1週間空いてしまいましたが、東北行その3、最終回です。
やっぱりウィークデイは仕事から帰って、食事用意して録り溜めたアニメ観ながら食べて、風呂沸かして入って、明日の仕事のために早く寝て…なんてやってるとブログ書いてるヒマなし。毎日ブログアップしてるヒトってホントスゴイ!(アニメ観ながらダラダラメシ食ってるのがよくないんじゃあ?)
とか、言い訳は置いといて。
3日目にして、ようやく文句つけようのない晴れっ! ドライブ&観光日和!! ん~、なんかデジャブ? 少しでも渋滞を避けようと、カレンダーとしては黒字の4/30~5/2に出かけたんだけど、その前と後ろのカレンダーとしては赤字の方が晴れ続きという、なんの嫌がらせかっ!?というね。まぁ、天気ばかりはどうしようもないんだけれども。
そんな3日目のスタートは、トレーラーハウス宿泊施設・エルファロのある女川周辺をブラブラ。
最初は昨晩お世話になった「女川温泉ゆぽっぽ」がある、石巻線女川駅の駅舎展望台から
海側を望むと、商店街のシーパルピア女川。山側にはエルファロ。
そうそう、今回泊まったのは108号室。
最初に向かったのは、女川町役場。ダンボルギーニを製作した今野梱包さんがシーパルピア女川から撤退し、展示されていたダンボルギーニを女川町役場に貸与するという形で2023年5月から展示継続しているとネットニュースで見たからだ。
2016年に三陸に来た時は、さぁこれから見に行こうとした朝に急遽帰宅を余儀なくされたので、ある意味リベンジでした。震災後新たに建て替えられた新しい役場のエントランスに、
それは佇んでいました。
キングオブスーパーカーの血統を正当継承するランボルギーニ・アヴェンタドールを、ダンボールで作ってしまったと話題になり、我が駄ブログでも度々ネタにしました(過去ログ→
■、
■、
■)。一目その雄姿を直に眼に焼き付けたいと願ってやまなかった作品です。
ただ、経時劣化なのか、はたまた注意書きが理解出ないバ○のイダズラなのか、所々痛ましい姿ではあります。
キレイな姿の頃のキングにお目通りしたかった所でしたが、それは叶わない願い。それでも、実物を見られてよかった。
シーパルピア女川(HP→
■)に戻って、お店を見ながらブラブラ。
前の日に東日本大震災津波伝承館の解説員のお嬢さんにオススメされた、蒲鉾本舗・高政。揚げ蒲鉾というのがあって、見慣れないので店員さんに訊くと、「厚揚げみたいなモノです」という。「厚揚げは豆腐ですよね?」と訊くと「あ、さつま揚げでした、さつま揚げ!(笑)」(^_^;)ダイジョウブカ?
お土産に…と思ったんだけれども、やはり生ものなので、天気も良く気温も上昇していたこの日、その日のうちに茨城に帰るつもりではいたけれど、ちょっと心配なので、その場で頂く笹蒲鉾だけ購入。画像失念…(今回こういうのばっかりで、何年ブログやってんだ?とちょっと凹む…)。イートインスペースで頂いた笹蒲鉾はとても美味しかったです。解説員ちゃん、ナイス! 他にも日持ちする海産加工品を買ったり、2014年時には仮設商店街で出店されていてお土産も少々買わせていただいた「みなとまちセラミカ工房」(過去ログ→
■ お店HP→
■)がシーパルピアにも出店されていたので、再び小物を購入したり。
シーパルピア女川は多くの魅力的な店が出店しているので、もっとじっくり見てみたいし、美味しそうなモノも多いので食べ歩きもしたいですね。
シーパルピアより海の方に歩いていくと、震災遺構の旧女川交番があります。
鉄筋コンクリート造りの建物が、津波の、しかも引き波で基礎部分から引っこ抜かれ転倒するというのは、日本では初めてで世界的にも珍しい事例だそうで、改めて津波の恐るべき威力をまざまざと見せつけられた思いです。それと、転倒した建屋に生えた樹が年月を感じさせますね。
女川を後にして、ちょっと北上。
震災遺構・大川小学校。東日本大震災の津波でで児童74名、教諭10名が亡くなった悲劇の場所です。
校舎は小学校らしくファンシーで、震災前の奇麗な頃であれば子供にも人気のありそうな建物であったろうと思います。それ故に、無残な姿がかえって痛々しさを増しています。大川小学校の悲劇は、教師が高台よりも指定された避難所に誘導したことが被害を拡大させてしまった要因だということです。前の日の「学ぶ防災」でもガイドさんが言っていたのが、防災ガイドでは、まず他の地方から赴任された先生に防災意識を徹底してもらうことにしているそうです。確かに、津波の恐ろしさをよく知り臨機応変に逃げる場所を変える柔軟さがあれば、防げる被害もあるでしょう。そうでなくても、もうしばらくすれば、震災以後生まれの教師が生徒を導くことになるわけで、あの震災を経験しているかしていないかで対応は微妙に変わってくるのではないかと素人ながら感じます。
あの悲劇が二度とおきないよう、大川小学校で亡くなられた方々の犠牲を無駄にしないよう、正しく伝えて理解し準備し行動できるといいなと思います。
大川小学校の近くを流れる北上川の河口、道波湾。
こんな穏やかで奇麗な海から、3㎞以上も遡上して小学校の校舎の2階部分さえ破壊する津波がおきるなんて、誰が想像できる? つくづく人間の想定なんて、自然は軽く越えてくる。大丈夫だろう、なんて楽観は致命的なのだ。
さらに北上して、南三陸町。
ここは2014年、2016年とどちらにも訪れた、南三陸町旧防災対策庁舎がある場所。2014年には周りには何もなく、ただ献花台が備えれているだけの寒々しい印象でした(過去ログ→
■)。
2016年にはかさ上げ工事が始まり、建屋周辺には近寄れない状況でした(過去ログ→
■)。
それが今やこんなきれいに整備され、
かつての正面玄関口側は高台になっていて、
庁舎の後方に「祈りの丘」という小高い丘が作られました。旧防災対策庁舎もまとめて周辺を、南三陸町震災復興祈念公園として整備されたのです。
旧防災対策庁舎を背に、舗道と階段を歩いていくと…
庁舎を背に歩いていくんですが、画像は背中を向いてます(^_^;)
遠くに志津川湾も望める「祈りの丘」です。
一瞬で街を薙ぎ払う自然災害もさることながら、2016年着工で全体開園が2020年だそうで、数年でここまでの規模の公園を造ってしまうのもまたすごいなぁと感心しきり。
そして特徴ある中橋を渡ると、
これまた特徴的な建物、
東日本大震災の伝承施設の「南三陸311メモリアル」が立派にそびえてます。この海側に南三陸さんさん商店街。
この中橋と「南三陸311メモリアル」、そしてさんさん商店街は建築家の隈研吾氏による設計だというコトを、今回ブログを書くにあたり初めて知りました。言われてみれば、なるほどです。
「南三陸311メモリアル」内を見学していると、お昼をかなり過ぎた時間帯でした。結構な賑わいを見せていたさんさん商店街でしたので、昼食を静かにとるには丁度良かったかも。
遅いランチに選んだのは、やっぱり海鮮!
かいせんどころ梁(南三陸さんさん商店街HP→
■)のマグロ三食丼。デザートに月と昴(南三陸さんさん商店街HP→
■)のクレミア×ラングドシャコーンとかいう聞きなれないオサレなソフトクリーム。おいしゅうございました。
もうひとつ震災遺構を見ておきたかったので、お土産など物色する時間的な余裕がなく次の目的地にチンクを走らせました。
気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館(HP→
■)は、震災遺構の気仙滑向洋高校旧校舎に併設された施設。
伝承館では震災の記録映像や写真の展示を見学した後、向洋高校へ行って津波被害に遭った当時の様子をそのまま残した校舎を見ていきます。
どの教室もメチャクチャなんですが、隣の公園で御老人たちがゲートボールを楽しんでる風景が、窓ガラスをなくした窓から見えていて、そのあまりのギャップに現実感をなくなるような気がします。まぁ、それだけ日常が戻ったということなのでしょうが。
なかにはクルマが飛び込んだ教室もあったんですが、
実はここ、3階の教室なんです。あらためて、どれだけの津波が校舎を襲ったのか思い知らされます。
4階部分の壁が破損しているのは、津波で流された冷凍工場が激突してできた跡だそう。工場が流されるというのも想像を絶するが、それがぶつかったというのが4階の壁とは凄まじい。
校舎中いたるところに津波の恐るべき爪跡が残る。とても信じられないことが実際に起きたという証拠。
やはりこれら震災遺構は残していくべきものだと強く思う。維持は大変であろうことは想像に難くない。だけれど、人は嫌なことや自分に興味ないこと、不都合なことや面白くないことはすぐ忘れる。でも、こうして実物を目の当たりにすれば嫌でも実感できるだろう。考えたくもないものに目を背けても、事実は突きつけられる。そして、それが判れば対策できる。そのためにも、こういう施設は残しておいて、多くの目に触れてもらって知ってほしい。本当に起きたことなのだと。そして、これからも起き得ることなのだと。
東日本大震災遺構・伝承館を閉館時間ギリギリまで見学したら、最後の目的地・道の駅 大谷海岸(HP→
■)。
るるぶで見つけたスイーツが狙いだったんだけど
人気があって、午前中で売り切れちゃうんだとか…orz
ま、また来ればいいd…
リベンジの多い旅になっちゃったなぁ(´Д`)=3
それはそうと、この道の駅 大谷海岸は映画『すずめの戸締り』のロケ地でもあったそうで…
新海誠監督のサイン入り、あの椅子の展示がありました。そう言えば、同作品も東日本大震災とは切っても切れない関係でした。
さて、どのシーンで使われたか、判りますか?
なんか全般的に時間に追われて、駆け足で見てる感じでした。2泊3日なんかでは、とても見きれません。ホントはもっと落ち着いてゆっくりまわらなきゃならないほど、見るべき楽しむべきところが多いです。そんな反省と数多の満足とやり残したコトを抱えつつ、帰宅の途につくのでした。
もちろん、また来ればいいだけのコト!
<忘備録>
総走行距離:1,166.3㎞
給油量:60.42ℓ
平均燃費:19.9㎞/ℓ(メーター読み)/19.3㎞/ℓ(実質換算)
意外と燃費が伸び悩んでる感じ。カタログだと、10.15モードで21㎞/ℓらしいんだけどなぁ。インチアップと幅広タイヤのせいかな?
あと、インフォメーションディスプレイの平均燃費と実質燃費に、あまり差がないのはちょっとビックリ。
あ、レカロシートのおかげで、腰に痛みはまったくありませんでした! やっぱスゲェーわ、レカロ!!