清浄剤もいろいろ　人生いろいろ

ネットで　ガソリンの清浄剤の話に対して

エンジンの専門家　とおぼしき人ですら

「ま　気休め程度ですから」という感じでさらっと終わってしまう場合がありますなー


清浄剤というのは　確かに怪しい


しかし　欧米で多くの燃料系の付着物不具合を経験したオイルメジャーは

ガソリン清浄剤の開発競争にあけくれる事になる

エクソンが　パラミンズ
シェブロンは　オロナイト
ほかにも　オクタン価向上剤で一度は天下を取った　エチル社
などなど　
さまざまな添加剤会社が清浄剤を開発しだした


そして　ＢＭＷが　アメリカでの　ある不具合をたてに　

ガソリンへの清浄剤の添加を義務付けるロビー活動を開始した


それは　吸気バルブ上の付着物の増加による不具合

簡単に言うと　吸気バルブの上に　ガビガビのスポンジがついてしまうと

始動時のガソリンを吸い込んでしまって　始動できなかったり

エンジンがうまく制御できない


で　多めにふけば　届くけど

あまったＨＣが　ドカンとでて　排ガスがアウト

おりしも　排ガス規制強化中


こまった　ＢＭＷ

最新鋭の制御で挑むがゆえに

最初に　不具合対策を強いられる　(^▽^;)


この付着物　デポジット　といいますが

清浄剤でおとせばいいじゃないか　と


で　当時販売されていた　キャブレターやインジェクター用の清浄剤をいれたら

とれるどころか

吸気バルブのデポジットが　もっと増えた（笑）



インジェクタの清浄剤の成分が吸気バルブ上で

こんがり蒸し焼きされやすいものだったわけで

各社　がっかり


俄然　清浄剤の開発競争は高まり

吸気バルブも　燃焼室もお掃除できる

デポジットコントロール系清浄剤が登場


ガソリンには清浄剤を入れるのが　当たり前になった
（市場で下手な清浄剤入れると　かえって調子が悪くなる場合は古い時代の清浄剤）



それから　はや　20年　

ガソリンがやや重質な欧米は　清浄剤を入れるのは当たり前ですが

日本では　ハイオクしか入っていない


なので　エンジンをいくつか　ばらした人だけが知っている

「いやー　レギュラー仕様はまっくろだけど　ハイオク仕様車は　ピストントップも吸気系もかなりきれい」


日本のガソリンの蒸留性状はちょうどいいので

不具合としては　アイドルの振動ぐらいしか分かりにくいが

地味に　吸気系が汚れて

新品時の性能が維持できなくなっている



なので

私は　ヴィッツにもたまには　ハイオクをいれている


ま　気休めですが（おぃ）



残念ながら　ガソリンの改良は　今以上には進まない

いまの日本のハイオクは世界最高レベルまで引きあがっちゃっているので

これ以上は　意味がない


詳しくは　また

別の日に


あー　チューハイおいしいかった