X68000 XVI 再生計画発動

実家に眠っていた古のパソコン、X68000 XVIです。もう20年ぐらい押し入れで眠り続けておりましたがもう実家に戻る事は無さそうなので引き上げてきました。実家に帰るとたまに出してきて起動だけさせてましたが5年ほど前からついに立ち上がらなくなりました。いつも正月に起動させていたので、引き上げてきて暖かくなってきてワンチャン動かないかなと出してみましたがやっぱり不動です。パイロットランプも点く事があったりなかったり。電源かな…特にX68000は電源が弱く故障は大概ソレ。現役時代から煙吹くとか言われてました。ツインタワーがマンハッタンシェイプと呼ばれてたのでビル火災…あの事件で現実になっちゃいましたが。まぁコンデンサがパンクかな？

さぁて、分解します。
X68000の場合は中身がパズルでPC/ATやPC−98より難易度高し！慣れと手順と分類だけ気をつければ何とかなります。今はWEB上に人柱のノウハウが山のようにあるし、デジカメも普及してるので都度記録を取ればなんとかなるかと思われです。

サクサクバラして電源部まで到達。見た目はきれいです。そりゃ封印するとき念入りに掃除しましたからね。使い込んだとは思えない綺麗さで我ながら驚嘆。昔の俺アホだな〜

電源部もご開帳〜
感電注意な。高圧部あるんで。いやまじで。
ブラウン管TVとかは冗談抜きで平気で死ぬから。

パッカン。う、まじキレイ。どこがおかしいんだこれ。更にに基板を外します。

うわぁ…絶句。こんな電解液がダラッダラなの何ッスゴ。裏側だけすごいのは推測するに長らく基板の裏面が下に向いて収納されてたので漏れた電解液が全部裏まで伝ったのかと思います。しらんけど。どうやらX68000の電源部は問題のある製品が使われたそうで軒並み電源部がやられるそうです。幸い腐食はしてないようです。奇跡かッ

もう基板ガッツリ洗います。パーツクリーナージャバジャバ歯ブラシでガシガシ落としていきます。電解液ひどすぎる。

裏面の電解液もしっかり落としました。本来は無水アルコール使うところですが…。相当しつこく洗いましたよ。ツワモノはマジックリン使うらしいｗ

しっかり乾燥させます。いつもはプラモデル乾かしている食器乾燥機でｗ
自己責任の用途外使用

レギュレータが破裂してました。おおぅ…。
ショートからの破裂かなぁ。もしくは加熱で劣化か。カバー外して触ったら外装が砕け散りました。

さぁてパーツ外し大会の開催です。ハンダコテとハンダ吸い取り器と格闘します。ひたすらハンダ溶かしては吸い取り機でスッポン。吸い取り器使いすぎで手の皮むけましたｗ
ほとんどスッポンで取れましたがたまに吸い取り線で取りました。

コンデンサ外すと裏側にはしっかり漏れてました。この後また洗いました。問題出そうな部品は大概外したつもり…手に入らない部品とトランスは代替品がないのでこのまま使います。付け替えて動かなければ代用品で替えると言うことで先送り。ランドも数か所微妙に剥がしかけたところは修正。

中央付近が焦げかけてますねぇ…例のレギュレータのあたりでしょうか。あの辺りが故障の火元っぽいですね。

さぁこの量をひたすらはんだ付けしますよおぉぉ

背の低いの方からどんどん。電解コンデンサやダイオード、ICは方向とかあるので間違えないように慎重に。

ふう疲れた…。さて組付けて起動してみます。

の前にモニターが無いので実家に残ってた古の24kHz〜31kHz対応のモニター回収してきました。24kHzですらもう貴重なのか。PC-98どうすんの…

あまりに黄ばんでたのでマジックリン。長らくヘビースモーカーのいる部屋においてたので多分ヤニ汚れ。
ビンゴ。あっという間に真っ白。

電源オン、あっさり起動…しました。
ただ…モニター微妙に映らない。映ってる…けど映ってる…のか？微妙にズレてる。

24kHzもダメ。31kHzも微妙。とりまX68000XVIの本体は直ったかな。

仕方ないので…ネットを調べて15kHzが非公式で対応してるという話の中古モニターをフリマアプリで見つけてゲット。すげぇ精密機器そのまま箱に入ってきたｗ
大丈夫かコレ。ついでにこの出品者も。

サクッと接続。あっさり解決。
DELL P2314Ht です。

色々起動試験。とりまイース。
フロッピーディスクもフロッピードライブもバッチリ生きてます。
基本ゲームほとんどしてなかったし、HDDメインで使ってたのでFDDは消耗してませんでした。弱いと言われてたX68000だけどコイツは絶好調。

リブルラブルもイケるねぇ。

スーパーリアル麻雀P4もCRCエラーで起動しませんでしたが無水アルコールでディスク自体を清掃したらあっさり起動。
電源修理はコレにて終了。
実はまだ続きます。