伊豆急行線開業時に投入されたクモハ103
7/7(日)をもって本線上の走行を終えることになり、引退に向けて
「引退記念特別企画」が行われていますが、その第三弾として6/29(土)と7/6(土)事前申込型の特別運転を実施。
各日A,B,Cコースの3回の運転で、各回50名までとおそらく狭き門だったと思われます。自分の応募ははずれてしまったのですが、みん友のブルSSSさんが
6/29(土)のBコースに当選されて、ご好意で一緒させていただきました。
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まずは集合場所の伊豆急下田へ向かいます。
伊豆急は3月の
「クモハ103まつり」に、伊豆急下田は7年前に
夏色キセキ列車で訪れて以来になります。
伊豆急は思ったより本数が少なく、東京始発の踊り子号で行くと着いてからお昼の時間がなさそうだったので、熱海までは新幹線こだま号で移動。
熱海からはスーパービュー踊り子号に乗車。
入線時には伊豆急のキンメ電車と並びました。
JR251系に乗るのは初めてだったので、奮発してグリーン車の座席を確保。
2号車の海側。
車内は2列-1列のシート配置で、2号車は海側となる1人がけの席。
シートはゆったり足元は広々で、ドリンクサービスもあって快適です。
伊豆急下田に到着して1枚。
登場時は展望席を持つそのスタイルにびっくりしましたが、JR185系と同じくあと1~2年くらいで引退するものと思われます。
海岸線を走るためが車体のところどころに錆が浮いていて、痛みが進んでいるように見えました。
ブルSSSさんと合流してお昼を食べた後、受付。
首から下げる参加証と座席指定のお知らせ。
「発車のご案内」で番線、行先、時間なしの「団体」が乗車する電車になります。
ホームでしばらく待っていると、本日の主役「クモハ103」が入線。
下田寄りには伊豆急下田⇔熱海のサボを掲げてますが、今回は伊豆急下田から片瀬白田までの往復となります。
対してパンタがある熱海寄りは引退記念のヘッドマークと急行札。
両端に寄った側扉とその間に並ぶ広幅の窓が特徴的です。
両運転台で単行運転できるため一度は引退して事業用車として残っていたものが、8年ほど前に営業運転に復活して現在に至っており、今回は二度目の引退となります。
熱海寄りのサイドビュー。
屋根の上にクーラーらしき箱が乗ってますが、1両だと電源が取れなくて動かせないため撤去されています。
外観を一通り眺めた後、車内へ。
かつての国鉄165系急行電車を彷彿とさせる背もたれ直立のボックス席ですが、背もたれのクッションが厚く、見かけより座り心地がよくて快適です。
「東急車輛 昭和36年」の銘板
伊豆急は東急グループですが、この東急車輛はすでに東急グループを離れ、JR傘下の総合車両製作所になっています。
コンパクトにまとめられた運転台。
天井の扇風機。
非冷房なので窓を開けるかこの扇風機の風で涼をとるしかありません。
客室で個別の扇風機をON/OFFできるスイッチ。
そうそう昔はこういうのありましたよね。久しぶりに見ました。
伊豆急下田から東伊豆海岸線を小気味よく快走するクモハ103の乗り心地を堪能。
25分ほどで今回の折り返し駅となる片瀬白田1番線に到着しました。
着いて間もなく下りの特急踊り子号が通過。
ホーム下の通路を歩いて反対側の2番線へ
行き違いができる駅ですが、必ずしも2番線が下りで1番線が上りというわけではなく、単線並列で使われているようです。
片瀬白田は1日の乗車数が200人に満たない小さな駅ですが、1番線ホームの脇はすぐ海で初日の出スポットにもなっているそうです。
本来なら海岸とクモハ103の組み合わせが撮れるのですが、この日は生憎の天気で残念ながら海はあまりよく見えませんでした。
復路。
途中で列車交換しながら伊豆急下田へ。
伊豆急下田に到着し下車。
往復1時間ちょっとの行程でしたが、おそらくこれで最後と思われるクモハ103の乗車機会を満喫しました。
改めて間近で見ると錆び水の流れた跡が…
年季が感じられます。
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この後の車両撮影会まで少し時間があったので、その間、発着する電車を観察。
スーパービュー踊り子号の隣にリゾート21「黒船電車」が入線。
現在、期間限定でロイヤルボックスを連結しています。
”国鉄”伊東線と直通運転するなかで、”国鉄”からの直通急行だけではなく伊豆急は自社の車両にもグリーン車が設定されていたいう歴史的経緯があります。
そのグリーン車が発展した特別車両がこのロイヤルボックス。
現在は、特別料金なしで乗車券のみで利用できます。
一段高い屋根と乗降口の4枚折り戸が外からロイヤルボックスを見分けるポイント。
車内。
シートの向きは可変ですが、この時はロングシートのように全席通路側を向いてセットされてました。
こちらは一般車の車内。
海側の座席が窓の方を向いているのがリゾート21の特徴。
先頭の展望席。
小田急ロマンスカーのように運転台が2階にあるわけではないですが、座席が階段状に配置されていて運転席の背後から前面の展望を堪能できるようになっています。
隣のスーパービュー踊り子号が発車したので、黒船電車を編成で1枚。
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そして伊豆急下田駅の構内で車両撮影会。
左から、JR185系「踊り子号」、伊豆急100系「クモハ103」、JR251系「スーパービュー踊り子号」、JR651系「伊豆クレイル」という豪華な布陣。
とくにこのうち左の3編成は引退が近づいているので貴重な機会です。
踊り子号とクモハ103
スーパービュー踊り子号と伊豆クレイル。
伊豆クレイルは全車グリーン車のリゾート列車で、食事サービスとセットのコースもあります。
使用されているJR651系は、もとは常磐線で「スーパーひたち号」として走っていたものです。
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帰路はスーパービュー踊り子号で。
今度は普通車です。
夕方の上りですが意外と空いてました。
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伊豆急クモハ103引退後の処遇は未定だそうです。
再び事業用車になるのか、静態保存されるのか、それとも解体されてしまうのか。
今後が気になります。
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Posted at
2019/06/30 19:00:04