットシートからガスケットを切り出します。多少バリがあろうが、水さえ漏れなきゃいいやの精神でザックリと作ります。
9
ヘッドにサーモスタットハウジングを取り付けて完成です。もともと付いていたボルトは錆びて瘦せ細っていたので廃棄、国産の3MCフランジボルトに交換しました。
英国車なんでインチきなボルトでも使ってたらどうしようと思ったんですが、普通にM6だったので手間が省けて良かったです。
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