トスカーナの風景と真紅のベントレー

毎日暑い日が続いておりますが、今日は比較的過ごしやすさを感じる東京であります。

夏が大嫌いな私は、カレンダーを７月から８月に変える時、毎年「まだまだ暑い日が続くのか…」という憂鬱な気持ちになるのですが、このカレンダーの写真には久々に「夏の美しさ」を感じました。



これはベントレーのオーナー向けに作られたカレンダーですが、今月はイタリアのトスカーナだそうです。どこまでも高く広がる青空と木々の緑、どこまでも続く海が見える一本道を走る真紅のフライングスパー。これは実に絵になる一枚だと感じました。

このカレンダーはどの月も季節感満点の写真ですが、ほぼ毎日を都会で生活している者からすると「こんな場所で生活出来たら毎日が素敵だろうな…」等と考えてしまいます。それは流石に叶わない夢ではありますが、こんな風景に触れると毎日闇雲に暑い暑いを繰り返すだけではなく、もう少し季節感というものを楽しめるくらいにならなくては…と思うのです。

歌舞伎の坂東玉三郎氏はお弟子さんに「芝居を上手になろうとしなくて良いから、季節に敏感になりなさい」と指導されるそうです。私は役者ではありませんが、その意味がこの歳になってようやく理解出来たような気がします。