Ford CVH タイミングベルトとウォーターポンプ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
こちらはFord CVHのウォーターポンプ。
なんと首がカタカタと振れます。
これは適正水温にった時にクリアランスが丁度良くなるよう、あえて緩く作られているのです。
うそです。
でももしかしたら……という思いも捨てきれず、新品のウォーターポンプを英国に発注する事に。
2
こちらが届いた英国から届いたウォーターポンプ。商品代金の2倍の送料がかかっています。
で、当然ですが首が振れるような事はありませんでした。やはり古い方のウォーターポンプは壊れていたようです。
3
早速新しいウォーターポンプを装着です。固定していたボルト類が腐食して細くなっていたので、恐らくここからクーラントが漏れていたのではないかと思われます。ボルト類は全て国産の三価クロムメッキ品に入れ替えました。
4
タイミングベルトは5万kmでの交換が指定されていたので、アイドラープーリーとセットで交換します。
こちらも英国から輸入しましたが、非常に安価でセットで数千円で買えます。でも国産ならさらに二束三文で注文した翌日には届くんですよね。
5
OHVのシングルカムなので交換は酷く簡単です。クランクとカムには見れば分かる位置に合わせマークがありますし、クランク2周でカムが1回転するので万が一コマ飛びやらかしても見た目ですぐに分かります。とりあえず古いベルトを外す前に1番上死点に合わせて古いベルトにマーキングしておけば安心です。
6
タイミングベルトが組めたらフライホイールとクラッチを装着します。
このエンジンは点火時期が電子制御なので、なぜかフライホイールの裏側にクランクタイミングセンサー用のリセスが掘られています。一か所だけ長穴のリセスがあり、クランクシャフトに対して取り付け位置が正確に決められています。が、ちゃんと誰でも取り付け出来るよう配慮がされていて、6つの穴位置がそれぞれ微妙にズラされています。正しい位置でなければボルトが入らないようになっている仕組みです。
最初気付かなくて海外掲示板で調べまくりました(笑)
7
ボルトの締め付けトルクはヘインズマニュアルみても振れがあったので、
フライホイール締め付けトルク9㎏
クラッチカバー締め付けトルク4㎏
このトルクで装着しました。
角度締めするような記載はどこにも無かったので、たぶんコレで大丈夫なハズ。
8
完成したエンジンを車体に載せて完成です。ウェストフィールドの場合あらゆる場所がスッカスカなので降ろすのも載せるのも簡単です。
ただ搭載時は斜めにエンジンを入れてから水平にしないとフレームに干渉するので、スライドタイプの角度調整式エンジンハンガーがあると便利です。
9
オルタネーターベルトに関して。
自分の車両の場合オルタネーターベルトは29インチで固定なのですが、装着がちょっと面倒です。ご覧の通りテンショナーとか存在しないので、現代の車のストレッチベルトよろしく無理矢理組み込む必要があります。
手順としてはオルタネータープーリーにベルトをひっかけ、クランクプーリーの下半分にベルトを掛けます。そのままレンチでクランクプーリーを時計回りに正回転させればベルトを掛ける事が出来ます。
なお取り外す場合はベルトを切断するか、オルタネーターを取り外す必要があります。
なお使用しているベルトは安心のDRIVE JOY製。V98DP-T290で数百円で買えます。最初T300を用意したんですが、張りを調整しようとしたらオルタネーターがエンジンマウントと干渉してしまいテンションがかけられませんでした。T290を無理矢理装着するのが、ベルト鳴きも無く安定です。
万が一出先でベルトが切れた場合、工具が無くてもセルでクランクを回せば装着出来るので安心ですね(笑)
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