「輪廻のラグランジェ2nd season」オープニングテーマ
中島愛 7thシングル『マーブル』
作曲・編曲・プロデュースは『TRY UNITE!』に引き続きスウェーデンの音楽プロデューサー、ラスマス・フェイバー氏によるものです。
『TRY UNITE!』は双方の熱烈ラブコールで実現しましたが、あの曲に続くもしくは上回るにはやはり再びラスマス氏でしか有り得ないでしょう。
<収録曲>
1.マーブル 「輪廻のラグランジェ season2」OPテーマ
[作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲・プロデュース:Rasmus Faber]
2.忘れないよ。 「輪廻のラグランジェ season2」スペシャルEDテーマ
[作詞・作曲:矢吹香那 / 編曲:清水信之]
3.マーブル‐bis‐
[作曲・編曲・ピアノ演奏:Rasmus Faber]
4.TRY UNITE! -Live Version-(2012年4月8日Zepp Tokyoにて収録)
[作詞:サエキけんぞう / 作曲・編曲:Rasmus Faber]
5.Hello! -Live Version-(2012年4月8日Zepp Tokyoにて収録)
[作詞・作曲・編曲:北川勝利(ROUND TABLE)/ ストリングス編曲:長谷泰宏(ユメトコスメ)]
6.マーブル -Instrumental-
7.忘れないよ。 -Instrumental-
これだけ収録されているのはちょっとお得だと思います。
内容はどれも聴きごたえアリです!
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<マーブル>
「鴨女文化祭」でお披露目されてからずっと封印されていたのではないでしょうか?
第1話(第0話は総集編)でようやく聴くことができました。
正直な感想、メチャメチャ楽しくて凄い曲なんだけど、何だかよくわからんぞ??
そんなだったでしょうか。
ラスマス氏についてはもうご存知と思いますが、スウェーデン出身のDJ、プロデューサー、ピアニスト、ソングライターです。
元々はジャズ・ピアニストですが、ハウス・ミュージックを得意としており、更にはジャパニメーションに非常に興味がありカバー曲も多数発表されています。
菅野よう子さんにも影響を受けており、カバーした『星間飛行』きっかけで「まめぐ」の声や表現力に惚れて今に至ったそうです。(そういえば、『輝く空の静寂には』ジャズVer.なんてステキでしたよ♪)
その独特な音楽は『TRY UNITE!』で衝撃を受けました。私がその時に「変拍子」で悩んでいたのを覚えていますでしょうか?
4拍子の曲なのに5拍子が混ざっているからリズムが取れないと・・・
今回は4拍子(もしかしたら8/8拍子かも?)で気持ちよく続くのですが、この曲って「5小節」じゃないですか?もしくは「4+1小節」?普通は「4小節」「8小節」で構成するのが基本なのですがね。
それでも後半はワケわからなくなって・・・
サビは「4小節」なのですが、曲の中でテンポが目まぐるしく変わり・・・2回目のサビ以降のCメロ(Dメロ?)から落ちサビ?あたりまで、もはや何拍子なのかも分からないくらいスローテンポで感覚的な音楽になっています。こんな曲よく歌えるなぁ?
あ、何言ってるか分かりませんよね?
サイリウムを振っていると思えば分かるかもしれませんね。絶対に途中でリズムが破たんするから・・・
私の場合、「歌」って歌詞よりも曲で聴くタイプなのでリズムやメロディーを身体が感覚的にとらえるのです。ですからサイリウムはタクトを振るような感覚で振ります。だからこういう曲には敏感に反応して違和感を感じてしまいますし、サイリウム振りが他人と違う動きになるのかも知れませんね。
私にとって「歌詞」はあまり意味がありません。
と言うと誤解を招きますが、「歌詞」は直接言葉で伝えるのでもちろん重要ですが、作り手の意図が言葉から聞き手に必ず伝わるとは限りません。
それこそ皆さん、洋楽などを聴く時に歌詞を気にされますか?恐らくその意味を100%理解して聴いている方なんてほぼ居ないに等しいでしょう。そういうコトです。
こうして世界が認めるって、やはり曲の表現力なんですよね。「圧倒的歌唱力」なんて意味不明な言葉は必要ありません。それも含めてですから。
May’nさんがワールドツアーで全く同じセトリなのもそういう意味だと理解しています。
彼女の真骨頂は「表現力」です。
まぁそう考えてみると私が梶浦サウンドを好むのって、理に適ってます。
私が歌詞も音の一つとして感じているのって、正に「造語」と同じ意味ですよね。
あれは特に意味はないが美しい響きに聞こえる言葉を並べて「歌詞」というよりは「音」として導入しています。だからBGMにも造語コーラスが多いのですよ。
私はそれが心地よく感じます。
そうですね。私の知る範囲で「歌詞」に圧倒的破壊力があって曲そのものにオーラを与えるのって、石川姉さんくらいでは?
ですから「See-Saw」の破壊力ってスゴイんですよ?
現在活動休止中ですが、お互い認め合っていて仲良しですけど再活動って難しいかなぁ・・・
それこそ「マーブル」な2人ではないのかな?
とはいえ、この曲は列記とした「歌」ですし、さすがに歌詞もちゃんと聴いてますよ?
まめぐには珍しい岩里祐穂さんですが、「2nd season」に相応しい詞がなんとも素晴らしい!
『TRY UNITE!』はまどかが前向きに突き進む曲でしたが、『マーブル』は3人の友情の歌ですね。
3人の立場は全く違うのですが、宇宙の中でどんなに離れていても友情は絶対に変わらないというテーマを踏まえてキッチリと歌われております。
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実は私が注目したのはタイトルである『マーブル』という言葉です。
何故『マーブル』なのでしょうか?
マーブルの意味ってご存知でしょうか?
本来は「大理石」の事です。その模様が「マーブル模様」と言われております。
グルグルと渦を巻いて複数の色が入り乱れております。
OPでウォクスが入り乱れて飛ぶシーンがありますが、仲良し3人組の印象が強い場面です。
ですが、マーブルはどこまで行ってもマーブルでしかなく、決してひとつにはなりません。
それは単色でしかなくなります。。
3人の友情も立場にグルグルと翻弄されます。喧嘩も戦闘もしますし、亡命して仲直りしても結局安息の時は来ないのです。
今後の展開は分かりませんが、そんな意味が込められているような気がします。
大理石にちなんで「冷たい」「固い」という意味もありますが、それもまた意味深ですよね。
ところが他にも「おはじき」「ビー玉」のような意味もあります。
カラフルなジャケットをよく見ると、こちらの意味も含まれているかも知れません。
こちらの意味でははじける躍動感みたいな感じもありますが、結局は一所に落着けないような意味にも感じます。
これから3人はどうなってしまうのでしょう?
この曲のレコーディングはラスマス氏来日時に行われたようですが、「明るく楽しく」歌うように指示されたとか。これは「まめぐ」のイメージですから簡単だろうと思ったら大間違い。
色々な「明るく楽しい」歌い方をし、結果的に「マーブル」の歌として採用されたのは、口角を上げて、すごく幸せな気持ちなんだけど、眼差しはまっすぐ揺らがないみたいな……「抑揚のない強さ」というか、女の子の底力が感じられる声を表現しようと思って歌ったものです。(本人談)
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聴けば聴くほどに発見があり、その世界観にハマり込んで行く自分が居ます。
これは『TRY UNITE!』以上の破壊力です!
とにかくフルで聴いてください。TV版は切り詰め過ぎて本当の魅力が出し切れていません。。
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他の曲も簡単にご紹介しておきます。
<忘れないよ。>
こちらは対極的に懐かしい故郷を思い出すような曲です。
どんなに離れても、時間が経っても帰れる場所。帰りたくなる場所。
いつまでも待っているから、いつでも帰っておいで。
それが鴨川なのか、いやそういう事ではないような気がします。
誰もが持っているであろう「帰れる場所」を想う歌・・・
こういう曲も、まめぐの表現力、歌声は素晴らしく合いますね。
<マーブル‐bis‐>
ラスマス氏によるピアノ演奏です。
ジャズピアニストらしい優しい表現力が心から聴き入ってしまうステキな曲です。
<TRY UNITE! -Live Version->
4月8日「Zepp Tokyo」でのライブ音源です。
そう、私がチケットを入手したのに仕事で行かれなかったあのライブです。。
ボサノヴァ的なアレンジがまたステキですね♪
ライブ感、会場の一体感が伝わってきますね。
<Hello! -Live Version->
この日のゲスト北川勝利さん(「Hello!」の作詞・作曲・編曲を担当)がその場のノリで「『Hello!』やっちゃおうぜ!」と言って急きょ決まったWアンコール最後の曲です。
「Hello!」の掛け合いが楽しそう。ホント・・・行きたかった^^;
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という訳で、『マーブル / 忘れないよ。』の紹介でした。
世界的に活躍されるラスマス氏に認められた表現力。確かに歌唱力という意味ではいささか発展途上ではありますが、それこそ「何か持ってる」と思います。
この才能は河森氏が発掘し、菅野さんが育てた訳ですが、その先見の目と例のスパルタ教育に感謝ですよね。もちろんライバルとして共に成長してきた「あの方」もね♪
明日のアニジェネ、久々の共演ですね。やはり無いとは思ってもコラボを期待してしまいますよね!
(ま、行かれませんが・・・)
そして更にニューシングルが決定しました。
9月26日発売『Transfer』
あのミクプロデューサーとして世界的に有名な「kz」によるものです!
実はClarisなどのプロデュースとして「楽曲提供」はしてきましたが、自らの楽曲に人間をヴォーカルに迎えるのは初めてだそうです。
そんな「kz」が選んだのが「まめぐ」です。やはりその表現力と声に惹かれたそうです。
透明感のある四つ打テクノポップとオートチューン加工が施されたボーカルボイスが特徴の「kz」です。少し聴くことができましたが、確かにミクらしい曲でした。また新たな「まめぐ」が開拓されましたね♪
私が応援する方って皆さん海外でも認められるようになってきましたので嬉しい限りですね。
まぁ、いろいろと書きましたが、「音楽」とは人それぞれの感性が違いますので何も考えずに聴いてみてください。
「あ、何かいいかも?」と思った曲が「良い曲」なのです。