糸を使ったアライメント測定方法
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用意する物
糸・タコ糸でも良いですけど、大工道具の「墨つぼ用糸」などはねじれにくくて使いやすいと思います。
馬・ホイールの中心高さに糸を張るための台なら何でも良いです。
厚紙や10mm角長さ50mm程度の木材等・キャンバーで糸を垂らすのに使います。
錘・キャンバーで糸を垂らすのに使います。釣りの錘でも釘でも何でもOK。
ビニールテープや養生テープ・糸の固定用です。
まずはタイヤの空気圧の調整。
左右でずれてるとそれだけで車高が変わってきます。
もっとも私が作業する所はそんなに水平が綺麗に出ている場所ではないので余り気にしてませんけど。
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次に車高の調整。
車高はハブセンターからフェンダーとかホイールのリムからフェンダーとかで計りましょう。地面からだと凹凸で数ミリの差は出てしまいます。
まあフェンダーだって左右対称になってなくて数ミリ位の誤差が出るとか細かい事を言ったらキリが無いですけど(^^;
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3番目はキャンバーの調整です。
DC5は必ず車高>キャンバー>トーの順番で調整しましょう。
車高とキャンバーはどの車でも一緒でしょうけど、DC5は車高・キャンバーどちらを弄ってもトーがズレます。
DC5でキャンバーの調整は調整式のピロアッパーマウントを入れるのが一般的ですね。
糸を使ったキャンバーの測定方法ですが、まず厚紙の折ったものとか木とかを用意して、それに錘の付いた糸を縛り付けます。
それをフェンダーに貼り付けて糸を垂らします。なるべく糸はホイールのセンターを通るようにします。
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糸のゆれが収まったらホイールのディスク面の外周、リムの部分との距離を測ります(赤と青の丸) そしてその距離の差がホイールの上と下との差になります(A)。
次に測定した2箇所の距離を測ります(B)
後は三角関数の出番です。
A割るB=C
アークSIN(C)=キャンバー角度となります。
アークSIN(SINの逆数)はWINDOWSの電卓でも出来ます。
表示で関数電卓にすれば三角関数も使えます。 アークSINはINVにチェックを入れてSINを押せば出来ます。
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次はトーの測定です。
今度は前後ホイールの中心を通るように糸を張ります。
見づらいですが、写真では馬を使って糸を張ってます。
糸を張ったらホイールの中心と糸の距離を前後で合わせます。
DC5は前後のトレッドが一緒なのでこれで糸は進行方向に対して0度となります。
ただしトレッドが少しずれてるとか、トレッドは一緒でも前後でセンターの位置がずれてる場合はその分ずれてしまいます。でも私は気にしてません。完全に水平が出た場所で測定してないのでその位誤差かと思ってます。
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ここでホイールの前後、赤と青の丸を付けた部分と糸との距離を測ります。キャンバー同様その2点間の距離を測り計算すればトーの角度がでます。
トーは左右の値を合計すればトータルトーになります。
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DC5でフロントトーを調整する時はタイロッドを回して調整しますけど、1回転で0.7度位の変化のようです。
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追記
これは1mの全ネジ2本をナットで止めた物です。
これを2本用意して両端に同じ長さに切った糸を結びます。
そうすると平行四辺形が出来るので前のみ後ろのみでホイールとの距離を左右そろえると車体に対して2本の平行な線を引けますので4本のトーを測定できます。
ホイールとの距離は6番の図の赤と青の2点を測定して平均を取るやり方が良いです。センターキャップはガタがありますので誤差が出てしまいます。
トータルトーの測定方法は、赤・青の位置で糸との距離を測り左右で足すと出ます。結果が前の方が少なければトーインですね。
この方法は糸が平行なので、車のセンターに対して平行が出ていなくてもトータルトーはきちんと測れます。
もちろん車のセンターに対するトーは正確に糸の位置を調整しないといけませんが、フロントだけ調整するなら簡単で楽です。
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