トヨタDOPナビ~DOP ETCボイス非連動タイプ(8ピン)の連動化①下準備
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
我が愛車70VOXY ZS煌Zに装着しているDOPナビと、DOPボイス非連動タイプのビルトインETCの間に配線を追加して、連動化した。
オクなどで晒されている現行のDOPビルトインETCを良く見ると、ボイス連動タイプ/同非連動タイプとも本体は同一(08686-00341、デンソー製)。
従って付属するハーネスだけが両者別物で、
片やナビ本体から電源や連動用のすべての配線を纏めて一本のハーネスでダイレクトにETC本体まで引いている、
片や電源線だけをナビ周りの既存配線から個別にエレクトロタップで分岐してETC本体に引いているのみで、ナビ本体との連動用の配線は無し、
の違いに、¥3000の価格差がつけられていると思われる。
ざっと見る限り資材費はさして変わらず、取り付けの手間はむしろ非連動タイプの方が掛かっているようにすら思える。
販売店の工賃設定に差があるのか否かは不詳だが。
うちのVOXYのETC本体も写真のごとく、08686-00341。
ちなみに今回の目的を果たすのに最も無難なのは、ディーラーからでもそれ用のハーネスを完成品で買って来て付け替える方法。
トヨタ品番08687-00520、定価¥3000で買えるはず。
最近ではヤフオクで¥2000前後の出品も見かける。
それを資材費¥500前後+DIYでやっちゃえ、が今回の主旨。
資材内訳は続編②↓の末尾参照。
http://minkara.carview.co.jp/userid/473462/car/1578676/2766114/note.aspx
実はクルマ購入当初は連動なんて不要、と思っていたクチ。
ところがいざ使ってみるとビルトインされた本体から出ている案内音声が案外聞き取りにくかった。
そこで簡単な改造で連動対応できるならやってみるか、と配線からのDIY実行を決断した次第。
実際に連動化したことでの使い勝手面の主なメリットは以下。
・ETC関連の音声ガイダンスがオーディオのスピーカーから発せられることで、明瞭度が向上。
・地図表示上にETCカードの挿入状態が常時表示されるため、カードが挿入されているか否かをETC本体に触らずに確認できる。
・ゲート通過直後に、支払った通行料金が読み上げ&画面表示される。
・挿入されているETCカードで支払った通行料金の履歴を、画面に一覧表示できる。
なおいずれの機能も要否はナビ画面での設定で選択可能、ナビ本体によって機能有無に差異があるかもしれない(未調査、上記はNHZD-W62G使用時の例)。
また、このDIYによる連動化には純正連動タイプにないメリットが一つだけある。
ETCの電源をナビ本体に依存してないから、最悪ナビ本体が積まれなくてもETCが単独で動くこと。まぁ、ナビ本体が積まれてない状態で走り且つETCを使う機会はまず無いとは思うが(笑)。
2
下調べ。
現状のETCの背面配線を見てみた。
接続されているのはアンテナにつながる同軸と、電源・ナビとの通信関係の8ピンプラグ。
だがこのプラグ、他の類似記事ではDOPのETCは5ピン、MOPのETCだと8ピン×1列という情報はよくあるも、自車のそれは4ピン×2列。
最近のDOP ETCは仕様が変わってしまったようだ。
非連動タイプとして買ったもの故に当然だが、ハウジング内の合計8ピンのうちコンタクトが入ってて配線されているのは3ピンのみ、常時電源・ACC電源とGND。
この4ピン×2列のタイプでもまぁ形状の違いだけで電気・論理的な作りはたぶんMOPと一緒だろう、と当初から勝手に推測して、準備と下拵えに着手。
ETC背面にハマっているハウジングプラグは住友の025タイプ、TSシリーズのカスタム品と思われる(ハウジング外観から推定、メーカー標準品に8ピン仕様はない)。
今付いているプラグにコンタクトを追加しなくてはならないが、それ用のコンタクトは配線コムで買える。
¥25/個、送料別途。
詳細は↓参照。
http://hi-1000.shop-pro.jp/?pid=11649414 3
DOPナビ背面AVC-LANコネクターからETCに繋ぐ信号線を引き出すには、トヨタ純正のハーネスを流用。
86982-28020、トールコレクションサブワイヤNo.1、¥315(2014/02購入、近所のディーラー)。
後述の通り今回使うのは一方のハウジングと配線2本だけだが、
ハウジングとターミナルリペアをディーラーから買い揃えて自作するより、これをバラした方が明らかに安上がり。
トヨタのこの辺は値付けのポリシーが謎である。
4
下拵え。
入手したハーネス(写真)から、ETC連動に必要な配線だけ残して余分を取り払う。
ナビ背面への接続に必要なのは形状の小さい方のハウジングのピン9と10(青と緑:TXD+とTXD-)のみなので、両端のハウジングからそれ以外のコンタクトを抜き取る。
大きい方のハウジングも不要なので外す。
5
6
おまけ。コンタクトの抜き方について。
今回使ったハーネスの場合、大小のハウジングとも同様、
まずはリテーナーを先端の細いマイナスドライバー等で持ち上げる。
7
大きい方のハウジング内のコンタクトは、ハウジング→コンタクト方向に抜け止めの爪が出ている(ハウジング・ランス)。
コンタクトを抜くには、
ハーネス開口部からマイナスドライバーか錐の細いのを挿し込んで爪をコンタクトから離す方向に押しながら(写真の左方向にこじる)、ワイヤーを引っ張ると抜ける。
8
小さい方のハウジングは逆にコンタクト→ハウジング方向に抜け止めの爪が出ている(コンタクト・ランス:抜かないと見えないが)。
コンタクトを抜くには、
ハウジングのプラグ部先端面の小さい方の穴にΦ0.6~0.7くらいの単線をまっすぐ、止まるところまで挿す。これでその抜け止めの爪が押し込まれてロックが外れる。
この状態を保ったままワイヤーを引っ張ると抜ける。ハウジングとコンタクトの間に遊びが少なく擦れ気味なので、上の大きい方のハウジングに比べてちょっと力が要る。
なおΦ0.6~0.7の単線というと、抵抗やコンデンサー等のディスクリート部品のリード線あたりが使えるかと。写真では1/16W型の抵抗のリード線を使っている。
続編②のETC背面ハーネスプラグについても手順は同様。
こちらはもともとコンタクトの無いところへ追加するので、抜かずに済むに越したことはないが。
なおいずれのプラグの場合も、抜け止めの爪(ランス)がちゃんと外れていない状態でワイヤーを引っ張ると、線がちぎれてコンタクトが取り残される・ハウジングを壊すなどトラブルの元。
くれぐれも力加減には注意のこと。
本来それ用の工具を使うべきところだが高価なので、代替手段として参考まで。
続きはこちら↓
http://minkara.carview.co.jp/userid/473462/car/1578676/2766114/note.aspx
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