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2014年09月16日

新時代の1BOXだ。

新時代の1BOXだ。 今回はトヨタのミドルクラスワンボックス、タウンエースワゴン(R20系初期型)をご紹介したいと思います。

1976年、ライトエースの上級版として発売されたタウンエースは1982年、初のフルモデルチェンジを敢行。

新たに登場した2代目は、先代の雰囲気を上手く引き継ぎながら、80年代のクルマらしく直線的なスタイルがポイント。





内装も格段に豪華になり、カローラクラスからカリーナ/コロナクラス辺りのレベルまで質感が向上しました。







上級グレードには、このクラスとしては珍しかった回転対座が可能なキャプテンシートを装備。




安全面もあり、現在ではミニバンでも回転対座を備えた車種は見かけなくなってしまいましたが、ドライブの最中に皆でおしゃべりやゲームでも楽しみながらワイワイガヤガヤ、なんてやっていた古き良き時代を感じさせます。





写真のスーパーエクストラのセカンドシートは3人掛けの8人乗りですが、左側はこれまた懐かしさを感じる折り畳み式の所謂「補助席」。
誰がここに座るかで良くケンカになった思い出のある方も多いのではないでしょうか(笑)


エンジンは先代のT型に代わり、ガソリンは2.0Lの3Y-EU型4気筒OHVと同1.8Lの2Y-U、ディーゼルは2.0Lの2C型を搭載。



正直なところ3Yでも「まあまあ走る」くらいのレベルで、2Yや2Cはフル乗車では相当荷が重いものでした。


後期型になると2C-T型ディーゼルターボも追加されていますが、それでもアンダーパワーであることは変わりなく、まだまだワンボックスが貨物車の延長線上にあった時代ならではと言えます。




それでもコラム4MT→フロア4AT、リーフスプリング→コイルスプリングへのチェンジは大きな進化で、より乗用車に近付いたタウンエースは女性にも比較的扱いやすいクルマになりました。
主な女性のターゲットは「ママ」でも「ご婦人」でもなく、「ワイフ」!
くどいようですが、こういう時代です(笑)

ここからは'80sワンボックスらしい装備の数々を見ていきましょう。





今では当たり前になったものから、こんなのあったの!?的な装備までまさに百花繚乱。

タウンエース専用のスーパースペースコンポは懐かしのオージエスバイヨ。
7スピーカーにリヤコントローラー&リモコン、カセットを聴きながらヘッドホンでラジオが聴ける「サウンドインサウンドシステム」を備える豪華版。

カーテレビも当時のワンボックスでは定番のアイテムでしたが、仰々しい見た目の割には5インチしかないという…(苦笑)
大きめのスマホと変わらないくらいですね(^^;

製氷機能付き冷温蔵庫もあの頃はワンボックスの必須アイテムでした。






ロイヤルラウンジの助手席には角度調整が可能なフットレストが装着され、小柄なワイフも至極快適♪(笑)

その他、2段ベッドを装備したキャニオンパッケージという変わり種のオプションまであり、まさにレジャーを楽しいものにするアイテムばかり。





グレードは全部で6種類。
上級版のロイヤルラウンジとグランドエクストラ。




至れり尽くせりのロイヤルラウンジは価格も高く、初期型の頃はなかなか見かけませんでした。

中間グレードのスーパーエクストラとスポーティグレードのカスタムS。



街中で出くわすタウンエースのほとんどがこの「スーパーエクストラ」でしたね。
けっこう上級グレードのイメージがありましたが、装備を見てみると意外にチープな雰囲気があります。
一方、カスタムSは2リッターEFIエンジンにミドルルーフ&5MTのみの設定とした硬派な実力派。
同じエンジンを搭載するロイヤルラウンジより100kg軽い車重も相まって、なかなか快活な走りが楽しめた1台だったのかもしれません。

普及版のカスタムとデラックス。




この辺りはファミリーユースというよりも、旅館や建築業の送迎車としての需要が多かったですね。

これ以後、タウンエースは大小のマイナーチェンジを繰り返しながら、1996年まで長きにわたり生産が続けられました。

今ではありふれた存在になったワゴン車ですが、この頃はファミリーカーと言えどセダンタイプが主流の時代。





自分が子供の頃にはタウンエースに限らず、見晴らしが良く広大な室内のワンボックスは、まさに夢のようなクルマとさえ思えたものです。

特に我が家はずっとセダンでしたから、友人宅のタウンエース(後期スーパーエクストラ4WD・スカイライトルーフ)に乗せてもらった時は、それは嬉しくて。
セダンを見下ろすその眺めは、もう観光バスにでも乗っているかのようでしたね。

現代のミニバンでは感じる事はない、ワンボックスのまた違った楽しさ。





魅力的なモデルが少ない昨今、こういうファミリーカーもアリではないかと思わせる1台ですね。
ブログ一覧 | 懐かしの名車カタログアーカイブ | 日記
Posted at 2014/09/16 20:45:08

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この記事へのコメント

2014年9月16日 21:52
それにしても良くご存知…
一体、みみ助さんは何歳ですか‥(−_−;)
トヨタ店で扱っていた「マスターエース」もありましたっけ‥

一枚目の写真の「ジェリー藤尾」と「渡辺トモ子」が「仮面夫婦」だった事が世間に知れるのはこの数年後…
これが最後のCM共演でしたね。
コメントへの返答
2014年9月17日 21:54
このタウンエースが新車で売っていた頃は、まだ幼稚園にも行っていません(笑)
マスターエースは北米仕様の5マイルバンパーとSAE規格の角形4灯ヘッドのアメリカンな出で立ちが特徴でしたよね。

ジェリー藤尾夫妻はカローラ30のイメージが強いんですが、タウンエースのキャラクターとしても登場していたのは意外でした。
2014年9月16日 22:03
初代ラルゴのCA18ET載ったのに乗せてもらったのを思い出しました。
2列目シートに乗せてもらったのに、ピッチングが凄い乗り心地、MTだったせいもあると思うんですが、あれは一体何だったんだろうかと。
コメントへの返答
2014年9月17日 22:15
CA18ETというと、C22のスーパークルージングですかね。

これまた友人宅にLD20Tの4WDスーパーサルーンがあり乗せてもらったことがありますが、アレはなかなか乗り心地がスパルタンだった記憶があります。

2WDは愛知機械お得意のグラスファイバー製リーフ付きリジッドサスでしたから、もう少しソフトだと思うんですがね~(^^;
2014年9月16日 22:32
 こんばんは! いつもお世話になっております(^_^) ええ,当時中学生の私にとってもフル装備,サンルーフ,ガラスルーフバリバリのワンボックスカーは「夢の車」でしたとも! 多人数車の中からピカソ選んだのも,コイツらによる刷り込みが生きていたからか(^_^;
 閑話休題。この代のタウンエース,当時のワンボックスの中では結構スタイリッシュで好きでした。リアサスもリーフスプリングではなく4リンクリジッドのコイルばねでしたし。ボディ前面を前方にスラントさせ,ステアリングの取り付け角度を乗用車に近づけた(=ステアリングが「立って」いる),というのが確かセリングポイントだったかと。兄弟車にマスターエースというのもありましたね。エンジンのアンダーパワーさは,現代ほどの技術がなかったこと(30年ほど前!)に加え,「5ナンバー」の縛りが非常に強かった当時ではやむを得ないというのが実情でしょうか。
 まあ,車はパワーが全てではないですから,どこを切っても金太郎のようなミニバンに食傷気味の現代に,こういうわくわくするような内容の多人数車が再び出てきたら,結構受けるかも知れませんね(NV200のワゴン版がそれに近いですが,実用本位過ぎて…走りに振らない方のオーテックバージョンとかで面白いの作ってくれませんかねぇ)。
コメントへの返答
2014年9月17日 22:46
こんばんは♪
いつもコメントいただきありがとうございます。

まだこの頃はサンルーフと言えばワゴンというイメージでしたから、青空を眺めながらドライブを楽しめる感覚はかなり新鮮でしたね。
確かにそういう点ではピカソにも通じるものを感じます。

トヨタの中級ワンボックスは比較的早い時期からスラントしたAピラーが特徴でもありましたが、このモデルからはより乗用車ライクになり、同時期のライバルと比べても快適さや洗練度でも優位性は高かったように思います。

エンジンは性能的には平凡なものでも、Y型エンジンは実はフォークリフトにも使われるくらいのタフネスさが売りのエンジンですから、ある意味キャラクターに合っていると言えるのかもしれませんね。

確かに日産のライダーシリーズなども以前に比べ、ちょっと方向性が変わって来てしまったのは私も思うところがあります。
数は出ないかもしれませんが、昔あった「ウミボウズ」や「キタキツネ」など、遊び心あふれたクルマも有っていいと思うんですけどね♪
2014年9月17日 18:20
コレの姉妹車のダイハツデルタに乗った思い出アリです~^^

当時流行ったスキー旅行に友人が修理工場から借りて来てくれたデルタですが、右ハンドルなのに左側のレバーがウィンカーだったり~当時のダイハツとトヨタの差別化でしょうか??かなり面食らいました~(笑)

トラックやバンの低床モデルのダブルタイヤならぬ超扁平タイヤも魅力でしたね~^^
コメントへの返答
2014年9月17日 22:59
またデルタワイドワゴンとはレアなところ突いてきますね~♪

たまに見かけることも有ったのでディテールはよく知ってますが、ウインカーレバーが逆というのは知りませんでしたね~(汗)
いい勉強になりました(^^)

トヨタ流「スーパーシングルジャストロー」、225/50R12.5というダルマみたいなタイヤの割にはめちゃめちゃトラクションのかかりが悪いんですよね~(苦笑)

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「皆さんご無沙汰しておりました(^^;)
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